[3]原稿を準備する(ComicStudio以外のアプリケーションの場合)
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マンガ制作を想定していないグラフィックアプリケーションには、通常、マンガ原稿用紙のフォーマットは入っていません。
Adobe(R) Photoshop(R)などのComicStudio以外のソフトでマンガを作る場合は、新規作成時にマンガ用にカスタマイズしたサイズで、用紙を作成する必要があります。
マンガ用の用紙を作成する
【裁ち落とし幅について】
原稿は、仕上がりサイズとなるB5などの用紙サイズに、裁ち落とし幅を追加したものを使用します。
裁ち落とし幅は印刷所によって異なり、3mmから5mmが一般的です。
例えば裁ち落とし幅が5mmのマンガ原稿を作成する場合、まずB5の用紙を作成してから、上下左右に5mmずつ(つまり原稿用紙タテヨコにプラス1cm)、追加します。
裁ち落とし幅は印刷所によって指定幅が異なります。また、PhotoShopなどの場合作成原稿のサイズ自体を指定している印刷所もあるので、必ず入稿予定の印刷所の規定を確認してください。
【解像度について】
モノクロの原稿を作成する場合、解像度を600dpiにするのが一般的です。線が細い絵柄などの場合は1200dpiにしてもよいですが、対応していない印刷所もあるので、あらかじめ確認が必要です。
また、アプリケーションによっては、解像度のピクセル(px)をセンチメートル(cm)に対するサイズに合わせられるものもありますが、ピクセルは必ずインチ(in)に対するサイズに合わせるようにします。
【色深度(カラーモード)について】
ComicStudio以外のソフトでモノクロマンガを作成する場合、色深度は、「グレースケール」にして作業をします。トーン部分をグレーで塗り、そのままグレースケールのデータで書き出すと、BOOK LINERベータ版に読み込んだときにグレー部分が自動的にトーン風の網点になります。
ただし、この際気を付けなければならないのは、線画はあらかじめ「黒一色」にしておくことです。
アナログの線画をスキャナなどで読み込むと、線のフチの微妙に濃度が薄い部分がグレーになります。
このままの状態でデータを書き出すと、BOOK LINERベータ版に読み込んだときにこの微妙なグレー部分も網点トーン化されてしまい、線のフチに不要なデコボコができてしまう場合があります。
こういった事態を避けるために、線画の段階で色深度を一旦「モノクロ2階調」に変換しておく必要があります。一度モノクロに変換さえすれば、そのあと色深度を「グレースケール」に戻しても、線画は黒一色の状態が保たれ、BOOK LINERベータ版に読み込んだ際のトラブルも起こりにくくなります。
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