提供者 : セルシス    更新日 : 2018/12/06   
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原画があることを前提に、中割り(ポーズトゥポーズ)の過程を解説していきます。中割り作業はタップ割りで行います。

[1]中割り用のセルを作成する
[2]セル番号を変更する
[3]ライトテーブルに原画を登録する
[4]タップ割り

[1]中割り用のセルを作成する

1. 図のような原画に、絵をなめらかに動かすための絵を描いていきます。

2. アニメーションフォルダーに原画を描いた後で、動画用のアニメーションフォルダーを作ります。原画のあるアニメーションフォルダー(「原画」)をクリックして選択し、[レイヤー]メニュー→[レイヤーを複製]します。

今回は原画と動画の作業をアニメーションフォルダーで分けて作業します。このような工程は必須ではありませんが、原画と動画を分けてアニメ制作(アナログ)した経験のある人は、セルの整理がやりやすいかと思います。また原画のバックアップにもなります。

3. [レイヤー]パレットに「原画のコピー」アニメーションフォルダーが作成されました。

4. アニメーションフォルダー名をダブルクリックし、「動画」と名称を変更します。また、「原画」アニメーションフォルダーは、目のアイコンをクリックして不可視状態にします。

5. 「動画」アニメーションフォルダー内には原画のコピーがあります。この二つの原画の間に[レイヤー]メニュー→[新規ラスターレイヤー]でレイヤーを作成。この「1a」レイヤーを中割り用のセルにします。

7. 「1a」をタイムラインに指定します。[タイムライン]パレットの2フレーム目をクリックして選択し、右クリックから開くポップアップメニューから「1a」を選びます。

※新しく作ったセルは、タイムラインに指定しないと編集できません。
※[タイムライン]パレットが表示されていない場合は、[ウィンドウ]メニュー→[タイムライン]を選択します。

8. 「1a」をタイムラインの2フレーム目に指定したために、「2」レイヤーのセルがタイムラインから外れてしまいました。そのため、改めて[タイムライン]パレットの3フレーム目に「2」を指定します。

[2]セル番号を変更する

1. セル番号をわかりやすい形に揃えることにします。まず「動画」アニメーションフォルダーにあるレイヤーをすべて選択([Ctrl]キーを押しながらクリック)します。

2. [アニメーション]メニュー→[セル指定]→[レイヤーの順番で正規化]を実行します。

3. レイヤーの名称がそれぞれ「1」「2」「3」になりました。[タイムライン]パレットの表示も連動して「1」「2」「3」になっています。


[3]ライトテーブルに原画を登録する

1. [レイヤー]パレット上で、中割り用のセル(「2」レイヤー)を選択します。

2. [アニメーションセル]パレットの[セル固有ライトテーブル]に、[レイヤー]パレットから「1」「3」のセルをそれぞれドラッグ&ドロップし登録します。これで、原画を参考にしながら中割りができるようになりました。


POINT
[セル固有ライトテーブル]に登録した画像は、表示されたハンドルを使って、移動・拡大・縮小・回転することができます。
>ライトテーブル上の画像を編集しても、本来のセルには影響はありません。

また、[アニメーションセル]パレットにあるアイコンでもライトテーブルの画像を編集することができます。

①ライトテーブル上のレイヤーの位置をリセット
ライトテーブル上のレイヤーの位置を初期の状態に戻します。

②ライトテーブル上のレイヤーを左右反転
ライトテーブル上のレイヤーを左右反転します。

③ライトテーブル上のレイヤーを上下反転
ライトテーブル上のレイヤーを上下反転します。

④不透明度の対象を全体/個別で切り替え
オンにすると[全体]になり、すべてのセルにあるライトテーブルの不透明度を設定することができます。オフ([個別])の場合は、セルごとに設定したライトテーブルの不透明度を個別に設定します。

⑤不透明度のコントロールバー
ライトテーブルの不透明度を調整します。

⑥レイヤーカラーを変更
ライトテーブル上のレイヤーの色を変更することができます。初期状態ではクリックすると青色の[レイヤーカラー]になりますが、[レイヤープロパティ]パレットから[レイヤーカラー]を好きな色に変更することができます。
[レイヤーカラーを変更]から[サブカラー]を選択すると、[サブカラー]に指定した色に変更できます。


[4]タップ割り

1. アニメーションフォルダーの外に新規レイヤーを作成し、「運動曲線」と名づけます。このレイヤーに、原画をもとにした運動曲線を描きます。

2. 原画のキャラクターの鼻をポイントにして、運動曲線を描きました。運動曲線は原画間の動きをイメージしながら作成してください。

3. 運動曲線上の中間(中割りしたい位置)に印を打ちます。

4. [アニメーションセル]パレットで、ライトテーブルに登録した二つの原画を、3で打った印を目安に、中間地点に近づけます。まずは[セル固有ライトテーブル]にある「1」をクリックして選択します。

5. 自動的に[ツール]パレットで、[操作]ツール内の[ライトテーブル]サブツールが選択されています。キャンバス上をドラッグするとライトテーブル上の画像が移動します。


※画像は解説のためにライトテーブル上の「1」のセルを濃く、「3」のセルを薄く表示しています。

6. 同じように[セル固有ライトテーブル]にある「3」をドラッグ操作で中間地点に近づけるように動かします。

7. 中割りの絵を描きやすくするため、[アニメーションセル]パレットで、ライトテーブル上の画像の不透明度を調整します。不透明度の変更は、上部のスライドバーをドラッグして動かすか、数値をクリックして直接入力します。

8. 重なった二つの原画で、中割りがイメージしやすくなりました。演技を考えながら中割りしていきます。

9. 手などの動きが大きな部位は、~8のタップ割りでは位置がつかめないので、改めて「運動曲線をとる」→「タップ割り」の手順で中割りします。

10. 中割り終了です。

コメント
nikugohan 2017/07/04 17:20
まって、タップ割ってこんなんじゃなくね?
sato_atsu 2016/07/22 01:53
ボールがバウンドするだけの簡単な絵で良いので、まずは機能の使い方をお願いします。全く分かりません。
tomohikonn 2016/07/05 00:59
この記事もうちょっとライトテーブル機能について「ザックリ概要」説明したほうがいい。ろくにライトテーブルについて説明してる記事がユーザーガイドとかも含めて無い。だからはっきり言ってライトテーブルって何だってなる。そもそもセル固有ライトテーブルって名前だけじゃ機能が予想できないしアニメーションセルの下に窓が名前もなく置いてあるしいじっても機能が直感でわからない
ぜんちゃん 2016/05/06 08:20
中割の仕方などを丁寧に説明している部分は非常に好感が持てるのですが、この記事のメインである「ライトテーブル機能」について「この機能を使う目的」「この機能使うメリット」などの説明がないまま、手順の説明と操作法だけが先行しているので、手順を最後まで全部読んで、操作の目的を解読してからないと、それが自分の求める機能なのか、そうでないのかがわかりません。 全部読んでみて「あ、これなんかちがう」となった時の徒労感軽減のためにも、記事の冒頭に「どういう事を行うための記事か」という概要が欲しいですね
ウラジーミル・アスポン 2015/11/29 20:44
難しいですね。もっと、なめらかな動きでなくてもいいので、初心者向けの少し絵が動くけど、アニメとまで言えないレベルの簡単なのを知りたいです。