6.ホワイト・フキダシ
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※ 使用したバージョン : ComicStudio Ver.4.5.2
[1]ホワイトを入れる
瞳のハイライトなどの光の表現を描き加えます。 まずは1コマ目にホワイトを入れます。
(1)[レイヤー]パレットの「新規レイヤー作成」ボタンをクリックします。
(2)[新規レイヤー]ダイアログが表示されます。[レイヤー名]を「ホワイト」に設定し[OK]を選択します。
(3)[レイヤー]パレットから作成した「ホワイト」用レイヤーをドラッグし、「枠線」レイヤーの下に移動します。
(4)[ツール]パレットから[ペン]ツールを選択し、描画色に「白」を選択します。
(5)ホワイトを入れたい場所にストロークします。
1コマ目のホワイトを入れ終わりました。
同様に、全てのコマにホワイトを入れます。
[2]フキダシを入れる
フキダシの入れ方には、文字を入力してから追加する方法と、フキダシをページに配置してから文字を入力する方法の2通りあります。
1.文字から入れる
(1)[ツール]パレットから[テキスト]ツールを選択します。
(2)文字を入れたい場所をクリックします。
クリックした場所に入力カーソルが表示され、合わせて[プロパティ]パレットの[テキスト]タブが表示されます。
[プロパティ]パレットが文字を入力したい場所の上に表示される場合があります。その場合は[プロパティ]パレットを入力したい場所が見える位置に移動させてください。
[プロパティ]パレットではフォントを変更することができますが、ここでは初期設定のままでセリフを入れていきます。
(3)キーボードで文字を入力します。
(4)[プロパティ]パレットから[フキダシ設定]タブを選択します。
(5)[素材からフキダシを選択]をクリックすると、フキダシの一覧が表示されます。
(6)表示されたサムネイルの中から「楕円A」を選択します。
(7)[OK]をクリックします。
(8)フキダシが生成され、文字が入力された[フキダシレイヤー]が追加されます。
2.フキダシから入れる
(1)[素材]パレットから[マテリアル]→[デフォルト]→[フキダシ素材]→[01 円]を選択します。
(2)表示方法を[大]に変更します。
(3)サムネイルの中から「楕円A」を選択します。
(4)ページ上のコマの枠内にドラッグ&ドロップします。
(5)コマの中にフキダシが貼り付けられました。
(6)フキダシを貼り付けると、文字の入力されていない「フキダシレイヤー」が追加されます。
(7)フキダシレイヤーのアイコンをダブルクリックします。
(8)[プロパティ]パレットが表示され、フキダシ内には入力カーソルが表示されます。
[プロパティ]パレットがフキダシの上に表示される場合があります。その場合は[プロパティ]パレットをフキダシが見える位置に移動させてください。
[プロパティ]パレットではフォントを変更することができますが、ここでは初期設定のままでセリフを入れていきます。
(9)キーボードでセリフを入力します。
(10)入力し終わったら[プロパティ]パレットの[OK]をクリックし、セリフの入力を確定させます。
[3]フキダシを調整する
フキダシや文字のサイズ、位置などを調整します。
1.フキダシのサイズと位置を調整する
(1)フキダシを囲んでいる、青色の[サイズ変更ガイド]のハンドルをドラッグして、フキダシのサイズを調整します。
(2)フキダシ内のセリフ上にカーソルを合わせ下記のカーソルに変わったら、ドラッグで文字を移動できます。
(3)フキダシ内のセリフ以外の場所にカーソルを合わせると、フキダシを移動させることができます。
2.文字サイズを調整する
テキストの青い枠の隅にあるハンドルをドラッグして文字の大きさを変更します。
3.フキダシの上に絵が乗ってしまった場合は
作画の順番によっては、フキダシの上に線が乗ってしまう場合があります。
その場合は、移動させたい「フキダシレイヤー」を選択して「枠線レイヤー」の下にドラッグ&ドロップで移動します。
全てのコマにフキダシを入れ終わりました。これでマンガの完成です!
