2.ラフ
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何を描こうか考えている段階なのでめちゃくちゃですが、修正を繰り返しながら構図がだいたい決まりました。
テーマはトルコランプのお店の跡取り息子と父親です。
跡取り息子が変な服装をしていて困ってる父親、というイメージです。
トルコのエキゾチックな雰囲気が出せたらいいなと思って描きました。
服装は民族衣装の本を参考にしつつ、こうだったらいいなーという形を盛り込んで、ファンタジックにしました。
背景が室内なので、パース定規を使います。
3点透視のパース定規を作成し、キャラクターの膝のあたりをアイレベルに設定して、ラフに合わせて定規をあわせていきます。
●パース定規の作成
[レイヤー]メニュー→[定規]→[パース定規の作成]を選択すると、[パース定規の作成]ダイアログが表示されます。
[パース定規の作成] ダイアログの[タイプ]で、1点~3点透視を選択し、[OK]ボタンをクリックすると、パース定規が作成されます。
「レイヤーを新規作成」にチェックが入っている場合は、パース定規が新規ラスターレイヤーに作成されます。
チェックが入っていない場合は、選択したレイヤーにパース定規が作成されます。
パース定規の操作は、[オブジェクト]ツールで行います。パース定規を作成すると自動で[オブジェクト]ツールを選択します。
[オブジェクト]ツールで作したいパース定規の線をクリックすると、パース定規にガイドハンドルなどが表示され、操作できるようになります。
●下絵を元にパース定規を合わせる方法
下絵やラフを元にして、パース定規のアイレベル、消失点を設定する方法を説明します。
1.アイレベルの位置がわかっている場合
下絵の段階でアイレベルの位置がおおよそ分かっている場合は、アイレベルにパース定規をあわせてから消失点の位置を確定します。
(1)消失点の手がかりになる線を、消失点ごとに2本選びます。なるべく長く、真っ直ぐな線を選ぶと合わせやすくなります。
図の例では①~④の線を選びました。
(2)アイレベル用のハンドルをドラッグして、下絵を元にアイレベルの位置を決定します。
(3)[オブジェクト]ツールの[アイレベルを固定]にチェックが入っていることを確認します。
(4) 線①に、ガイド線の移動ハンドルをドラッグして重ねます。
(5)消失点の移動ハンドルをドラッグして、ガイド線の角度を調節して線①に重ねます。ガイド線を調節すると、消失点がアイレベル上を移動します。
(6) 線①と消失点が同じ線②にも、同様にガイド線を合わせます。これで、線①、線②が収束する消失点の位置が決まります。
線が乱れている場合などは、描画している線に合わせることにこだわらず、イメージに合うようにガイド線を調節します。
※1点透視の場合では、[オブジェクト]ツールの[アイレベルを固定]のチェックを外してガイド線を線②にあわせると、線①、線②が収束する消失点の位置とアイレベルの位置が決まり、パース定規の操作を完了できます。
(7) アイレベル上のもう一方の消失点から伸びる、線③、線④も同様にガイド線を重ね、消失点の位置を決めます。
これで2点の消失点の位置が決まりました。2点透視の場合は以上の操作で完了です。
3点透視のアイレベル上にない消失点も、同様の手順で手がかりになる線にガイド線をあわせて、位置を決めます。
2.下絵をもとにアイレベルの位置を割り出す場合
アイレベルの位置が明確でない場合や、写真などの資料をもとにする場合は、パース定規を作成することで、消失点とアイレベルの位置を確定させます。
(1)下絵の消失点の手がかりになる線を、消失点ごとに2本選びます。
図の例では①~④の線を選びました。
(2) [オブジェクト]ツールの[アイレベルを固定]のチェックを外します。
(3)ガイド線の移動ハンドル、消失点の移動ハンドルをドラッグして、ガイド線が線①、線②に重なるようにドラッグします。
ドラッグに伴いパース定規の消失点が移動し、位置が決まります。2点透視以上の場合、アイレベルは傾いていきます。
※アイレベルの傾きを水平にする場合は、手順(5)で修正します。
1点透視の場合は、以上の場合は以上の操作で完了です。
(4)アイレベル上のもう一方の消失点から伸びる、線③、線④も同様にガイド線を重ね、消失点の位置を決めます。
これで2点の消失点の位置と、消失点を結ぶアイレベルの位置が決まりました。
3点透視のアイレベル上にない消失点も、同様の手順で手がかりになる線にガイド線をあわせて、位置を決めます。
(5)アイレベルの角度を水平にしたい場合は、アイレベルの方向変更ハンドルをShiftキーを押しながらドラッグします。すると、45°刻みで傾きを変更できます。
アイレベルを水平にして消失点の位置がずれた場合は、 [オブジェクト]ツールの[アイレベルを固定]のチェックをつけたうえでガイド線の角度を修正します。
確定したパース定規を使用して、線画を作成しました。
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