さっそくKindle用コミックを公開してみよう!
いよいよ日本でも発売されたAmazonのKindle。
ComicStudioで作成したモノクロコミックを、Kindle向けに最適な本にする方法を丁寧に解説します。
サンプルファイルを講座にそって操作するだけで、Kindle向けファイル作成の基本から、ComicStudioでの最適な画像の書き出し方法、
オリジナルのコミックを作成する方法まで習得できます。
作成したコミックは、端末での閲覧はもちろん、Kindleストアで販売することもできちゃいます!
[1]サンプルをもとにmobiファイルを作成する
[2]ページ画像を変更する
[3]多数ページのコミックを作る
[4]その他の情報
AmazonのKindleは、小説や実用書、コミック、写真集、絵本など、さまざまな本を閲覧できる電子書籍リーダーです。
日本でも2012年10月より端末の販売およびKindleストアのサービスが開始されました。
今回の講座では、ComicStudioで作成したモノクロコミックを、Kindle向けに最適な本にする方法を解説します。
Kindleで閲覧できる本のファイルはmobiファイル(拡張子 mobi)というファイル形式です。
mobiファイルはKindleで閲覧できるほか、Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP)を通じてKindleストアで販売することができます。
mobiファイルは、大きく固定レイアウト型とリフロー型とにわかれます。
■固定レイアウト型
画面のサイズにかかわらず、画像を含めたすべてのレイアウトが固定されます。
使用できる画像の容量が大きいなどの利点もあり、Amazonではコミックを固定レイアウトで作成することを推奨しています。
■リフロー型
画面のサイズによって1ページあたりの文字数、全体のページ数や、画像にテキストが回りこむレイアウトなどが可変します。主に小説や実用書などの文字主体の本で使用します。
この講座では、固定レイアウトコミックの作成方法を説明します。
※この講座の内容は、2012年11月15日現在の情報をもとに記載しています。
また、mobiファイルの動作に関しては、Kindle PaperWhite、ファームウェア5.2.0で確認しています。
Amazon、Amazonアカウント、Kindle、Kindleストア、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle Previewer、iPhone、iPad、Android版のKindleアプリでの動作についての詳細は各サイトや説明書をご確認ください。
Amazon、Kindle、およびKindleロゴはAmazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。
[1]サンプルをもとにmobiファイルを作成する
まず、サンプルファイルを使って、mobiファイルを作成する方法を説明します。
(1)サンプルファイルの準備
下記のリンクから、「sample.zip」をダウンロードして任意のフォルダで解凍します。
sample.zip
解凍すると、「sample」フォルダの中に下記のファイルとフォルダが格納されています。
- ・「html」フォルダ……文書の内容を記述したhtmlファイルがページや表紙ごとに格納されています。
- ・「images」フォルダ……コミックのページごとの画像や表紙画像が格納されています。
- ・「content.opf」……文書全体の設定を記述したファイルです。
- ・「content.ncx」……目次情報が記述されたファイルです。
- ・「style.css」……文書のレイアウトや見た目を設定してあるファイルです。
(2)Kindle Previewerのダウンロード、設定
mobiファイルを作成したり、内容を確認できる「Kindle Previewer」をダウンロードします。
Kindle ダイレクト・パブリッシングにお持ちのAmazonアカウントでサインインして、右上のリンクから「ヘルプ」をクリックします。
左側にある「ヘルプトピック」の、「本を用意する」→「KDPツールとリソース」をクリックし、「Kindleプレビューツール」から、お使いのOS用Kindle Previewerをダウンロード、インストールしてください。
(3)mobiファイルを作成してみる
サンプルからmobiファイルを作成してみましょう。
インストールしたKindle Previewerを起動します。
Kindle Previewerが英語インターフェイスの場合は、左下の[Set Default Language]で「日本の」を選択すると日本語のインターフェイスで操作できます。
