描画ツールの [ベクターレイヤー]上での操作について

提供者 : セルシス    更新日 : 2016/01/05    作家 : 平井 太朗
閲覧数 : 6088回 総合評価 : 6件

使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.4.2

ここでは、CLIP STUDIO PAINTで増えたベクターレイヤー上で操作できるツールについて、ComicStudioと比較しながら解説していきます。

[1]ベクターレイヤー上で利用できる描画系ツール
[2]消しゴム/透明色の扱いについて
[3]線つまみツールについて
[4]線編集ツールについて
[5]ベクター線を選択して操作する

[1]ベクターレイヤー上で利用できる描画系ツール

まず、ベクターレイヤー上で利用できる描画系ツールについて比較していきます。

ComicStudioでは、以下のようになっています。

・[ペン]ツール

・[マジック]ツール

・[消しゴム]ツール

・[図形]ツール(直線/曲線/折れ線/矩形/楕円/多角形)

CLIP STUDIO PAINTではさらに使えるツールが増え、表現の幅がひろがりました。

・[ペン](ペン/マジック)ツール

・[鉛筆](鉛筆/パステル)ツール

・[筆](水彩/油彩/墨)ツール

・[エアブラシ]ツール

・[消しゴム]ツール

・[色混ぜ]ツール

・[デコレーション]ツール

・[直接描画](直線/曲線/折れ線/連続曲線/長方形/楕円/多角形)ツール

※[色混ぜ]ツールのサブツール[コピースタンプ]と[直接描画]ツールのサブツール[投げなわ塗り]は使用できません。

コラム~ベクターレイヤーとラスターレイヤーの描画の差について

CLIP STUDIO PAINTでは[鉛筆]ツールや[筆]ツールなどもベクターレイヤーで使えるようになりました。
ここでベクターレイヤーとラスターレイヤーの描画の差について説明します。

[筆]ツールのサブツール[透明水彩]のように「既に塗られている色」を混色しながら着彩するタイプのツールであっても、ベクターレイヤー上で使用すると色は混ざりません。「混色」を行わない為、ラスターレイヤー上での作画とは色合いが変化することに注意しておきましょう。

[2]消しゴム/透明色の扱いについて

CLIP STUDIO PAINTでは、[消しゴム]ツールの[軟らかめ]をつかって線画を消すことができます。


CLIP STUDIO PAINT

サブツール[軟らかめ]では、ベクターで描いた線画でも少しだけ薄くなるような消し方が可能です。

この時、ベクターレイヤー上では「透明の線画が描かれている」状態になっています。

[操作]ツールのサブツール[オブジェクト]などで選択すると、消しゴムをかけた軌跡がベクター線になっていることが判ります。これは[ペン]ツールなどを[透明]カラーにして線画を消す作業でも同じです。

[消しゴム]ツールの[サブツール詳細]パレット→[消去]→[ベクター消去]がOFFになっているとこのような状態になります。


CLIP STUDIO PAINT

[3]線つまみツールについて

ComicStudioの[線つまみ]ツールは、CLIP STUDIO PAINTでは[線修正]ツールのサブツール[ベクター線つまみ]です。
ComicStudioのツールオプションの、以下の項目は、CLIP STUDIO PAINTでは[サブツール詳細]パレット→[線つまみ]にあります。

①[両端固定/一方の端を固定/両端自由]

③効果範囲

④つまみ加減

⑤すべてのレイヤーを対象にする


ComicStudio


CLIP STUDIO PAINT


②[線全体を平行移動]
ComicStudioの[線全体を平行移動]は、CLIP STUDIO PAINTでは[操作ツール]のサブツール[オブジェクト]を使います。


ComicStudio


CLIP STUDIO PAINT


[オブジェクト]でベクター線を操作するときは、ハンドルが表示されます。このハンドルで位置の移動と拡大/縮小/回転も行えるようになりました。→詳細は[■ベクター線を選択して操作する]


CLIP STUDIO PAINT

[4]線編集ツールについて

ComicStudioの[線編集]ツールは、CLIP STUDIO PAINTでは[線修正]ツールです。

①[効果範囲]
ComicStudioの[効果範囲]は、CLIP STUDIO PAINTではComicStudioの[ペン]に相当するものしかありませんが、[サブツール詳細]パレットの[ブラシサイズ]でComicStudioよりも10倍の設定まで大きくできるようになっています。

