モノに命を吹き込む!擬人化講座
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[2]モチーフの色を考える
[3]特徴となるシンボルを考える
[4]連想してみよう
[5]擬人化のポイントまとめ
[6]デザインのポイント
[1]この講座について
イラストレーターumeさんによる「モノに命を吹き込む!擬人化講座」です。この講座では身近なモチーフを擬人化する際のポイントについて解説していきます。 今回は、ショートケーキをモチーフにしたキャラクターを具体例にしながら、大きく3つのステップに分けて解説を進めていきます。
はじめに、Palmieの動画講座で全体の流れを確認してみましょう!
[2]モチーフの色を考える
最初に、モチーフの色から考えていきます。色はモチーフのわかりやすさや「らしさ」を演出する上で、重要な要素になります。基本的な色を1~2色に絞り、それをベースとして、モチーフの印象が散漫にならないようにしましょう。
差し色の場合も、少ない色数にとどめておくことがオススメです。 描きたいモチーフの中で、どの色がどれくらいの割合で含まれているかを参考に、色を取り入れていきましょう。
ショートケーキをイメージしたキャラクターの場合、メインがクリームの白、サブとして生地のうす黄、いちごの赤、差し色にミントの緑で考えてみました。
[3]特徴となるシンボルを考える
続いて、特徴となるシンボルを考えていきます。シンボルとは象徴であり、それだけでも明確に伝わるものです。大きく、少し大げさにシンボルを配置すると、描く側も見る側も楽しめるのではと思います。
具体例としては、角や耳、しっぽといったものや、髪のフォルム、服のシルエット、特有のアイテム、より直接的に文字といったものがあります。
シンボルの場合も色と同じように、あまり要素を詰め込みすぎると何がメインか分からなくなってしまいます。何の擬人化なのかがブレて分かりづらくなるので、メインのシンボルをきっちりと抑えてデザインすることが大切です。
ここでは、ショートケーキの特徴はやはりいちご!ということで、頭に一番大きいいちごを乗せ、ショートケーキがすぐ連想できるように考えました。
[4]連想してみよう
モチーフの色・シンボルが大体決まってきたところで、更にイメージを広げてみましょう。
1.性格や性別を考える
既存のキャラクターのように、身長やバストサイズ、誕生日など、必ずしも全てを細かく考える必要はありません。ただ、男か女かで印象は大きく変わってきますし、性格を表情に反映させることで、モチーフらしさを出す助けになってきます。
シンボルに何かのエピソードや裏話などがある場合は、活用してみるのもよいでしょう。
2.どんなところが魅力的か、印象的かを考える
続いて、擬人化したキャラクターを、どのような印象にしたいかを考えてみましょう。例えば、さわやか・神秘的・メカニック・ふわふわなどです。このイメージから、シルエットや加えるパーツなどを連想できると思います。
3.モチーフから自由に連想する
モチーフから連想できるワードをたくさん出すことで、キャラクターをデザインするヒントが見つかるはずです。例えば、以下の図のような要領です。このような連想をしていくのは、アイディアを考える上でも楽しめるのではと思います。
[5]擬人化のポイントまとめ
ここまでの3つのポイントをまとめます。連想の方法としては「性格や性別を考える」「どんなところが魅力的か、印象的かを考える」「モチーフから自由に連想する」の3つがありました。・1つ目は「モチーフの色を考える」
・2つ目は「特徴となるシンボルを考える」
・3つ目は「連想する」
ショートケーキをモチーフにしたキャラクターの場合は、モチーフの色はメインがクリームの白・サブとして生地のうす黄、いちごの赤、差し色にミントの緑です。
特徴となるシンボルは、頭に一番大きいいちごを乗せ、ショートケーキがすぐイメージできるようにと考えました。フォークやリボン、プレートも付属として考えました。
性格は白いクリームのイメージから、純粋でおとなしい性格をイメージしました。
その他にも、クリーム状のスカートや、パティシエ風の衣装が連想できました。
[6]デザインのポイント
以上のポイントを踏まえ、このようなキャラクターをイメージしてみました。トップに大きないちごを載せ、髪はクリームを意識したシルエットに。
衣装は、連想したパティシエから、少しアレンジしたデザインにしています。パティシエの制服はカッチリしていて下にストンと伸びているイメージなので、よくある逆お椀型のスカートではなく、タイトに近いものを考えました。円柱の形がケーキの側面に似ていたので、大胆にケーキ自体を衣装に取り込んでみました。
真っ白でふわふわなクリームスカートといちご、プレート鞄に特徴を持たせています。
性格は白いクリームから、純粋でおとなしい性格をイメージしています。
配色は、全体を、白をベースに配位置します。サブの色や差し色の赤や緑なども、バランスよく配置します。色がだいたい決まればあとは塗っていくだけになります。
衣装の細かなところにもいちごを散りばめました。
小物は、プレート部分を鞄(かばん)にしています。
靴にもクリームを使い統一感を出しました。
こちらが完成したイラストになります。
以上で「モノに命を吹き込む!擬人化講座」は終了です。
擬人化は身近にある物をキャラクターにしていく楽しさがありますね!この講座を参考にして、自分だけのオリジナルキャラクターを作ってみてください!
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