[4]おさらい
さて、ストーリーマンガは完成しましたが最後におさらいとして、スタンダードインターフェイスでストーリーマンガを描く基本手順をまとめました。ComicStudioでマンガを描く上での必要な知識なので、ここでしっかり覚えましょう。
■描画のポイント
1.レイヤーを工程ごとに分ける
1枚のレイヤーで全ての作業を行うと、例えばベタの修正が必要になったときに線画まで消さなければならない…というような状況が発生してしまいます。
予めレイヤーを分けておくことで、修正が必要になったときでも効率よく作業することができます。ここがデジタルの最大の利点でもあります。アナログの原稿用紙のように1枚ですべての作業をしないで、うまくレイヤーを使い分けてください。
2.レイヤーにはわかりやすい名前を付ける
イラストや4コママンガではレイヤー数はあまり多くはなりませんが、ストーリーマンガではレイヤー数が多くなりがちです。どのレイヤーに何が描かれているのかが分かるように、レイヤーにはわかりやすい名前をつけておきましょう。
3.作業するレイヤーをしっかり選択
せっかくレイヤーを分けても、作業するレイヤーと違うレイヤーを選択して作業してしまっては意味がありません。作業を始める前に、目的のレイヤーが選択されているかをしっかり確認しましょう。
4.レイヤーが増えてきたらフォルダで整理
レイヤーが増えてくると、どのレイヤーに何が描いてあるのかわからなくなってきます。
下描き、ペン入れなどの工程ごとやコマごとにフォルダ分けをしてレイヤーを整理しましょう。
5.トーンとフキダシとテキストはレイヤーが操作の後に追加される
ペン入れやベタなどの描画の工程ではレイヤーを自分で追加してレイヤーを分けましたが、トーン、フキダシ、テキストは作業を行うと自動的にレイヤーが追加されます。
■コマ割りのポイント
1.[Shift]キーを押しながらで水平・垂直コマ割り
コマを分割する[枠線定規カット]ツールは、[Shift]キーを押しながら使用することでコマを水平・垂直に分割することができます。
■ベタのポイント
1.ベタ用のレイヤーを作る
先ほども触れましたが、ベタを線画と分けておくとベタの部分だけ直したい時に線まで消えてしまうことがありません。線画のレイヤーにそのままベタを入れてしまわずにレイヤーを分けておきましょう。
2.レイヤー複数参照
ベタと線画のレイヤーを別々にした場合、ベタ用のレイヤーには線はありません。ベタを入れる時はペン入れの線を利用するために[塗りつぶし]ツールは「レイヤー複数参照」にしておきます。「レイヤー複数参照」にしておくと線のないレイヤーでも、ペン入れの線の中にベタを入れることができます。レイヤーの参照先はComicStudioでマンガを描く際の重要なポイントです。ここでしっかり覚えておきましょう。
3.ネームや下描きのレイヤーは非表示にしておく
実は[下描き]設定されたレイヤーは表示していても、[塗りつぶし]ツールを「レイヤー複数参照」で参照されません。その理由は、「レイヤー複数参照」は「下描き」属性を参照されないようにあらかじめ設定されているからです。ですがベタを入れる時はネームや下描きが表示されていると邪魔なので非表示にしておき、非表示になっているレイヤーは「レイヤー複数参照」でも参照されない、と覚えておきましょう。
■トーンのポイント
1.選択範囲を作る
トーンを貼るにははじめに貼りたい形に選択範囲を作ります。貼りたい形に選択範囲を作るには[マジックワンド]ツールを使います。
2.トーンの貼り方は2種類
トーンの貼り方には[選択範囲ランチャー]から貼る方法と、[素材]パレットからトーンを選択して画面上にドラッグ&ドロップする方法の2種類があります。
3.[選択範囲ランチャー]では柄物のトーンは貼れない
[選択範囲ランチャー]は選択範囲を作成した後の作業がまとめられていて便利ですが、柄物のトーンを貼ることはできません。柄物のトーンを貼る時は[素材]パレットから、トーンを選択してドラッグ&ドロップする方法で貼ります。
4.トーンの設定は後からでも変更できる
トーンは貼った後からでも、[プロパティ]パレットから線数や濃度、種類など様々な設定を変更することができます。
5.トーンの張り替えはワンクリック
一度貼ったトーンは[素材]パレットの[トーンの張り替え]ボタンで貼り替えることができます。
■フキダシのポイント
1.フキダシ、文字、しっぽの大きさや位置は後から調整する
フキダシ、文字の調整は後からすることができますので、いったん大体の位置や大きさで確定させ、細かい調整はコマ全体を見ながらするとバランスがとりやすくなります。
2.フキダシに文字を入れる時はフキダシレイヤーのアイコンをダブルクリック
フキダシに文字を入れる時はフキダシレイヤーのアイコンをダブルクリックして[プロパティ]パレットを表示させます。この[プロパティ]パレットが表示されていないと文字の入力できません。
フキダシレイヤーのアイコンをダブルクリックして、文字の入力を行いましょう。
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