CLIP STUDIO PAINT 使い… > メイキング > 芳村拓哉 > 4.彩色②細かい彩色と光の…

4.彩色②細かい彩色と光の表現

提供者 : セルシス    更新日 : 2018/12/05    作家 : 芳村拓哉
閲覧数 : 4418回 総合評価 : 3件
使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.5.4

[1]細かく塗り込む
[2]光の表現

[1]細かく塗り込む

ひととおり全体を塗り終えたら、さらにすべての要素に細かく描き込みを入れていきます。

ペンのサイズを小さくし、平坦な印象が無くなる程度に塗りとタッチを加えます。

タッチを残して塗るときに気を付けていることは、ぼんやりとした塗りの上に一種のハイライトのようなニュアンスで塗ることです。そうすると対比効果がでて、絵が引きしまります。

自分の場合、仕上げの途中でイラストに大きな変化を与えると失敗してしまうことがあるため、なるべくラフの雰囲気をそのまま再現するようにしています。

ポイントとしては暗い部分、中間の部分、ハイライトの3種類の色で塗ることを基本にし、必要に応じて色数を増やすとラフの雰囲気を損なわずブラッシュアップすることができます。

人物をメインに際立たせたいので、それ以外の要素は比較的ざっくりと塗ります。

このようにイラスト全体の印象は変えず、描き込みだけを細かくします。

[2]光の表現

レイヤーパレットの一番上に新規レイヤーを作成し、合成モードを[オーバーレイ]に設定します。

ブラシを[筆]ツール→[水彩]→[滑らか水彩]サブツールにして、画面全体に光をまき散らす感じで塗っていきます。

[スポイト]で塗りたい場所の色を取り込みながら塗ると、明るくなりすぎず自然な光を再現することができます。
全体を明るくするのではなく、ポイントとなる部分のみを明るくすると、画面にメリハリがでます。

明るくするポイントは、以下の2ポイントです。

・人の肌の近くの服や髪
・光を反射しやすいもの、つややかなもの
(今回だと左右の葉っぱ、ケーキの上のチェリーなど)


※上図右は、描画部分をわかりやすくするため[オーバーレイ]レイヤーを[通常]で表示したものです。

光の表現が付きました。


※アニメーションGIF

作者プロフィール:芳村拓哉  (サイトURL:http://www.pixiv.net/member.php?id=10951161

ラノベ表紙、ゲームイラストなどを描いています。

コメント
コメントはありません