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7.人物の着色3(目・その他)

提供者 : セルシス    更新日 : 2018/12/05    作家 : つのじゅ
閲覧数 : 25080回 総合評価 : 12件
使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT PRO Ver.1.2.0

[1]人物の目の着色
[2]ぬいぐるみなどの着色

[1]人物の目の着色

人物の着色のなかで、一番気を遣っているのが目の着色です。
『とろけるような瞳を描きたい!』と念じながら描いていきます。

1.白目

まずは白目から塗ります。 肌となじませるために、[スポイト]ツールで白目付近の肌の色を取得して白目の下の部分を少しだけ塗り、目のフチあたりにねずみ色、紫色で影を描きます。


2.瞳

次に、瞳を塗ります。
ベースの茶色の下の方に黄色を塗り、ベースレイヤーの上に新規レイヤーを作成してレイヤーの合成モードを[乗算]にします。
このレイヤーをベースレイヤーにクリッピングし、上は暗めに下は明るくなるようにグラデーションさせながら塗っていきます。


また、その上に通常の新規レイヤーを作成して目の中心に黒を塗り、上の方には明るい色でトントンっと色を置きます。
さらに、色調整としてベースの黄色を塗ったところに少し水色を塗り、線画の上に新規レイヤーを作成して光を描きます。
目に光を入れることによって、絵の印象がかなり変わってしまうため、光は大きく入れすぎず、小さな光を散りばめるように入れるよう気をつけています。独特さ&面白さが欲しいなと思い星型の光も入れます。


目のフチの色を変えて完成です。


[2]ぬいぐるみなどの着色

1.ベースを塗る

人物の隣のぬいぐるみ(くま)たちを塗っていきます。
ブラシは「色塗1」と「色塗2]を使用し、くまのベースレイヤーに直接塗ります。
配色で塗ってあるベースの色より少し暗い色を塗っていき、次に[カラーサークル]パレットの円(色相)を少しずらして色の違う影を入れます。




そのレイヤーの上に新規レイヤーを作り、[下のレイヤーでクリッピング]して、「青肌とか」ブラシで影の色を塗り重ねます。
ベースとは違う色や付近の色などを取り入れて、全体の様子を見ながら塗っていきます。


濃い色を塗りすぎると絵の印象が重苦しくなってしまうため、ぬいぐるみを塗るときは、人物よりも薄い色を使い、軽めにさらっと塗っていきます。
その後、 「カサカサ消しゴム」ブラシを使用して、髪の毛の工程と同様に、削って薄くします。

2.模様をつける

くまの一部分に水玉模様を付けます。水玉模様は手描きで作成しています。
新規レイヤーを作成し、[ペン]ツールの[丸ペン]を使用して、逆三角形の頂点にあたる位置に点を打つように描きます。
このレイヤーを複製して並べ、結合→複製を繰り返して水玉模様を作ります。
水玉模様はよく使うのですが、パターン画像素材などは作っておらず、毎回新しく作成しています。


この水玉模様を、くまの頭と耳の部分に重なるように大まかに配置し、ベースの色を塗ったレイヤーに[下のレイヤーでクリッピング]します。


最後に、水玉模様の色を変更します。
水玉模様のレイヤーの透明部分をロックしてから、[カラーサークル]パレットで調整した色を[編集]メニュー→[塗りつぶし]を使って塗りつぶします。


3.縫い目を描く

ぬいぐるみの縫い目のようなものは、線画の上に新規レイヤーを作り[ベタペン]ブラシで描きました。


ぬいぐるみの着色が終わりました。


基本的に、服や小物の着色もこの方法で塗っていきます。
最後に、全体のバランスを見てリボンなどの柄を「ベタペン」で描き、女の子のスカートの色を配色で置いた色よりさらに暗めの色に変更しました。
人物とぬいぐるみの着色はこれで終わりです。


作者プロフィール:つのじゅ  (サイトURL:http://mochituno.web.fc2.com/

小物いっぱいのゴチャゴチャしたもの、お菓子などをモチーフにした創作イラストが多いです。 絵を見て少しでも、楽しい・面白!など思ってもらえるようなものを目指して日々妄想してます。 最近のお仕事は「SS(スモールエス)」で配色講座させて頂いたりしました。

コメント
まよい13 2017/02/09 22:23
ものすごく参考になったうえにこのやり方がホントに楽しいです!
翠河 2014/03/31 07:36
勉強になります
みっぺーー 2013/11/14 00:48
わかりやすいです
だみだみん 2013/08/25 06:04
勉強になります
博龍 2013/08/24 05:08
参考にさせていただきます