コマ枠のテクニック2

提供者 : セルシス    更新日 : 2018/12/06   
閲覧数 : 51360回 総合評価 : 23件

使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.3.0

※Debutでは対応していません。

[1]枠線の種類を変える
[2]特殊な形のコマ枠を作る
   (1)円形のコマ
   (2)折れ線のコマ
   (3)コマを変形して特殊な形状にする
[3]コマを削除する
[4]オリジナルのページテンプレートを登録する

前回に引き続き、コマ枠作成に役立つテクニックを解説します。

[1]枠線の種類を変える

[オブジェクト]サブツールで枠線を描画しているコマを選択し、[ツールプロパティ]パレットの[ブラシ形状]で線の種類を変更できます。
下図の例では、線の種類をハートに変更し、ブラシサイズを大きくしました。


また、[サブツール詳細]パレットの[ブラシ先端]~[紙質]のパラメータを変更して、枠線を変更することもできます。


POINT

「ブラシ形状」で選べる線は増やすことができます。

ブラシ形状にしたい描画ツールを選択した状態で、[サブツール詳細]パレット→[ブラシ形状]→「プリセットに登録」をクリックして登録すると、「ブラシ形状」で選択できるようになります。


     

[2]特殊な形のコマ枠を作る

円や折れ線のコマなど、特殊な形状のコマも作成できます。

(1)円形のコマ

[長方形コマ]サブツールを選択し、[サブツール詳細]パレット→[図形]→[楕円]を選択しキャンバスをドラッグすると、円形のコマを作成できます。[Shift]キーを押しながらドラッグすると真円のコマを作成できます。
※Ver.1.5.6より、[長方形コマ]サブツールは初期状態の場合、[コマ枠]ツールの[コマ作成]に格納されています。


(2)折れ線のコマ

[図形]ツール→[コマ枠]サブツールセット→[折れ線コマ]サブツールで、折れ線のコマを作成できます。
※Ver.1.5.6より、[折れ線コマ]サブツールは初期状態の場合、[コマ枠]ツールの[コマ作成]に格納されています。

キャンバスをクリックした地点で線が折れ、最初にクリックした地点でクリックするか、ダブルクリックすると折れ線が閉じ、コマが作成されます。


[ツールプロパティ]パレット→[曲線]で「折れ線」以外を選択すると、スプライン、2次ベジェ、3次ベジェ曲線で描画したコマを作成できます。


(3)コマを変形して特殊な形状にする

すでに作成済みのコマの形状を変更する場合は、[線修正]ツール→[制御点]サブツールを使用します。


コマ枠フォルダーを選択している状態で、[制御点]サブツールのカーソルを枠線に重ねると、赤い[ベクター中心線]が表示されます。この状態でクリックすると、枠線に制御点が追加されます。


制御点をドラッグすると、枠線の形を変えることができます。


[制御点]サブツールは、[ツールプロパティ]パレットの[処理内容]を変更することでさまざまな処理を行うことができます。

①制御点の移動……制御点をドラッグして移動できます。制御点がない箇所では何も処理しません。

②制御点の追加……初期状態で選択している処理内容です。制御点がない箇所でクリックすると制御点を追加し、制御点をドラッグすることで移動できます。
[制御点]サブツール使用中にShiftキーを押している間はこの処理に切り替わります。

③制御点の削除……制御点をクリックして削除します。制御点がない箇所では何も処理しません。
[制御点]サブツール使用中にAltキーを押している間はこの処理に切り替わります。


④角の切り替え……制御点をクリックすると、角のあり、なしを切り替えることができます。角がない場合は曲線になります。


※線幅修正~線の切断は、コマ枠線では使用できません。ベクター線を編集するための機能です。


     

[3]コマを削除する

[オブジェクト]サブツールでコマ枠フォルダーを選択し、[編集]メニュー→[消去]を選択すると、ダイアログが表示されます。

「レイヤーごと削除」をクリックすると、コマ枠フォルダーごと削除されます。「枠線のみ削除」をクリックすると、コマ枠フォルダーを残したままコマ枠を消去できます。


     

[4]オリジナルのページテンプレートを登録する

コマ枠フォルダーのあるキャンバスは、オリジナルのページテンプレートとして登録することができます。
ページテンプレートは、キャンバス内のレイヤー構造を記録して再利用することができます。

POINT

ページテンプレートには、コマ枠フォルダーのある「コマ割りテンプレート」と、コマ枠フォルダーを持たない「レイヤーテンプレート」が存在します。どちらもページテンプレートとして利用できます。


コマ枠を作成したら、[編集]メニュー→[レイヤーをテンプレート素材として登録]を選択します。
ページテンプレートとして登録するための[素材のプロパティ]ダイアログが表示されます。

[素材保存先]で保存する素材フォルダーを決定したら、[OK]ボタンをクリックして保存します。保存先はどのフォルダーでも問題ありません。


オリジナルのテンプレートは、デフォルトのページテンプレート同様に、キャンバスの新規作成時に選択できます。


登録時とは違うサイズのキャンバスでも、キャンバスや基本枠との位置関係を調整してコマ枠が配置されます。
表示、非表示やマスクの有効、無効などのレイヤー状態も、登録時のまま配置されます。


以上で、5回にわたってご紹介したコマ枠講座は終了です。
工夫次第で便利に使えるコマ枠線機能、ぜひご活用ください!!

コメント
dradra 2014/06/26 01:57
こんな使い方もできるんですね!
博龍 2013/08/24 05:31
参考にさせていただきます
ゴロー 2012/12/22 03:47
大変わかりやすかったです!