第11回:原稿を印刷する
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11-1 ページと作品
[ページ]タブ
みなさんこんにちは、森野熊太郎です。
いつもコミスタで原稿を描いているときの画面はこんな感じになっているでしょうか。今は自由にペンを走らせて絵が描ける状態になっていますね。
しかし、このページを描き終わったら、次のページも描いていかないとマンガ作品は完成しません。このコミスタ教室の第1回を思い出してください。最初にページを複数枚(この作例では2ページ)用意しました。
しかし、下描きやペン入れなどの作業をしている間は、原稿用紙が1枚だけ表示されている状態になっています。この画面を、複数の原稿用紙を確認しながら作業のできるモードにしてみましょう。画面の左にある▲ボタンをクリックしてください。
画面の左側にページの一覧が現れました。このサムネイルは、今開いている原稿用紙がグレーで表示されている状態です。今は1枚目を開いていますね。さっきの▲ボタンをもう一度クリックすると、ページの一覧が表示されなくなります。▲ボタンをクリックするたびに表示、非表示が切り替わります。
このまま2枚目の白い原稿用紙をダブルクリックすれば、2枚目の原稿用紙で作業を進めることができるようになります。
2枚目も完成したら、今度は印刷してみます。
11-2 印刷する
プリンタから印刷
では原稿の準備が整ったところで、さっそく印刷していきましょう!今回の原稿用紙はA4サイズのものになっているので、実際に印刷を試してみたい方はA4用紙を準備してくださいね。
ページを閉じる
間違って原稿の内容が失われないように、完成された原稿を[ファイル]メニューの[保存]で保存しておきましょう。
赤丸の部分、[ページ]タグの[×]マークをクリックすると、今開いている原稿用紙を閉じて、[作品]タブのページ一覧が表示されます。
この状態になれば、すべてのページが確実に保存されている状態になります。ちょっと手間だと思うかもしれませんが、原稿が完成したら一度 [ページ]タブを閉じて、[作品]タブでページの一覧を表示し、作業がきちんと完了した状態ですべてのページが保存されていることを確認しておきましょ う。
それでは[ファイル]メニューから[印刷設定]を呼び出してみましょう。
[印刷設定]ダイアログが表示されたら、それぞれの設定を調整していきます。[印刷サイズ]は[実寸]に、[出力範囲]はページ全体を選びます。こうすれば、作った原稿用紙の大きさで、原稿用紙の端にまで描いた絵が印刷できるようになります。
用途によって設定を変更
原稿の外側には「トンボ」と呼ばれるマークが用意されています。これは「ここから切り落としますよ」という印です。このトンボを目印に印刷所では裁断を行って、本をキレイに製本するんです。[印刷設定]では、こういった用途別に印刷ができるようになっています。
自分で印刷した原稿を印刷所に渡す場合
自分で原稿を印刷して、その原稿を印刷所(または同人誌印刷所)に渡す場合は、次のような設定にしておきましょう。
本来なら印刷所では「トンボの裁ち落とし」までが必要になるのですが、[出力範囲]は「ページ全体」を指定しておきましょう。後で説明するトンボの外に[ページ番号]を付加することができるようになります。
[仕上げ情報]にある項目はすべてチェックを入れておきます。自分で入力したテキストなども必ず印刷するようにしてくださいね。[下描き情報]は実際の印刷に使用されることはないので、チェックはすべてハズしておきます。
印刷所に引き渡すときに重要なモノが[トンボ]と[ページ番号]です。ページ番号はトンボの外に印刷されるので、印刷では使用されませんが、印刷屋さんが何枚目か判らなくなってしまったら大変なのでチェックを入れておきましょう。
マンガ編集部に渡す原稿を印刷する場合
マンガ編集部に自分で印刷した原稿を渡したい場合も、印刷所に渡す場合と全く同じ設定で印刷して大丈夫です。ただし、ネーム(テキスト)の 入った原稿も同じように印刷して、テキストありとテキストなしの2部用意しておきましょう。編集部の方にテキストを確認してもらうためです。
新人賞などに応募を考えている場合は、どんな用紙に印刷するべきかなども確認しておいてくださいね。
自分でコピー本を作りたい場合
自分でコピー本を作りたい場合は、設定は印刷所に回す場合と同様にします。印刷された原稿用紙をトンボにあわせてカッターで裁断、または、 プリンタによってはA4用紙でも、B5サイズに印刷して、はみ出した部分は印刷しない、という設定ができるモノもあるので、その方法で印刷すればOKで す。B5サイズになった原稿をコピー機で複製して、コピー本を作ります。
設定が終わったら[印刷]ボタンをクリックして、印刷を開始します。プリンタの使い方はプリンタのマニュアルなどをよく確認しておきましょう。
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