[4]文字情報(ノンブル・奥付)を設定する
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表紙と本文の準備はできました。最後に、「ノンブル」と「奥付」を入れます。
ノンブルとはページ番号の事で、印刷所側で原稿の順番を確認するために必ず入れるものです。ノンブルを付け忘れると、乱丁、落丁などの原因なる場合もあります。
奥付とは、巻末に付けられる作品情報(タイトル・著者・連絡先など)の事です。
ノンブル・奥付を入れないと、印刷所から入稿を断られる場合もあるので、必ず忘れずに入れるようにしましょう。
ノンブルを付ける
BOOKLINERでは、、表紙を1ページ目とし、表紙・裏表紙にはノンブルを表示させないので、実質本文から3ページ始まりという形式になります。
■ノンブルのデフォルト設定をする
ノンブルの位置やフォントなど、デフォルトの設定をします。
(1)[作品]メニュー→[作品情報の変更]を選択します。
(2)[作品情報]ダイアログの[ノンブル]で、ノンブルの設定をします。
①書式
ノンブルを両側から挟む装飾文字を入力します。たとえば、数字の前に「page」を追加して、page1、page2… のようにノンブルを表示したい場合は、左側の入力欄に「page」と入力します。数字の後ろに追加したい場合は、右側の入力欄に入力します。
②フォント
ノンブルに使用するフォントを選択します。
③フォントサイズ
ノンブルのフォントサイズを設定します。
④表示位置
ノンブルの表示位置を選択します。[内側]・[外側]・[中央]・[隠しノンブル]を選択すると、すべてのページのノンブルが、選択した位置に統一されます。[変更しない]を選択すると、ノンブルの位置は変更されません。
■表紙のノンブル編集
ノンブルの設定が終わったら、ページごとにノンブルの調整をしていきます。
表紙にはノンブルは入れないので、下記の手順で非表示にします。
(1)「表紙」ページを開き、[レイアウト]パレットで[ノンブル・文字]タブを選択します。
(2)[ノンブル]の[用紙外]をクリックします。
同様の手順で、表紙(裏)・裏表紙(裏)・裏表紙もノンブルを[用紙外]に設定し、表示されないようにします。
※[ノンブル]のチェックを外してしまうと、全ページのノンブルが非表示になります。
通常ノンブルはコマ枠の外側に配置しますが、裁ち落としまで絵を描いていた場合は絵と被ることもあり、できれば表示させたくないページもあると思います。
こういった場合、ノンブルを「隠しノンブル」にしてしまいます。
「隠しノンブル」とは、製本時にほとんど見えない綴じ位置付近に配置したノンブルを指します。
自分で隠しノンブルにする場合、各ページの綴じ位置がどちら側になるか、考えながら配置しなければなりません。
しかしBOOKLINERでは、隠しノンブルにしたいページで、[レイアウト]パレットの[隠しノンブル]をクリックするだけで、自動的に綴じ側にノンブルを配置してくれます。
■ノンブルがベタと被った場合は?
ノンブル位置にはベタを塗らないのが何よりですが、マンガの表現上、どうしてもベタの位置と重なってしまう場合もあると思います。
その場合、少なくともその前後のページはノンブルが見えるようにしておきます。複数ページにわたってノンブルがベタで潰れてしまうと、印刷所の方でページ順の把握が出来ず、乱丁の原因となる可能性もあります。
また、偶然ノンブルの位置にちょっとしたベタや画像が来てしまった場合などは、ノンブルをずらします。
ノンブルは、[レイアウト]パレットの[テキスト]ツールを選択した状態で移動できます。
※なお、ノンブルの位置を手動で調整する場合は、必ず仕上がり枠よりも内側に配置します。
奥付を入れる
同人誌の最後のページには、必ず「奥付」を付けます。奥付には一般的に、作品情報(作品タイトル・発行日・入稿した印刷所など)や、作者情報(著者名・連絡先・サイトURLなど)を記載します。
一昔前は、連絡先に著者の本名や住所を載せるのが一般的でしたが、現在はプライバシー保護や、インターネット環境が広がった関係で、ペンネームやメールアドレスの記載のみというパターンが多くなっています。
※印刷所によっては、住所の記載が必要な場合もあります。
初めて同人誌を作成する場合、奥付をどうすればよいのか迷う方もいるかもしれませんが、BOOK Linerには、奥付に表記する一般的な項目のフォーマットが用意されています。
(1)奥付を入れるページを選択します。今回は、本文最後のページを奥付欄にします。
(2)ページを開いたら、[レイアウト]パレット[奥付]の使用する項目にチェックを入れ、画面上にテキストを表示させます。
※印刷所によっては、奥付に記載する項目を指定している場合があります。
(3)必要な項目を表示させたら、[テキスト]ツールを選択して場所を移動させます。
※必ず仕上がり枠の内側に配置します。
この際、[表示]メニュー→[グリッド表示]を選択してグリッドを表示させておくと、テキストをきれいに並べられます。
(4)[テキスト]ツールでテキストをダブルクリックし、項目を編集します。
(5)同様の手順で、他の項目も追加します。
(6)奥付であることが分かるように、「奥付」記載をします。
新しくテキストを入力したい場合、[テキスト]ツールを選択したまま、原稿の何もないところをクリックし、編集します。
奥付が出来上がりました。
奥付情報だけではなく、イラストや飾り、あとがきなども入れると良いでしょう。
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