5.ドット柄

提供者 : セルシス    更新日 : 2019/04/17    作家 : 和遥キナ
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[1]ドットパターン素材の用意
[2]ドットをパターンとして流し込む
[3]マスク機能を使って描画範囲を限定する
[4]ドット柄に対して濃淡を適用する

[1]ドットパターン素材の用意

部屋着にドット柄を入れたいのですが、CLIP STUDIO PAINTにはパターンを作成する機能がついているので、今回はその機能を使ってドット柄を流し込んでみます。

まずは並べるとドット柄になるPNG画像素材を用意します。

ドットの外側は白ではなく、透明にしてください。


     

[2]ドットをパターンとして流し込む

部屋着のレイヤー「op」を選択しておき、[ファイル]メニュー→[読み込み]→[画像からパターン]を選んで、用意したPNG画像を選択します。


「op」レイヤーの上にパターンが作成されました。


ドットパターンが大きすぎるので、画面に四角い枠で表示されているガイド線のハンドル・コントロールポイントを操作して、パターンの向き・大きさなどを調整します。パターン全体をまるごと操作できます。


     

[3]マスク機能を使って描画範囲を限定する

画面全体に流し込まれたドット柄を、部屋着の領域だけに描画するようにしたいので、マスク機能を使います。

[Ctrl]キーを押しながら部屋着のレイヤー「op」のサムネイルをクリックします。すると「op」レイヤーに描画された領域と同じ領域の選択範囲が作成されます。


ドット柄パターンのレイヤーを選択した状態で、[レイヤー]パレットの一番下にある[レイヤーマスクを作成]をクリックします。


レイヤーマスクが作成され、部屋着が描かれた領域にだけ、パターンが表示されました。[レイヤー]パレットにもドット柄のレイヤーに、黒と白で塗り分けられたマスクのサムネイルが表示されました。


さらに、腰の紐部分もドット柄を隠したいので、マスクに対して[消しゴム]ツールを使います。
[消しゴム]ツールで、紐にかかったドットを隠していきます。


ドット柄パターンそのものを消している訳ではありません。

ためしに、[レイヤー]パレットでレイヤーマスクのサムネイルを[Shift]キーを押しながらクリックすると、レイヤーマスクが解けた状態になり、隠れていたドット柄パターンが再び表示されるのが確認できます。


なので、一度隠してもやっぱり表示したい!となった場合は、レイヤーマスク上で[消しゴム]ツールを掛けた部分に対して、[ペン]などの描画ツールで描いていくと、隠れていた部分が再び出てきます。

     

[4]ドット柄に対して濃淡を適用する

ドット柄の色を変更したいので、ドット柄パターンのレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、ピンク色で塗りつぶします。


[レイヤー]パレットの上にある、[下のレイヤーでクリッピング]をクリックし、ドット柄に対してピンクのベタをクリッピングします。ドット柄がピンクになりました。
これだけではドット柄が均一な色のままで、生地の濃淡がドット柄には反映されていません。


ドット柄自体にも濃淡をつけたいので、レイヤー「op」に描きこまれた濃淡をそのまま利用します。
まずは、レイヤー「op」を複製し、ドット柄の上にクリッピングします。
ピンクのベタのクリッピングレイヤーの上に、もう1枚クリッピングしたことになります。
ドット柄の領域にレイヤー「op」とおなじものが描画されるので、一時的にドットがみえなくなります。


レイヤーの合成モードを[焼きこみ(リニア)]にします。
すると、ピンクのベタが乗ったドット柄の上から、さらに生地の濃淡がつきます。


濃淡が濃くつきすぎたので、[Ctrl]+[U]キーを押して、[色相・彩度・明度]ダイアログを表示し、明度を上げてちょうどいい濃淡にします。


部屋着のドット柄が完成しました。


     

作者プロフィール:和遥キナ  (サイトURL:http://www.usamimi.info/~kazuki/

イラストレーター。ゲーム会社勤務を経てフリーに。 商業では雑誌類、カバーイラスト、メイキング等で活躍している傍ら、同人では「僕と君と架空世界と」で作品を発表しており、少女の美しい黒髪とファッションに強いこだわりを持っている。

コメント
翠河 2014/03/31 08:26
勉強になります
みっぺーー 2013/11/14 01:05
わかりやすいです