2.着彩
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[1]レイヤー分け、下塗り
[2]色味の決定
[3]彩色
[4]線画の色を部分的に変更する
[5]彩色仕上げ
[1]レイヤー分け、下塗り
下塗りを兼ねて,色ごとにレイヤーを分けていきます。塗る色は仮のもので構いません。
Photoshopではアクション機能で「自動選択」+「選択範囲の拡張」+「塗りつぶし」を作っているのですが、CLIP STUDIO PAINTだと[塗りつぶし]ツールの[他レイヤーを参照]を選択すると、ツールプロパティに領域拡縮、隙間閉じがあるので、あとは色を選んで塗りたい領域をクリックするだけで、塗りつぶしができます。
キャラのレイヤーと背景のレイヤー、それぞれの線画を参照して塗りつぶしができます。
そして作業を進めていって、レイヤー構成はこのようになりました。明るい色はなるべく下に、暗い色をなるべく上に、が基本です。
キャラと背景はここでもグループで分けてしまいます。レイヤーフォルダを使って分けておくと、後々レイヤーに調整をかけるときに便利です。この時点では色味はまだ何も考えていません。考えるために大まかにレイヤーをパーツごとに分けておきます。
[2]色味の決定
[編集]メニュー→[色調補正]で色々試してみて色味を決定します。
色に関しては色が喧嘩しないように配置していきます。あえて喧嘩させてお祭りみたいにするのもいいかもしれません。
今回は緑を中心色にしてみました。竹があるのでそっちに印象を引っ張らせる形です。
[3]彩色
影を付けていきます。
使用するツールは、[濃い水彩]、[塗り&なじませ]、[Gペン] の3つです。
[濃い水彩]で適当に影付けしたあと、[塗り&なじませ]でなじませて、[Gペン]で引き締めるという工程をひたすら繰り返します。
[濃い水彩]:くっきりとした塗りのライン
[塗り&なじませ]:ぼかしのかかったライン
[Gペン]:細い効果線など
影は緑に振るか明度を落とすだけ、を今回のルールとしてみましたが、軸になっているホウキのまわりだけ紫を足します。
足さないでもいいんですが、ちょっとホウキが同系色なのでこのままだと沈んでしまうかな、と。
[4]線画の色を部分的に変更する
全体を彩色したら、塗った色に対して線を馴染ませるため、線画の色を部分的に変更します。
[レイヤー]パレットで「背景 線画」レイヤーを選択し、[透明ピクセルをロック]をクリックします。
[エアブラシ]ツールなどで描画すると、選択した「背景 線画」レイヤーの線画の部分だけ色を変更できます。
下図はわかりやすいように線画だけ表示しています。
同じ要領で、「キャラ 線画」レイヤーも線画の色を部分的に変更しました。前髪や目の下半分などを変更しています。
[5]彩色仕上げ
なんだか眼力が弱いなと気付いて、ハイライトを入れるついでに、レイヤーを1枚一番上に重ねて目を加筆します。
お化粧をしてあげる気持ちでやってあげればいいのではないでしょうか。
そして彩色完成です。背景の窓の内側などは、全体のバランスをみてから[定規]や[サブツール]などを使いつつ仕上げていきます。
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