サンプルの「content.opf」ファイルをKindle Previewerにドラッグ&ドロップします。
[電子書籍をコンパイルしています]というダイアログが表示され、「Kindleプレビューアにより本が正常にコンパイルされました」と表示されます。
サンプルのファイルやフォルダの名前を変更したり、別のフォルダに移動すると、mobiファイルは作成されません。
[OK]をクリックすると作成した本のプレビューがはじまります。
作成されたmobiファイルは、「Compiled-content.opf」というフォルダに格納されます。
[電子書籍をコンパイルしています]ダイアログの「出力ファイルはここに生成されました」をクリックするとフォルダが開きます。
(4)mobiファイルを確認する
作成したmobiファイルは、Kindle PreviewerやKindle 本体で確認できます。
サンプルをもとにしたコミックは、下記の仕様で動作します。
- ・ページは右から左へ進みます。
- ・縦画面モードでは単ページで、横画面モードでは見開きでページが表示されます。1ページ目は右側に配置されます。
- ・画面をダブルタップ(Kindle Previewerの場合はダブルクリック)すると、ページが拡大して表示されます。
拡大している時は、ページを進めると表示を拡大したまま読み進めることができます。 - ・カバー画像は、1ページ目で「前に戻る」か、「移動」メニューで「カバー」を選択すると表示されます。
[2]ページ画像を変更する
ComicStudioで作成したモノクロコミックを、サンプルに格納されているページ画像と入れ替えて、オリジナルのmobiファイルを作成してみましょう。
(1)4ページ分の画像を準備する
サンプルは表紙以外に4ページ分の本文ページを使用しています。
この4ページ分をオリジナルのページ画像に入れ替えます。
入れ替えるためのページ画像をComicStudioから書き出してみましょう。
固定レイアウトコミックのmobiファイルに格納する画像は、下記の条件での作成を推奨します。
- ・画像フォーマット:jpeg
- ・ファイル容量:1画像あたり800kb以下
- ・画像サイズ:幅900ピクセル
- ・画像解像度:300dpi推奨
ComicStudioでKindle用画像を書き出す場合は、 [編集]メニュー→[書き出し]→[画像ファイル(ピクセル指定)]を選択し、下記のように設定します。
①「出力サイズ指定」を選択します。
②幅……900ピクセルにします。
高さは幅に応じて変化するので入力する必要はありません。
③解像度……300dpiにします。
④出力範囲……mobiファイルは、KindleやKindleアプリなど、さまざまな画面サイズのデバイスで表示できるため、ページ画像と画面の縦横比の違いにより上下か左右に余白が追加されます。そのため、断ちきりサイズになる「トンボの内側まで」を選択します。
今回のサンプルでは、ページごとに画像のサイズ、縦横比が異なる場合には対応していません。
ページを見開きにしている場合などで、一部のページだけサイズ、縦横比が異なる場合は、全ページ同じサイズに統一しておく必要があります。
ページを選択して[作品]メニュー→[用紙ガイドの変更(選択ページ)]で、「仕上がり枠」のサイズが修正できます。
「仕上がり枠」の範囲が、「トンボの内側まで」の書き出し範囲になります。
⑤色深度……「グレースケール」に設定します。
⑥トーン設定……[出力設定]を「すべてグレーで出力」にします。
mobiファイルはさまざまな画面サイズのデバイスに応じてリサイズして表示されるため、2値データや網点のトーンはモアレが発生します。
線数の低い網点トーンを模様として使う場合などは、下記の手順で書き出します。
■網点にするトーンが少ない場合
網点にするトーンをラスタライズしておき、残りのトーンをグレーで書き出します。
1. [レイヤー]パレットでグレーとして書き出すトーンのレイヤーを選択し、[レイヤー]メニュー→ [ラスタライズ]を選択します。
2.[ファイル]メニュー→[書き出し]→[画像ファイル(ピクセル指定)]で以下のとおりに設定して書き出します。
- ・[色深度]ポップアップメニューから[グレースケール]を選択します。
- ・[ラスター設定]ボタンをクリックし、[ラスター詳細設定]画面で[レイヤー設定に従う]を選択します。
- ・[トーン設定]ボタンをクリックし、[トーン詳細設定]画面の[出力設定]欄で [全てグレーで出力する]を選択します。
■グレーにするトーンが少ない場合
グレーにするトーンをグレーのラスターレイヤーに変換しておき、残りのトーンを網点として書き出します。
