テキストツールを使いこなす
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※ 使用したバージョン : ComicStudioEX Ver.4.5.4
[1]テキストツールの基本操作
1. テキストの入力手順
[テキスト]ツールを使うと、ページ上にキーボードで文字を入力することができます。
(1) [テキスト]ツールを選択します。
(2) ページをクリックすると、カーソルと[テキストプロパティ]パレットが表示されます。
(3) キーボードで文字を入力すると、ページ上入力したテキストが表示されます。
(4) 文字のまわりを囲んでいるのは、[文字のサイズ変更ガイド]です。
ガイドの線上にマウスを重ねると、マウスカーソルが変化して[レイヤー移動]ツールを選択したときの形になります。この状態でドラッグすると、ページ上の文字の位置を任意の場所に動かすことができます。
(5) [文字のサイズ変更ガイド]の線上にある□の部分にマウスを重ねると、マウスカーソルが[変形ツール]を選択したときの形になります。この状態でドラッグすると、ページ上の文字のサイズを変更することができます。
(6) テキストの入力が終了したら、[テキストプロパティ]パレットの[OK]ボタンをクリックします。 ([テキストプロパティ]パレットの各項目の設定については、後ほど解説します。)
入力したテキストは、[レイヤー]パレットの[画像]リブに、[テキストレイヤー]として保存されます。
2.テキストレイヤーの編集
[テキストレイヤー]は、後から修正・加工することができます。[レイヤー]パレットから[テキストレイヤー]を選択すると[文字のサイズ変更ガイド]が表示されます。[文字のサイズ変更ガイド]をマウスでドラッグして、位置や大きさの変更を行います。
※[テキスト]ツールを選択中は、ページ上のテキストを直接クリックする操作でも、[テキストレイヤー]を選択することができます。
3.入力した文字の変更
変更したい[テキストレイヤー]のアイコンをダブルクリックすると、[テキストプロパティ]パレットが開いて、レイヤー上のテキストが編集できる状態になります。文字を変更したら、[テキストプロパティ]パレットの[OK]ボタンをクリックして、変更内容を確定させます。
※[テキスト]ツールを選択中は、ページ上のテキストを直接ダブルクリックする操作でも、[テキストプロパティ]パレットが開きます。
[2]テキストプロパティの設定
[テキストプロパティ]ダイアログでは、テキストの詳細な設定を行います。
[レイヤー]パレットで、[テキストレイヤー]のアイコンをダブルクリックすると、[テキストプロパティ]ダイアログが開きます。
[文字のサイズ変更ガイド]の表示/非表示を切り替えます。初期設定では「表示」になっています。
[フキダシのサイズ変更ガイド]の表示/非表示を切り替えます。初期設定では「表示」になっています。
チェックを入れると、プルダウンで選択したスタイルの設定が有効になります。[設定]ボタンをクリックすると、新しいスタイルが設定できます。スタイルの設定については、次回詳しく紹介します。
フォントの種類を選択します。利用できるフォントは、使用しているコンピュータの環境によって異なります。
フォント名が表示されているエリアをクリックすると、フォントを選択するダイアログが開きます。表示形式は3タイプあります。
文字のサイズを設定します。プルダウンで選択、もしくは、直接数値を入力して指定します。初期設定の単位は「pt(ポイント)」になっています。
[環境設定]ダイアログの[オプション]の項目で[テキスト単位]を変更すると、「Q(級数)」で指定することもできます。
字間を設定します。スライダを移動、もしくは、直接数値を入力して指定します。
行間を設定します。スライダを移動、もしくは、直接数値を入力して指定します。初期設定では[%指定]になっています。
チェックを外すと、文字のサイズと同じ単位(ptまたはQ)で指定できます。
チェックを入れると、それぞれの文字装飾が有効になります。[縦中横]は、「縦書き」の場合に指定できる項目です(「(12)縦書き」を参照)。下線][取消線]は、「横書き」の場合にのみ指定することができます。
ルビの設定と削除を行います。ルビの設定については、次回詳しく紹介します。
テキストの行揃えを設定します。[先頭揃え]・[中央揃え]・[末尾揃え]から選択します。
文字の色(表示色)と背景色を設定します。[黒]はメインカラー、[白]はサブカラーに設定した色になります。
チェックを入れると、テキストを縦書きにします。
※(7)文字装飾の[縦中横]は、縦書きのときに設定できる項目です。複数の文字を選択した状態で[縦中横]にチェックを入れると、選択した文字を横に並べて表示します。2ケタの数字や「!!」「!?」などをこれで処理すると見栄えがよくなります。
チェックを入れるとテキストにフチがつきます。フチの幅はスライダを移動、もしくは、直接数値を入力して指定します。[フチをプレビューする]にチェックを入れると、ページ上の文字にフチが付き、変更を確定する前に状態を確認することができます。
文字色がメインカラーのときは、フチの色はサブカラー。文字色がサブカラーのときは、フチの色はメインカラーになります。
[テキストプロパティ]ダイアログでの設定作業中にページ画像を表示します。初期設定ではチェックが入っています。チェックを外すと、設定中の[テキストレイヤー]を除いて、ページ画像が非表示になります。
チェックを入れると、外字や記号など、キーボードから入力しにくい文字を入力するための[入力フィールド]パレットを表示します。文字の種類とフォントを選び、パレットに表示された文字をクリックすると、ページに入力されます。
クリックすると設定を確定し、ダイアログを閉じます。
クリックすると設定をキャンセルし、ダイアログを閉じます。
[3] テキストレイヤーのラスタライズ
[テキストレイヤー]では、コンピュータにインストールされているフォントのデータを利用して、文字を表示しています。そのため、データ作成時と異なる環境でファイルを開く場合、[テキストレイヤー]が正しく表示されないことがあります。このようなトラブルは、[テキストレイヤー]を[ラスターレイヤー]に変換して、文字のデータを画像データにすることで回避することができます。
[ラスターレイヤー]以外のレイヤーを、[ラスターレイヤー]に変換することを、「ラスタライズ」といいます。
1. [テキストレイヤー]のラスタライズ手順
(1)変換する[テキストレイヤー]を選択します。
(2) [レイヤー]メニュー→[レイヤーのラスタライズ]を選択します。 ※変換する[テキストレイヤー]の上で右クリックすると表示されるメニューからも選択できます。
(3) 確認メッセージが表示されるので、元の[テキストレイヤー]を残す場合は[はい]、残さない場合は[いいえ]を選択します。
※[いいえ]を選択した場合、元の[テキストレイヤー]が削除されるため、文字の編集ができなくなります。再度編集する可能性のある場合は、[はい]を選択して、[テキストレイヤー]を残しておきます。
ラスタライズが完了しました。
2. ラスタライズしたテキスト画像の活用
[テキストレイヤー]で入力した文字は、ラスタライズすることで、[テキストレイヤー]のままでは編集することのできなかった効果を加えることができます。
■活用例
・文字を、[編集]メニュー→[移動と変形]→[遠近感]で、パースをつけて建物の看板などに(左)。
・文字を、[編集]メニュー→[移動と変形]→[左右反転]、トーンレイヤーに変換して、ガラスに描かれたロゴ風に(右)。
・文字を[編集]メニュー→[メッシュ変形]で、Tシャツのシワやたるみに沿うように変形させる。
次回は、「ルビの設定」「スタイルの設定」について紹介します。
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