1.ブラシの設定・ラフ
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使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.6.0
[1]ブラシの設定
[2]ラフ用キャンバスの準備
[3]イラストラフの作成
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[1]ブラシの設定
まずはブラシの設定から始めます。
[筆]ツールの[水彩]グループにある[透明水彩]を選択し、右クリックから開くメニューで[サブツールの複製]を選びます。
この複製したサブツールをカスタマイズし、[混色なし(ぼかし)][混色なし(円)][混色なし(サイズ変化)]の3つのブラシを作りました。
複製したサブツールを右クリックして表示されるメニューから[サブツールの設定]を選択すると、サブツール名やツールアイコンを変更できます。
・混色なし(円)
「混色なし(円)」は、メインで使用するブラシです。
複製した[透明水彩]サブツールの[サブツール詳細]パレットを表示し、[インク]→[下地混色]のチェックをオフにします。
※サブツール詳細パレットは、上部[ウィンドウ]メニュー→[サブツール詳細]をクリックすると表示できます。
・混色なし(ぼかし)
「混色なし(ぼかし)」は、「混色なし(円)」と同じく、[透明水彩]の[下地混色]をオフに設定し、ブラシ形状をぼけのあるストロークのものに変更したブラシです。
ブラシのエッジを目立たせずに色を置きたいときに使います。
ブラシ形状は、[サブツール詳細]パレットの[ブラシ形状]の[エアブラシ]から選択しました。
・混色なし(サイズ変化)
「混色なし(サイズ変化)」は、同じく[透明水彩]の[下地混色]をオフに設定し、筆圧の加減で細い線が出るように[ブラシサイズ影響元設定]で[筆圧]の最小値を[0]にしています。
髪の毛の先など、入り抜きが必要な描画に使用します。
ブラシサイズは状況に応じて変更しながら使いますが、筆圧の設定も場合によって変えることがあります。
[2]ラフ用キャンバスの準備
ひと通りの準備ができましたら、ラフ作業に入ります。
ラフイラストはサイズが大きすぎるとバランスが取りづらくなるため、始めは描きやすい小さめのサイズで描きます。
今回は、上部[ファイルメニュー]→[新規]から「キャンバスサイズ:縦1000 px×幅707px」、「画像解像度:350dpi」に設定して作成しました。
※あとからA4サイズに変更するため、縦横比を合わせておきます。
また、形を取る工程と色を考える工程を分けた方が一度に色々考えるよりも個人的にバランスが取りやすいため、色は白黒のみで描きます。
[3]イラストラフの作成
ラフ(1)
メイキングイラストでは、「人物二人を画面に収める構図」というお題がありましたので、それにあった案をまず3案考えました。
構図を考える前にまずテーマを決めます。
今回は「男子学生二人の放課後日常風景」をテーマに設定し、そこから連想される構図をいくつか考えます。
①はメインの人物を手前に、サブの人物を奥に置いただけのものに、間に海を描写して自転車で海に遊びにきた二人というストーリーが連想されるラフにしました。
②は①と同じくメインとサブで分けたもので、実際遊んでいる状況なので少し動きをつけています。
③はファーストフードで時間をつぶす男子学生というシチュエーションで、二人共をメインにほぼ左右対称の構図にしました。
ラフ(2)
ラフ(1)で描いたラフの中の③ファーストフードに決め、さらに2案考えて下の①にすることにしました。
最初に決定した「ファーストフードで時間をつぶす男子学生」というテーマを少し膨らませて、二人のキャラクターを決定します。
日常風景がキラキラ輝いているようなイラストにしたかったため、ガラスの映り込みが重なるよう、お店の外から眺める構図にしました。
ラフ(3)
ラフ(2)の①のラフを詰めていきます。
ラフの時点で大ざっぱな陰影も決めて行きます。
失敗してもよいように途中経過をレイヤーを複製して残しておいたり、レイヤーの合成モード[乗算]で重ねながら描き込んだりしていきますが、最終的にはラフをレイヤーを一枚にまとめます。
ラフは以下のようになりました
次回は下絵を作成します。
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