②[線をつなぐ]
ComicStudioの[線をつなぐ]は、CLIP STUDIO PAINTでは[サブツール詳細]→[線編集]→[線つなぎ]です。

③[滑らかにする]
ComicStudioの[滑らかにする]は、CLIP STUDIO PAINTでは[サブツール詳細]→[線編集]→[単純化]です。

④[ゴミを消去]
ComicStudioの[ゴミを消去]は、CLIP STUDIO PAINTでは[サブツール詳細]→[線編集]→[短い線の消去]です。


ComicStudio


CLIP STUDIO PAINT

POINT

ComicStudioでは、[ベクターレイヤー]と[ラスターレイヤー]で「ゴミ取り」/「ゴミを消去」という言葉が使われていましたが、同じ「ゴミ取り」であっても不明瞭な部分がありました。ラスターレイヤーでは[透明]インクを選ばなければ消去できず、ベクターレイヤーには[透明]インクがなかった、などです。
CLIP STUDIO PAINTでは、明確に[ラスターレイヤー]では「ゴミ取り」、[ベクターレイヤー]では「短い線の消去」と使い分けられるようになりました。

[5]ベクター線を選択して操作する

CLIP STUDIO PAINTでは、[操作]ツール[オブジェクト]で線単位で選択することができるようになりました。

[操作]ツール[オブジェクト]でベクターレイヤーの線を選択すると、線上に制御点と線単位で操作ハンドルが表示されます。

[制御点]をドラッグすると、[線つまみ]ツールとは違う方法で線画のカーブを変更できます。

操作ハンドルの緑の●をドラッグすると拡大縮小します。

操作ハンドルの青の●をドラッグすると回転します。

ハンドルの黒い線部分をドラッグすると移動します。

ベクター線を選択した状態で[編集]メニューから[コピー]→[貼り付け]を行うと、同じレイヤー上に線画をコピーできます(同じ位置に貼り付けられるので移動を忘れない様にしましょう)。

≪  ツールオプションの違いについて  |  描画ツールの [ベクターレイヤ…  |  定規ツールについて  ≫

作者プロフィール:平井 太朗  (サイトURL:http://heytaroh.com/

元ITメーカー勤務の商売マンガ歴20年(くらい)ComicStudio歴14年CLIP STUDIO PAINT歴3年(2015年9月現在)のマンガ描き。ComicStudioEX/CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイドブック(アスキー・メディアワークス刊)書いてます。見た目はオヤジ心はヲトメ。

このコンテンツを評価してください

コメント
コメントはありません
人気のタグ

アシスタント背景美塾 画像データの読み込み ベクターレイヤー イラスト マンガ イラスト・マンガ 中級者 初心者 メイキング CLIPSTUDIO_PAINT デコレーション 仕上げ 機能解説!トラの巻 画像素材 ブラシ オリジナル素材の作成 ペン ペン入れ カマキリマイ PRO 色調補正レイヤー エアブラシ 直線 閉領域フィル テクスチャ 色塗り 下塗り スキャン アナログ併用 EX ラフ パース定規 CLIP_STUDIO 3Dデータの読み込み 3D素材 3D 下描き ベジェ曲線 3次ベジェ 2次ベジェ つちもちしんじ 自動選択 グラデーション 背景 筆圧 OpenToonz 影指定 色トレス線 実線 アニメ アナログ ガウスぼかし ゴミ取り 塗りつぶし マーカー 画用紙 トレース台 囲って塗る 色混ぜ トーンレイヤー 背景メイキング 下描きレイヤー 平行線定規 同心円定規 定規レイヤー なーこ 投げなわ選択 厚塗り トーンカーブ コントラスト 動画 Palmie ソフトライト オーバーレイ 乗算 設定 コピー本 同人誌 制作の流れ 保存・書き出し 折れ線選択 レイヤー操作 装飾 4コマ漫画 4コマ 芳村拓哉 LINEスタンプ オカヤマ テキスト 図形 ラスターレイヤー ベクター線つなぎ ベクター線単純化 制御点 アニメーションスタンプ ショートカット 起動・終了 書き出し レイヤーマスク