6.仕上げ
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[1]背景の描き込み
[2]髪の毛先の処理
[3]上塗り処理
[4]色調補正
[1]背景の描き込み
背景を塗りこんでいきます。
背景が描かれたレイヤー「bed」をコピーします。色をいくつか混ぜながら大きめのブラシでタッチをいれていき、柔らかいふわふわの素材にしていきます。
[2]髪の毛先の処理
髪の毛のレイヤーの上にもう1枚レイヤーを作り、[下のレイヤーでクリッピング]をクリックしてクリッピングを設定します。
紫色の大きなブラシを毛先に流していきます。
髪の毛の色に幅ができたことでイラストとして面白くなり、女の子の空気感、透明感も増します。とくに顔周りの印象が華やかになります。
[3]上塗り処理
私の描き方は、線画の質感や柔らかさを重視しているので、塗っていく過程で線画の粗が目立つところが出てきます。なので、仕上げの段階で線画をつぶしながら塗りこんでいく工程を取り入れています。
線画のレイヤーフォルダの上にもうひとつ上塗り用のレイヤーフォルダとレイヤーをつくります。
このレイヤー階層で上からタッチを入れていくのですが、より柔らかくなじますために、カスタム筆の[絵の具濃度]を少し下げます。
荒い線画をどんどん上から塗りつぶして整えて行きましょう。
フリルの生地の先端は、線画を潰すようにして白いタッチをいれていきます。こうすることで生地の厚みが表現できます。
髪の毛も、束から少し離れたところに細い後れ毛を入れていくと、より女の子の繊細な感じが出せます。
キャラクターの最終的なバランスも、ここで線画をつぶしながら洗練させていきます。
顔の顎や、肩から二の腕のごつさなどが気になったので修正しています。
[4]色調補正
最後に、全体的な絵の印象を観直します。
少し全体的にコントラストが弱くて薄い印象に感じたので、コントラストを補正することにしました。
レイヤーの一番上の階層に、色調補正レイヤーを作成します。
[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[明るさ・コントラスト]を選択します。
[明るさ・コントラスト]ダイアログで調整して、好みのコントラストに調整します。
これは描画されたレイヤーに対して直接補正するのではなく、フィルターのような形で上から補正をかけるので、[レイヤー]パレットで操作すると非表示にしたり数値を再調整したりできます。
コントラストを強めたことで彩度がキツくでてしまったので、もう1枚、[色相・彩度・明度]の色調補正レイヤーを作成し、彩度を抑えます。
[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[色相・彩度・明度]を選択します。
[色相・彩度・明度]ダイアログで[彩度]を調整します。[色相・彩度・明度]レイヤーは、[明るさ・コントラスト]レイヤーの下に配置します。
これで今回のイラストは完成です。
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