4.色分けと配色
閲覧数 : 51181回 総合評価 : 14件
[1]色分け
着色の下準備として、パーツごとに色を塗り分ける色分けをします。
色分けでは、線画のときと同様、レイヤーフォルダーを作り、その中に新規レイヤーを作成します。
モチーフやパーツごとにレイヤーを作成して作業していきます。
小物が多くいろんな色に塗るため、色や物が重ならないように部分ごとにレイヤーを分けます。
人物も、衣装の部分ごとにレイヤーを分けています。
色分けには[塗りつぶし]ツール→[他レイヤーを参照]を使用しました。
[他レイヤーを参照]は、表示されているレイヤーの描画を参照して塗りつぶすように設定されています。
また、細かい部分を塗るときは、[ペン]ツールの[丸ペン]を使用しました。
まず、人物から色分けをします。
色分けしやすくするため、人物とくま以外の線画が描かれたレイヤーは非表示にしておきます。
色分けでは、はじめから仕上がりの色を塗っていくのではなく、ピンクなどの濃い色でとりあえず塗っておき、塗り忘れた部分がないか確認しつつ作業していきます。
人物とくまと風船などを色分けしたレイヤーはこのようになりました。塗り分けが終わったらレイヤーの透明部分をロックしておきます。
[2]配色
色分けしてから、肌や服の色を決めていきます。この時点である程度の配色を決めてしまいますが、後々変わることもあります。
色分けしたレイヤーごとに、[編集]メニュー→[色調補正]→[色相・彩度・明度]を使い、値を変えながら調整していきます。
色調補正:色相・彩度・明度
[色調補正]→[色相・彩度・明度]では、色の三要素である色相・彩度・明度を調整して、選択しているレイヤーの色を変更します。
[編集]メニュー→[色調補正]→[色相・彩度・明度]を選択すると、[色相・彩度・明度]ダイアログが表示されます。
ダイアログにある[色相][彩度][明度]の各スライダーを変化させて、画像の色を調整します。
・色相
色合いを指し、赤、青、黄などの色の種類を調整します。
・彩度
色の鮮やかさを調整します。数値が大きいほど、色が鮮やかになり、マイナスになるほどグレーに近くなります。
・明度
色の明るさを調整します。数値が大きいほど、色が明るくなります。-100では黒に、100では白になります。
色調補正[色相・彩度・明度]を使って、ピンクのスカートを紺っぽい色に変更しす。
ピンクも可愛いかと思ったのですが、暗い色を入れて画面を引き締めることにしました。
人物の後ろにある小物も同じように色分けし、全体を見つつ色を変えていきます。
時間はかかりますが、頭の中にあるイメージや好きな色を塗ってはやめてを繰り返しながら配色します。
色は[カラーサークル]パレットで作成します。イメージしている色になるように、おおまかにカラーサークルの色を合わせたら、そこから細かくずらして気に入った色になるまで調整します。
カラーサークルの右上に表示されるような彩度・明度の高い色が好きではないので、無意識にカラーサークルの中心やや上・左よりか、または、中心からやや下・左よりあたりから色を決めていることが多いです。
絵のイメージによっても違ってきますが、一部やたら目立ってしまう色がないかなどを確認し、全体を見てしっくりきたら配色は終わりです。
とりあえず色分けが終わりました。
コメント