第3回 表紙を作ろう(2)

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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1.表紙に描くものは?
2.フルカラー表紙にするならこれだけは知っておきたい!

 

1.表紙に描くものは?

前回に引き続き、同人誌の表紙の描き方や印刷に関する知識など、表紙作りのノウハウをご紹介します。表紙の印刷方法には、「単色刷り(1色刷り)」「2色刷り」「フルカラー」の3種類あることを前回紹介しました。次に紹介するポイントはすべてに共通します。

表紙作りのポイント

まず、どのような表紙を作りたいのかを考えます。人物をクローズアップした表紙にするのか、登場人物は何人か、裏と表とで1つの絵にするのか、それとも別々の絵にするのかなどを決めていきます。背景まで決めておくと描き始めるときに楽でしょう。表紙は「本の顔」ですので、満足のいく出来にしたいですね。

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表紙に必要な項目

タイトル
本のタイトルは、分かりやすい位置に入れましょう。

年齢制限
年齢制限がある場合は、「R-18」「18禁」など年齢制限の表記を入れます。※年齢制限が必要な作品に表記漏れがあると、入稿後に印刷会社から表記を入れて再入稿するよう求められる場合があります。

[その他]発行者名
発行者もしくはサークルの名称を入れます。

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MEMO

女性向けの本では最近ここまで書くんです…

少し前まで、表紙の必要項目は「タイトル・(年齢制限)・発行者」だけでしたが、最近、女性向けの作品の中ではその他の情報も記載しているものが多くなってきています。主に二次創作の場合ですが、「元となった作品名」が記載されています。また女性向けに多く見られる男性同士の恋愛(BL、やおいなどと称される)を取り扱った二次創作の場合は、登場するキャラクターの名前を入れ、カップリングと呼ばれる恋愛関係を表します。例えば「A×B」ならば、先に名前が書かれているキャラクターが男役(=攻)、後に名前が書かれているキャラクターが女役(=受)であることを意味します。この名前の順番が違うためにもめごとになる場合もあり、その防止策だと言われています。男性向けでここまで細かく表記しているのは少ないようですね。

 

 

2.フルカラー表紙にするならこれだけは知っておきたい!

色の塗り方

影をベタ塗りしたアニメのような塗り方、エアブラシを多用した淡い塗り方など、色の塗り方は人によってさまざまだと思います。自分に合った塗り方で塗るのが一番ですが、水彩のような淡い塗り方だと頒布する際に目立たなくなってしまう恐れもあるので注意しましょう。

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「RGB」と「CMYK」の違い

フルカラーイラストは、CMYKまたはRGBという2種類のカラーモードによって表現されていますが、多くの印刷会社では、CMYKモードで作成されたフルカラー表紙を推奨しています。では、CMYKとRGBの違いとは何でしょうか?

●RGB

ComicStudioのカラーはこのモードで表現されています。RGBモードでは、Red(赤)、Green(緑)、BlueViolet(青紫)の3色を使って色を表現しています。「光の3原色」と呼ばれるもので、主にパソコンのモニターで表示するためのモードです。

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●CMYK

Cはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー、Kは黒のことです。家庭用プリンターのインクを思い出していただけると分かりやすいかと思います。プリンター用のインクはこのシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で構成されています。インクと同じ色味にすることで、「パソコンで見ていた色と印刷の色が全く違う!」という事態を避けることができます。

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まとめると RGB はパソコンのモニターで見ている色そのもので、CMYK は紙に印刷した時の色となります。なお、CMYK に対応していないグラフィックソフトで表紙を制作した場合は、印刷会社のWEB サイトを確認し、「RGB モードでも可」となっているところを利用しましょう。

MEMO

RGBモードでの入稿

表紙のデータ入稿の場合、以前はCMYKモードでの入稿が主流でしたが、最近はRGBモードで入稿したものをCMYKに変換してくれる印刷会社が増えています。印刷会社では、DTPオペレーターが色を調整しながら、RGBからCMYKへ変換します。どうしても人の手と目に頼る作業なので、多少、自分がイメージしていた色と印刷された色が違う場合もあります。

 

フルカラー印刷の種類と特徴

●通常のカラー印刷(4色分解)
CMYKの4色で印刷したもの。最も一般的な印刷方法。レイヤーを多用した重ね塗りだと色がはっきりして表紙が映えます。






●蛍光ピンク差し替え印刷(KP差し替え)
CMYKのM(マゼンタ)を蛍光ピンクに差し替えて印刷したもの。蛍光ピンクに差し替えると、肌色が鮮やかに発色されます。少し淡い色になるので水彩のような淡い塗り方だととてもきれいな発色になります。ただ、マゼンタが蛍光ピンクに替わるのでマゼンタの入った赤などは変色します。赤がオレンジに発色される可能性が高いのを念頭に入れておきましょう。

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●マゼンタ混合4色(KP+M)印刷
蛍光ピンクとマゼンタを印刷会社独自の製法で混合したインクを使って印刷したもの。通常印刷よりは鮮やかになります。独自のインクを使用しているのでそれぞれの印刷会社によって仕上がりの色に差があります。扱っている印刷会社も少数です。

●5色印刷
CMYKの印刷に蛍光ピンクを足したもの。どちらのメリットも兼ね備えていて、鮮やかなうえにきれいな印刷が可能。つまり「赤を赤で発色したまま肌色がきれいに印刷できる!」という理想的な印刷方法。カラー印刷にこだわりたい方にオススメです。

印刷会社では4色分解が基本の印刷方式になり、蛍光ピンクや5色印刷などはオプション扱いになります。予算に余裕がある場合は、オプションの印刷に挑戦してみてもいいでしょう。

 

表紙の加工

●PP 加工
ポリプロピレン加工の略で、本の表紙に薄いビニールのフィルムを貼り付ける加工のことです。表紙がツヤツヤした仕上がりになります。「マットPP」という種類は、ツヤがないフィルムを貼った加工です。最近ではホログラムのフィルムなども出ているので、バリエーションが豊富になっています。なお、特殊紙を使った表紙の場合は紙が凸凹しているため PP 加工ができない場合があります。特殊紙を使うか、PP 加工にするかは二者択一となりますので気をつけましょう。

●箔押し
表紙印刷とは別に文字を金箔などで押す加工のことです。

●裏面印刷(表 2・表 3 印刷)
表紙の裏(表 2)と裏表紙の裏(表 3)に黒もしくは単色で絵や文章を印刷することもできます。

●カバー
基本的には表紙の作り方と同様ですが、折り返し部分が必要です。折り返し部分は印刷会社によって指定が違いますが、およそ3cm~12cmの間で設定されています。作り方は表紙用の原稿用紙に折り返し部分をプラスするだけです。

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