3.フキダシ・セリフの作成
閲覧数 : 365097回 総合評価 : 66件
※本講座はDEBUT版ではご利用いただけない機能を使用しています。
マンガのセリフを表現するのに不可欠な「フキダシ」は、[テキスト]ツールで作成できます。
[1]フキダシの作成
[2]フキダシの形を整える
[3]フキダシにしっぽを付ける
[4]セリフを入れる
[5]テキストにルビをふる
[1]フキダシの作成
[テキスト]ツールで、さまざまな形のフキダシを作成していきます。
楕円のフキダシ
[楕円フキダシ]サブツールを使って、フキダシを描画します。
1. [ウィンドウ]メニュー→[カラーセット]を選択し、[カラーセット]パレットを表示します。
2. [カラーセット]パレットから黒色を選択します。[ツール]パレットのメインカラーが黒になっていることを確認し、クリックして選択します。
3. [ツール]パレットから[フキダシ]ツール→[楕円フキダシ]を選択します。
4. [ツールプロパティ]パレットで、[ブラシサイズ]を変更し、フキダシの線の太さを設定します。またアンチエイリアスを[なし]に設定します。
5. キャンバス上でマウスカーソルを移動しつつ、フキダシの線を描きます。
6. これでフキダシの基本形が完成しました。フキダシを作ると、[レイヤー]パレットにフキダシレイヤーが作成されます。
矩形のフキダシ
[楕円フキダシ]ツールの設定を変更すれば、長方形のフキダシを作成できます。
1. [ツール]パレットから[フキダシ]ツール→[楕円フキダシ]を選択します。
2. [ツールプロパティ]パレットの[図形]を[長方形]に変更します。また、[ブラシサイズ]を任意の値に変更します。
3. フキダシを作りたい場所でドラッグすると、長方形が描画されます。
フキダシを重ねるように描画すると下図のような四角が2つ重なっている形を作成できます。
フリーハンドのフキダシや、[テキスト]ツールで作成するのが難しい形状のフキダシは[ラスターレイヤー]を新規作成し、[ペン]ツールなどを使って直接描画します。
[2]フキダシの形を整える
フキダシレイヤーを作成したら、[オブジェクト]ツールでフキダシの形や大きさを整えます。
1. [ツール]パレットから[操作]ツール→[オブジェクト]を選択します。
2. フキダシの形を整えます。
フキダシの線を選択し、表示されたガイドをドラッグすると、フキダシの拡大・縮小ができます。
[Shift]キーを押しながらハンドルをドラッグすると、現在の縦横比を維持したまま拡大縮小できます。
フキダシの線
フキダシの線は、[ツールプロパティ]パレットで線の色、下地の色、ブラシサイズ、ブラシ形状を設定することによって、詳細な編集ができます。
[3]フキダシにしっぽを付ける
フキダシにしっぽを付けていきます。
1. [ツール]パレットから[フキダシ]ツール→[フキダシしっぽ]を選択します。[ツールプロパティ]パレットは、下図のように設定しました。
2. フキダシの内側から外へ、ドラッグするとしっぽが付けられます。
[オブジェクト]ツールで「制御点」をドラッグすると、しっぽの形を調整できます。
[4]セリフを入れる
フキダシが完成したら、セリフを入力します。
1. [ツール]パレットから[テキスト]ツール→[テキスト]を選択し、[ツールプロパティ]パレットで下図のように設定しました。
2. キャンバス上のフキダシの中をクリックして、テキストを入力します。テキストエリアの外をクリックすると、内容が確定します。
ほかのテキストを入力するには、テキストを入力したあとに、[テキスト]ツールで別の場所をクリックします。すでに作成済の他のフキダシの中をクリックすると、同じフキダシレイヤーにテキストが追加され、フキダシのない部分をクリックすると、新規にテキストレイヤーが作成されます。
テキストの調整
入力したテキストは、[テキスト]ツールや[オブジェクト]ツールで修正できます。入力した文言を修正する場合は、[テキスト]ツールで、キャンバス上のテキストを選択します。
文字のサイズや、位置を変更する場合は、[テキスト]ツール、または[オブジェクト]ツールを選択中に、キャンバス上でテキストのガイドをドラッグします。また、[ツールプロパティ]パレットでは、フォントの種類や文字サイズの変更ができます。
[5]テキストにルビをふる
[テキスト]ツールで入力したテキストに、ルビをふれます。
1. [テキスト]ツールで、ルビをふりたいテキストを選択します。
2. [ツールプロパティ]パレットの[サブツール詳細]ボタンをクリックして、[サブツール詳細]パレットを開きます。
[サブツール詳細]パレットの[ルビ]をクリックし、[ルビ設定]をクリックしてポップアップを表示します。ルビとして入れたい文字を[ルビ文字列]に入力します。
3. テキストに、ルビがふられました。
ルビの修正
入力したルビを修正する場合は、キャンバスでルビを入力したテキストを選択し、[サブツール詳細]パレットの[ルビ設定]で修正します。ルビを削除する場合はポップアップ内の[削除]ボタンをクリックします。
4. 同様の手順でフキダシを設定していきます。
最後のセリフは、あとの工程でウニフラッシュを作成するので、フキダシのない部分をクリックして、テキストのみ作成します。フキダシの外をクリックしたので、新規にテキストレイヤーが作成されます。
5. [レイヤー]パレットで、作成されたテキストレイヤーを選択し、[下のレイヤーに結合]をクリックします。
2つに分かれていたテキストレイヤーが1つに結合され、レイヤーを管理しやすくなりました。
[テキスト(フキダシ)レイヤー]同士を結合した場合は、ラスタライズされず、結合したレイヤーも[テキスト(フキダシ)レイヤー]として扱われます。
コメント