1.[レイヤー]パレットでグレーとして書き出すトーンのレイヤーを選択し、[レイヤー]メニュー→ [レイヤーの変換]を選択します。
2.[レイヤーの変換]画面が表示されるので、[種類]ポップアップメニューから [ラスターレイヤー]を選択し、[表現色]ポップアップメニューから[グレー(8bit)]を選択して変換します。
3.[ファイル]メニュー→[書き出し]→[画像ファイル(ピクセル指定)]で以下のとおりに設定して書き出します。
- ・[色深度]ポップアップメニューから[グレースケール]を選択します。
- ・[ラスター設定]ボタンをクリックし、[ラスター詳細設定]画面で[レイヤー設定に従う]を選択します。
- ・[トーン設定]ボタンをクリックし、[トーン詳細設定]画面の[出力設定]欄で [全て網点で出力する]を選択します。
⑦ファイル名……英数半角で、「page」と設定します。
⑧種類……「jpeg」選択し、[設定]→[jpeg設定]で[品質]を「90」にします。
⑨見開きを分けて出力……必ずチェックをつけます。
以上の設定でページを書き出し、「page0001.jpg」~「page0004.jpg」の4つのファイルを作成します。
(2)表紙画像を準備する
同人誌を作成する場合と同様に、コミックの表紙にあたる画像を別途用意します。
表紙画像はKindleストアでの表示にも使用されるため、大きなサイズの画像が推奨されています。具体的には下記の条件です。
- ・画像フォーマット……jpegまたはtiff
- ・Webサイトに表示される際に圧縮されるため、jpegフォーマットの場合は圧縮率を最小限に抑える。
- ・画像サイズ……長辺2500ピクセル、短辺1563ピクセル推奨。長辺は最低1000ピクセル以上が必要。
- ・画像解像度……300dpi 推奨
- ・RGBカラー推奨。2012年11月15日現在、Kindleの画面ではモノクロ表示になりますが、WebサイトやiOS、Android向けのKindleアプリではカラー表示が可能です。
画像を作成したら、「cover.jpg」として保存します。
(3)画像を入れ替える
作成したページ画像と表紙画像を、「sample」フォルダ→「images」フォルダの画像と入れ替えます。
画像の名前は、全て半角で拡張子も含め、以下のとおりになっていることを確認してください。
cover.jpg
page0001.jpg
page0002.jpg
page0003.jpg
page0004.jpg
(4)文書ファイルを編集する
「sample」フォルダ内の「content.opf」を編集して、コミックのタイトルを変更します。
content.opfの編集方法
■Windowsの場合、「メモ帳」で編集します。
1.[スタートメニュー]→[プログラム]→[アクセサリ]→[メモ帳]を選択し、起動します。
2.[ファイル]メニュー→[開く]を選択し、 [開く]ダイアログで、「テキスト文書(*.txt)」をクリックして「すべてのファイル(*.*)」を選択します。
3.「content.opf」を選択し、文字コードを「UTF-8」を選択して[開く]をクリックして開きます。
4.編集後の保存は[ファイル]メニュー→[上書き保存]で保存します。
■Mac OSXの場合、「テキストエディット」で編集します。
1.「アプリケーション」フォルダの「テキストエディット」を起動します。
2.[テキストエディット]メニュー→[環境設定]を選択し、「環境設定」ダイアログを開きます。
3.「新規書類」タブ→[フォーマット]→「標準テキスト」を選択します。
4. 「開く/保存」タブ→「ファイルを開くとき」の、「HTML ファイル中のリッチテキストコマンドを無視」をクリックし、選択します。
5.「開く/保存」タブ→「ファイルを保存するとき」の、「標準テキストファイルに拡張子”.txt”を追加」のチェックを外します。環境設定は以上で完了です。
6. [ファイル]メニュー→[開く]で「content.opf」を開きます。
7.編集後の保存は[テキストエディット]メニュー→[バージョンを保存]で保存します。
※後述するhtmlファイルの編集も、同様の方法で行えます。
上記の方法のほかにも、xml形式を編集できるソフトウェアで「content.opf」を編集することができます。
content.opfの編集内容
6行目の
<dc:title>content</dc:title>
という部分がコミックのタイトルです。
「content」という部分を、ご自分のコミックのタイトルに書き換えます。日本語の2バイト文字も使用できます。
タイトルを書き換えたら、「content.opf」を保存します。
