第5回 作品を作ろう(1)

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
閲覧数 : 40725回 総合評価 : 7件

1.本文を作るにはこの機能が便利!!
2.ComicStudioで同人誌の原稿を描こう!前編
3.ここまで来たら確認しよう!!

いよいよ同人誌作りのメイン、本文を作成してみましょう! 制作工程とComicStudioの役立つ機能をご紹介します。

 

1.本文を作るにはこの機能が便利!!

作品表示とページ一覧

作品表示やページ一覧を表示しておくと、綴じ位置や作品全体のバランスを一目で確認でき、作成中の同人誌の「現在地」を把握しやすくなります。20ページ以上の作品を作るときにオススメの機能です。

doujin_005_001.jpg

ストーリーエディター

[ストーリーエディター]機能を使用すると、セリフやシチュエーションの入力や編集をまとめて行うことができます。マンガを描き始める前に、まずネタやテーマなどを考えてプロットを作る人は多いと思います。プロットをパソコンのテキストエディタで作成し、[ストーリーエディター]でファイルを読み込むこともできます。テキストファイルの読み込みは、[ファイル]>[読み込み]からも行えますが、セリフひとつひとつを管理できる[ ストーリーエディター]を活用した方が編集しやすいです。

doujin_005_002.jpg

MEMO

ComicStudioなら原稿を管理するのがとっても楽!

例えば、アンソロジーのように複数の人が作ったものを取りまとめて1つの同人誌を作る場合、作者によってスタイルの違う原稿が自分の手元に集まることになります。用紙のサイズは共通でも、アナログの原稿用紙を送ってくる人、トーンや背景などを部分的にデジタル処理した人、フルデジタルで作った人など、作者ごとに形式や解像度の違う場合があります。そんなときComicStudioで読み込んですべてのデータを一元管理できるようにすると、1ページずつバラバラに編集しなくてもいいのでとても楽になります。

 

2.ComicStudioで同人誌の原稿を描こう!前編

同人誌を作る工程

同人誌を作る工程は下図の通りです。

doujin_005_003.jpg

ネームと下描き

ネームと下描きは、原稿用紙に鉛筆ツールを使って描いていきます。描きたいマンガのイメージを、大まかに描き込んでいきましょう。ネームの時点でセリフを入力する人もいますが、下図の例ではイメージを書き込む程度です。ネームに関しては今後の作業が進めやすいように、自分のやり方で描いていくといいでしょう。ここで、先ほどの[ストーリーエディター]も活用できます。

作業スピードを上げたい場合は、下描きを省いてネームの次にペン入れを行うとスピードアップできますが、目安となる線がないので慣れるまで大変かもしれません。

doujin_005_004.jpg

コマ割り

枠線やコマフォルダは下描きの段階で作成しましょう。コマ割りには[枠線定規レイヤー]か[ラスター+(枠線定規レイヤー)]を使用します。[枠線定規カット]ツールでネームに描いた大まかな線に沿ってコマを作っていきます。少女マンガのような変形ゴマを作りたい場合は、枠線をカットした後に調整します。調整方法は、まず[表示]メニューで定規ハンドルを表示します。次に、[定規選択ツール]オプションで[定規の全体を選択する]にチェックを入れ、コマ全体を選択しながら調整すると、断ち切りなどが簡単にできます。

doujin_005_005.jpg

ペン入れ

ラスターレイヤー(アナログに近い描き味で軽い)、またはベクターレイヤー(画像加工がしやすいが重くなることがある)の好きな方を選んでペンツールでペン入れをしていきます。同人誌を作る上で注意しなくてはいけないのが「紙に印刷されるもの」というのを念頭において作業することです。最終的に紙に印刷して製本するので、画面上で見ていたものと刷り上がったものとで印象が多少変わる場合もあることを覚えておきましょう。

doujin_005_006.jpg

 

3.ここまで来たら確認しよう!!

ノンブル

ノンブルとはページ数を書いたもので、全てのページについています。印刷会社にデータ入稿する際、ノンブルが付いていることが必須条件となります。従来、アナログの場合は手で書いたり、レタリングシート(上からこすって紙に文字を転写できるシート)を使ったりしていました。他のソフトの場合は、全ページ手打ちで入力しなくてはなりませんが、ComicStudio では作品情報ダイアログで設定すれば、自動的に全てのページに数字を割り振ってくれます。

ノンブル設定

doujin_005_007.jpg

①フォーマット
ノンブルの数字の前後に記号を入れたいときには、[フォーマット]で設定します。例えば「-1-」と表記したい時は、[フォーマット]欄の左右テキストボックスに「-」を入れます。

②開始番号
[開始番号]は、一般的には最初のページを「1ページ」とします。3ページと数える場合もありますが、そのあたりは好みによります。

③フォント・フォントサイズ
[フォント]と[フォントサイズ]ではノンブルの書体を設定できます。標準のままでも問題ありませんが、好みの書体やサイズに変更すると、オリジナリティが出せます。

④表示位置
[表示位置]の設定は[内側]、[外側]、[中央]、[隠しノンブル]の4種類があります。[内側]、[外側]は本を開いた時にページのどちら側に来るかを表しています。[中央]はページの中心にノンブルがきます。[隠しノンブル]は綴じ位置の近くにノンブルを入れることで、仕上がった本を開いた際にノンブルを見えなくします。印刷会社に製本を頼むときは製本時のミスの原因ともなり得ますので、避けた方が賢明です。どうしても[ 隠しノンブル]にしたい場合はトンボの位置に気をつけて調整しましょう。

doujin_005_008.jpg

仕上がり線

原稿用紙に描く時は、内枠にセリフや重要なコマをすべて納めることを意識して描きましょう。紙の端までコマを切る「断ち切り」を使用する場合はノド(綴じ位置)に注意しましょう。

doujin_005_009.jpg

ノド、内枠を常に意識して制作すると、見やすい同人誌に仕上がります。製本した際にセリフなどが切れてしまう恐れがある原稿などは、印刷会社から確認の連絡があるので注意しましょう。

MEMO

これがある意味一番辛いです…

入稿したデータに不備があると印刷会社から連絡が入ります。「ノンブルが間違っています」程度のミスならともかく、セリフが途中で切れてしまう場合、「13ページの2コマ目の『○○○○○』というセリフが切れています」と自分で考えたセリフを電話口で読み上げられます。これは、とても恥ずかしいです。それ以降、「綴じる部分にかかる位置にはセリフを配置しない」、「断ち切りコマの場合はトンボを意識してセリフを配置する」などに気をつけるようになりました。

コメント
コメントはありません