[6]製本情報を編集する
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原稿の準備はできました。次は、入稿に備えてファイル名の設定や、ページごとの印刷所宛てのメモを記載します。
ここで記載した情報は、入稿用データとして書き出した際にテキストデータ(.txt)として出力され、印刷所で確認用に使われます。
※印刷所の中には、原稿データ以外のデータの納品は受け付けず、発注書などにまとめて記載するように指定している所もあります。
入稿時に必要なものについてはあらかじめ確認をしておきましょう。
製本情報編集画面
[製本情報]タブをクリックして表示されるページで、各項目の確認をします。
①出力
入稿ファイルとして出力するかどうか、チェックボックスで切り替えます。オフにしたページは、入稿ファイルとして出力されません。
※「表紙(裏)」や「裏表紙(裏)」は入稿する必要が無いため、チェックがついていても出力されません。
②No.
作品全体の順序を表示する番号です。[レイアウト]タブで表示中のページは、反転表示されます。
③サムネイル
ページのサムネイルです。
④台割り
表紙・裏表紙・本文など、作品を印刷するときの構成です。
⑤入稿ファイル名
同人誌印刷所入稿用データを出力したときの、各ページのファイル名です。
※番号は、ノンブルと連動している必要があります。
⑥ノンブル
作品のページ番号です。ノンブルを[用紙外]に設定しているページには、「-」が表示されます。
※番号は、ノンブルと連動している必要があります。
⑦表現色
各ページの表現色です。ここで、カラーかモノクロか確認できます。
⑧解像度
各ページの解像度です。
⑨メモ
印刷所への伝達事項や原稿に関する覚書などのメモを残せます。ダブルクリックすると、[メモの編集]ダイアログが表示され、メモを入力できます。メモはこの画面で確認するほか、同人誌印刷所入稿用データの出力時には、テキストファイルに書き出せます。
⑩ページ情報
選択中のページの情報を表示します。
製本情報を編集する
実際に情報を編集していきましょう。
入稿用にデータを出力するとページごとにファイルが作成されるので、その場合のファイル名をあらかじめ設定します。
(1)[作品]メニュー→[製本情報の変更]をクリックし、[製本情報]ダイアログを表示させます。
(2)[入稿ファイル名の書式]に出力するファイル名を入力します。
文字化けなどを防ぐため、ファイル名には半角英数字を使用します。表紙には「hyoushi」と付けるなどすると、印刷所側で何のページかすぐに把握でき、スムーズに作業が進みます。
例えば上図の設定でデータを書き出した場合、ファイル名は下図のようになります。
前項でチェックを外したページは書き出されず、表紙の次が本文になっています。
印刷所によってはファイル名の付け方を指定している所もあるので、あらかじめ確認をしておきましょう。
※書き出し後にファイル名の編集をする場合、数字の連番は変えないようにします。また、ページ総数が2桁の場合は「01」、3桁の場合は「001」というように、一桁のページにはゼロを付けるのを忘れないようにしましょう。ゼロがないと、データの並び順が変わって乱丁・落丁の原因となる場合があります。
(3)印刷所へのコメントが必要そうなページには、メモを書きます。
列のいちばん右の[メモ]欄をダブルクリックすると、そのページに関するコメントを記載できます。
記入例としては、
「このページは白紙です」
「○コマ目のフキダシ内はあえて空白にしています」
「このページに奥付を記載しています」
などなど、「ん?」と思いそうな特殊なページや、奥付が書いてあるページにはコメントを書いておくと、印刷所の人もスムーズに作業を進められます。
なお、出力しないページ(表紙(裏)・裏表紙(裏)など)はメモ欄の内容も出力されないため、記載の必要はありません。
製本情報を再確認する
編集した製本情報を再度確認します。
①ページ構成に問題はないか?ページ総数が奇数ではないか?
②入稿ファイル名とノンブルの数字がずれていないか?
③解像度は問題ないか?(一般的にカラー 350dpi モノクロ600dpi)
④表現色は問題ないか?フルカラー表紙なのにモノクロになっていないか?
⑤仕様が特殊なページ(白紙のページなど)にはコメントを入れているか?
⑥裁ち落とし幅は、入稿予定の印刷所既定のものになっているか?
など
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