4.下描き
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もう一枚、下描き用のレイヤーを作成し、ラフを下描きにしてもう少しだけ精度の高い下描きを描画してイメージを詰めましょう。
引き続き[鉛筆]ツールを使用します。
11. [レイヤー]パレットで下描き用のレイヤーを作成します。
① [新規レイヤー作成]をクリックします。
② 新規レイヤーが作成されたら、そのレイヤー名の部分をダブルクリックして、レイヤー名を「下描き」に変更します。
・描きたいレイヤーを選択しよう
下描きを描く前に、必ず今選択しているレイヤーの確認をしましょう。
このとき間違って「ラフ」レイヤーを選択したまま下描きを進めてしまうと、後からの作業が大変になってしまいます。
選択しているレイヤーには、ペンのマークがついています。このレイヤーに描画することができます。
「下描き」レイヤーを選択しましょう。
12. ラフを参考にしながら、[鉛筆]ツールでより具体的な線を描画します。
この時、違う色で描画すると「ラフ」と「下描き」の区別がつき描きやすくなります。
ラフを青色で描いたので、下描きには赤色を選択しましょう。
[カラー]パレットから色を選択します。
① [メインカラー]をクリックします。
② [カラーサークル]のリングでおおまかな色(色相)をクリックします。
③ [カラーサークル]中央の四角形から詳細な色をクリックします。
④ [メインカラー]に手順②~③で選択した色が反映されます。
13. ペンの描画サイズを調整します。
① サイズの変更
右の数字が現在のサイズを表しています。ゲージ内のスライダーを左右に動かす、もしくは右端の三角形をクリックすることによって、サイズを変更することができます。
ここでは、線のサイズを「6.0」に設定します。
② 透明度の変更
右の数値が現在の不透明度を表しています。ゲージ内のスライダーを左右に動かす、もしくは右端の三角形をクリックすることによって不透明度を変更することができます。
ここでは、不透明度を「100」に設定します。
前回と同様に扱いやすいペンの太さに調整しましょう。
ラフの不透明度を変更しよう
下描きを描く時にラフの線が濃すぎて邪魔になる場合は、レイヤーの[不透明度]を変更しましょう。
① 「ラフ」レイヤーを選択します。
② [不透明度]スライダーや右の矢印をクリックし「20」に変更します。
③ また「下描き」レイヤーを選択して、下描き作業に戻りましょう。
14. レイヤーを複数枚使う。
レイヤーとはそれぞれが透明なフィルムのようなもので、何枚重ねても大丈夫です。
下描きも一枚のレイヤーで決定する必要はありません。
何枚かのレイヤーに描き、納得のいくまで下描きを描きましょう。
その際[描画色]の色を変更するとわかりやすくなります。
ただし、描きたいレイヤーをしっかりと選択して作業しましょう。
・レイヤーの並び順
複数のレイヤーで作業する場合、レイヤーの並び順が重要になってきます。
上図のように上から「人物」「犬」「背景」という順番でレイヤーを並べたとします。
すると「人物」の下に「犬」が隠れ、更に下の「背景」は「人物」と「犬」の下に隠れます。
「ラフ」レイヤーの下に「下描き」レイヤーを作ってしまうとラフの線に下描きの線が隠れてしまいます。
レイヤーの順番に気を付けて作業しましょう!
レイヤーの順番はドラッグすることで入れ替えることができます。
・レイヤーの非表示
使わないレイヤーは非表示にすることができます。
① 非表示にしたいレイヤーの目のアイコンをクリックします。
② 目のアイコンを消したレイヤーが非表示になります。
・いらなくなったレイヤーはゴミ箱に捨てよう
いらなくなったレイヤーは捨てちゃいましょう。
① いらなくなったレイヤーを選択します。
② [レイヤー削除]を選択します。
これでレイヤーを削除できます。
間違って使うレイヤーを削除しないようにしましょう。
・「 」が出て描画できなくなった!?
禁止マークがでて描画できない!そんなことが起きたら下記項目を確かめてみましょう。
・レイヤーは表示されていますか?
レイヤーの目のアイコンが消えていたら、そのレイヤーは非表示になっています。
非表示になっているレイヤーに描画することができません。目のアイコンの場所をクリックして、レイヤーを表示しましょう。
・レイヤーにロックがかかっていませんか?
①の場所に[すべてをロック]のマークがついていた場合、そのレイヤーはロックされ描画できない状態になっています。
②の[すべてをロック]を選択して、レイヤーのロックを解除しましょう。
さあ、がんばってイメージをより具体的に描き込んでいってください。
15. 下描きが終わったら、[レイヤー]パレットの「ラフ」の左にある[レイヤー表示/非表示]アイコンをクリックして、非表示にします。これで下描きのみが表示され、下描きの完成です。
さあ、レイヤーの仕組みをうまく使ったり、描いたり消したりして、下書きを繰り返し、こんな感じになるまでイメージを描き込んでみてください。
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