(5)mobiファイルを作成する
「content.opf」をKindle Previewerにドラッグ&ドロップして、mobiファイルを作成します。
「Kindleプレビューアにより本が正常にコンパイルされました」と表示されれば、mobiファイルは完成です。
Kindle PreviewerやKindle本体で動作を確認しましょう。
mobiファイルの作成や画像の表示がおかしい場合は、下記を確認してください。
- ・ファイル名を変更していないか
- ・画像のサイズは適切か
- ・ページ用画像のサイズは揃っているか
(6)アップロード
オリジナルのmobiファイルが完成したら、Kindle ダイレクト・パブリッシングにアップロードします。
※具体的なアップロード手順はKindle ダイレクト・パブリッシングを参照してください。
Kindle ダイレクト・パブリッシングにアップロードする本は、Amazonの定めるコンテンツガイドラインその他の規則を順守する必要があります。
[3]多数ページのコミックを作る
これまでは4ページ分のコミックを作成していきましたが、ここではより多くのページ数のコミックを作る方法を説明します。
64ページのサンプルを用意しました。
以降の手順に従い編集することで、64ページ以下の任意のページ数のコミックを作成できます。
65ページ以上のコミックは各手順のPOINTを参考にして作成してください。
(1)サンプルをダウンロードする
下記のリンクからサンプルファイルをダウンロードして任意のフォルダで解凍してください。
サンプル内の表紙画像、ページ画像は白紙の状態です。
また、再生時の動作はこれまで使用したサンプル(sample.zip)のものと同一です。
(2)ページ、表紙画像を作成し入れ替える
これまで説明した手順でページ画像をComicStudioで作成します。
ファイル名はすべて半角英数字で「page00xx.jpg」の形式で連番にします。
※今回のサンプルファイルでは、本文最初のページは見開き時に右側に配置されます。
本文を左側のページから始めたい場合は、Page0001は白紙のページのまま、口絵として使用します。
ComicStudioで画像を書きだす前に、[作品]メニュー→[綴じ位置・開始ページの変更]で、開始ページを右に設定し、1ページ目に白紙のページを追加したうえでjpeg画像を書き出します。「Page0001.jpg」が白紙の画像に、「Page0002.jpg」以降が本文画像になります。
表紙画像もこれまで説明した手順で作成し、ファイル名を「cover.jpg」とします。
サンプルの「images」フォルダには、「cover.jpg」と「page0001.jpg」~「page0064.jpg」までの計65個のjpeg画像が格納されています。
作成した画像はすべて「images」フォルダに格納し、サンプルのページ画像と入れ替えます。
使用しないページ画像は削除します。
65ページ以上のコミックは同様の手順でページ画像を作成し、「images」フォルダに格納します。
(3)不要なhtmlファイルを削除する
「html」フォルダには、「cover.html」と「page0001.html」~「page0064.html」までの計65個のhtmlファイルが格納されています。
「page00xx.html」のhtmlファイル一つ一つが、作成したページ画像のファイルに対応しています。
使用しないページのhtmlファイルを削除します。
65ページ以上のコミックは、下記の手順でページ画像に対応したhtmlファイルを作成する必要があります。
1.htmlファイルをコピーして、ページ画像と同じ分量作成します。
2.作成したhtmlファイルを、メモ帳(Mac OSXの場合はテキストエディット)などのhtml形式を編集できるソフトウェアで開きます。
※編集方法は、「content.opf」の場合と同様です。
3.各ファイルの5行目の
<title>page00xx</title>
と、
各ファイルの10行目に
<img src="../images/page000x.jpg"/>
と記載されています。
「page00xx」の部分を、すべて半角英数文字で対応する画像ファイルの名称に書き換え、保存します。
(4)opfファイルを書き換える
opfファイルには、使用するページの情報が記述されています。下記の手順で使用しないページの情報を削除します。
①「content.opf」を、メモ帳(Mac OSXの場合はテキストエディット)で開きます。
②44行目の<manifest>から、183行目の</manifest>の間は、使用するファイルを指定する箇所です。
まず、画像ファイルの指定から削除します。
