[5]モーション補正設定

[モーション補正設定]を行うことで体格の異なるキャラクター間でも、3Dオブジェクトを使用したキャラクターモーションを共有することができるようになります。

[モーション補正設定]を活用するには、キャラクターのモーションごとに適切な[モーション補正設定]が必要となります。
今回のカメラを使用したキャラクターモーションでは、下記2つの補正情報を順番に設定していきます。

①右手にアタッチされたカメラの位置とファインダーを覗くキャラクターの右目の位置（カメラと右目の位置関係）

②カメラのレンズ部分を支える左手の位置（カメラと左手の位置関係）

[モーション補正設定]は、アタッチされている3Dオブジェクトを基準として、各パーツの位置や回転などの情報を 記録した上で補正を行っているので、補正の順番も重要になります。

例として、書き出されたモーション補正設定を他のキャラクターが使用する場合、まず、上記①の補正に従い、キャラクターの右目の位置に、アタッチされたカメラと右手が移動します。②の補正の工程では①の補正で移動されたカメラの位置に左手を移動させることとなります。ですので、①と②の順序が異なると正しくモーション補正を使用することができなくなります。

A.モーション補正情報一覧
選択した3D オブジェクトに設定されている、モーション補正情報が一覧で表示されます。

B.追加
[モーション補正情報一覧] に、モーション補正情報を追加します。

C.上へ移動
[モーション補正情報一覧] で選択中の、モーション補正情報の表示位置を上に移動します。

D.下へ移動
[モーション補正情報一覧] で選択中の、モーション補正情報の表示位置を下に移動します。

E.削除
[モーション補正情報一覧] で選択中の、モーション補正情報を削除します。

F.名前
補正情報を区別するために、わかりやすい名前を入力します。

G.着目点設定
モーションを補正するときに着目する点を、キャラクターの体の部位で指定します。[ 着目点名] のプルダウンメニューをクリックすると、キャラクターの体の部位が一覧表示されます。一覧内のチェックボックスをオンにした体の部位が、着目点に設定されます。着目点は、3D オブジェクトとの位置関係を正しくしたい部位を指定します。

H.移動部位設定
着目点と3D オブジェクトの位置関係が正しくない場合に、どの部位を移動させて直すかを指定します。また、指定した部位ごとに、補正の強さを設定できます。

① 移動部位
着目点と3D オブジェクトの位置関係を正しくするために、どの部位を移動させるかを指定します。[ 移動部位] のプルダウンメニューをクリックすると、部位が一覧表示されます。一覧内のチェックボックスをオンにした部位が、移動部位に設定されます。

② 補正率
補正の強さを、移動部位ごとに指定します。数値が大きいほど、補正の度合いが強くなります。