2.オプションの設定
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水彩ブラシ素材を作ろう! -その1-基本
[2]オプションの設定
水彩ツールには、絵の具量や水彩境界など水彩ブラシ特有の設定があります。
水彩ツール特有の設定
①絵の具量
描画色のRGB値を混ぜる割合を調整します。低いほどすでに描かれた色のRGB値の影響を受けます。
※絵の具濃度「0」に設定し、絵の具量の数値を変更しています。
・絵の具量が「100」の場合、すでに描かれた色に影響されません。
・絵の具量が「50」の場合、すでに描かれた色が50%混ざった状態で描画されます。
・絵の具量が「0」の場合、すでに描かれた色で描画されます。
②絵の具濃度
描画色のアルファ値を混ぜる割合を調整します。低いほど既に描かれた色のアルファ値の影響を受けます。
※絵の具量「0」に設定し、絵の具濃度の数値を変更しています。絵の具量が「0」なので描画色に何色を選択していても、すでに描かれた色で描画されます。
絵の具濃度の数値がそのままアルファ値に影響します。
・絵の具量が「100」の場合、すでに描画された色のアルファ値が「1」であったとしても、アルファ値「100」で描画されます。
・絵の具量が「50」の場合、すでに描画された色のアルファ値が「50」より小さくても、アルファ値「50」以上で描画されます。
すでに描画された色のアルファ値が「50」以上の場合、そのアルファ値で描画されます。
・絵の具量が「0」の場合、すでに描画された色のアルファ値で描画されます。
③色延び
ストローク開始地点の色を、どの程度保持したまま描画するかを調整します。
水彩境界
描画の境界部分に付ける効果のオン・オフを設定します。
④処理範囲
線の内側の濃い部分を設定します。数値を大きくするほど、濃い部分のふちの幅が広く表示されます。
⑤透明度影響
線のふちの不透明度を設定します。数値を大きくするほど、線のふちが濃く表示されます。
⑥明度影響
線のふちを黒くする度合いを設定します。数値を大きくするほど、線のふちが黒く表示されます。
⑦ぼかし幅
描画の境界部分をぼかす強さを設定します。数値を大きくするほど、境界部分がぼやけて表示されます。
これらの設定を試し描きしながら変更します。
設定のポイント
(1)サイズ
[サイズ]を「ペンの筆圧」に設定し、筆圧の弱い時の最低値をある程度太くすることで細くなりすぎる違和感を調整できます。
(2)絵の具量と絵の具濃度
[絵の具量]と[絵の具濃度]を調整することで、下の色と混ざるように設定できます。
(3)間隔
[間隔]を[固定]を調整ことで滑らかな筆跡が出せるように設定できます。
[間隔]を「固定:30」の「ストローク速度」に設定することで、ストロークが遅い時は間隔を狭く、ストロークが早いときは間隔を広くすることで、かすれを再現できます。
(4)向き
[向き]を「ストロークの方向」に設定することでより自然な筆跡になるように設定できます。
(5)厚み
[厚み]を「ランダム」に設定することで、線の太さが均一になりすぎないように調整できます。
同じブラシパターンを使ってもう一つの設定
これらの設定を変更することで同じパターンを使用してもまったく違った水彩ブラシとして使用することができます。
次の二つのブラシは上のパターンの設定を変えて作っています。
用紙に絵の具がしみこみ滲んだ様子を表現できるブラシです
描画色で描画せず、すでに塗られている色を用紙に絵の具がしみこみ滲んだ様子で表現できるブラシです。
設定を初期設定に登録する
調整した設定を初期設定に登録します。
(1)[ツールオプション]パレットのメニュー表示→[初期設定に登録]を選択します。
(2)ダイアログが表示されたら[はい]をクリックします。
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