51行目の<!-- 画像 -->の下、52行目から116行目に記述されている
<item href="imges/page00xx.jpg" media-type="image/jpeg" />
という行が使用する画像ファイルを指定する箇所なので、使用しない画像ファイルの行を削除します。
65ページ以上の場合は、<item href="imges/page00xx.jpg" media-type="image/jpeg" />をコピー&ペーストして、使用するページ数分追加し、「page00xx.jpg」の部分を書き換えます。半角英数では記入しないでください。
③続いて、htmlファイルの指定を削除します。
118行目の<!—html -->の下、119行目から182行目の、
<item id="page00xx" href="html/page00xx.html" media-type="application/xhtml+xml"/>
が、使用するhtmlファイルを指定する箇所です。画像同様、使用しないhtmlファイルの行を削除します。
65ページ以上の場合は、画像と同様htmlファイルを指定する行をコピー&ペーストして追加して書き換えます。
書き換える箇所が「id="page00xx"」と「page00xx.html」の2箇所あるので、注意してください。
④ページを再生する順番を追記していきます。
185行目の<!-- 再生順番 -->の下の186行目、
<spine page-progression-direction="rtl" toc="ncx">から、250行目の</spine>までが再生順序の指定箇所です。
<itemref idref="page00xx" properties="page-spread-xxxx"/>の、使用しないページの行を削除します。
各行末尾の、「properties="page-spread-right"」と「properties="page-spread-left"」は、そのページが見開き表示の時にどちら側に配置されるかを表します。
「properties="page-spread-right"」……右側のページに配置
「properties="page-spread-left"」……左側のページに配置
右側のページと左側のページは必ず交互に続くように記述します。
65ページ以上の場合は、これまでと同様にコピー&ペーストして追記し書き換えます。
追記する行にも必ず右と左のページが交互に続くよう記載します。
⑤ご自分のコミックのタイトルに書き換えます。
すべての編集が終わったら、「content.opf」を保存します。
(5)mobiファイルを作成する
「content.opf」をKindle Previewerにドラッグ&ドロップして、mobiファイルを作成します。
指定したページだけが表示されるか、作成したmobiファイルをKindle Previewerで確認しましょう。
[4]その他の情報
●ComicStudioから書き出した画像の容量が800kbを超えてしまう場合は、書き出し設定のjpeg品質の数値を下げて調節します。
●Kindle ダイレクト・パブリッシングにアップロードできるmobiファイルの容量は50MBまでです。
ページ数を増やして50MB以上になった場合は、jpeg品質を下げる、本を分けて収録するページ数を減らす、などの方法で容量を調節します。
●セリフのフォントサイズが小さいと読みにくくなる場合があります。Kindle Previewerで確認し、読みにくければComicStudioでフォントサイズを調節のうえ、ページ画像を書き出しなおして調節してください。
●mobiファイルに変換する前の、opfファイルや画像ファイル、cnxファイル、cssファイルなどのファイルやフォルダの名前に2バイト文字がファイル名に含まれる場合、Kindleでの再生やKDPへのアップロードが失敗するため、使用しないでください。
●今回のサンプルでは、一般的なコミック原稿の縦横比になる画像を対象にしています。
縦横比が合わない画像を使用する場合は、「content.opf」を編集します。
31行目の
<meta
name="original-resolution" content="900x1270"/>
の数字部分を、使用する画像のピクセルサイズにあわせます。
●固定レイアウトのコミックは、さらに詳細な編集をすることで、ページ画像を部分的に拡大する、見開きになるページを個別に指定する、などのさまざまな動作を実現することができます。
詳細な編集をする場合は、Amazon Kindle パブリッシング・ガイドラインや、Kindleダイレクト・パブリッシングヘルプなどを参考にしてください。