5.着色
閲覧数 : 41258回 総合評価 : 17件
次は[水彩]ツールを使って、色を塗ります。彩色は色ごとにレイヤーを分けて行います。
1.レイヤーの準備
「主線」レイヤーとは別に、着色するためのレイヤーを作成します。
(1)[新規ラスターレイヤー作成]ボタン(①)をクリックし、レイヤーを作成します。レイヤー名をダブルクリックし、「茂み」(②)と入力します。

(2)作成した「茂み」レイヤーを「主線」レイヤーの下に移動させます。

2.ツールの準備
(1)[ツール]パレットから[水彩]ツールを選択します。

(2)ツールバーの[カレントツールセット]をクリックし、[雲にじみ]を選択します。

(3)もう一度①の[ツールバー]の[カレントツールセット]をクリックし、ツールセット一覧を閉じます。
(4)[ツールプレビュー]パレットで[水彩]ツールの太さを調整します。広い面積を塗りつぶすので、描画サイズを大きくします。200.0px前後に調節してください。

(5)[カラーセット]パレットで茂みの色を選択します。

3.大まかに塗る
他の部分へのはみだすのを気にせず、茂みがある範囲を塗りつぶすように塗ります。このとき、色のムラができるようにすると水彩らしくなります。下へ行くにつれて、白く抜けるように塗ります。

色が濃くなり過ぎたときは、筆圧を弱くして、下のほうから白を引き延ばすようにして塗りましょう。

4.輪郭を取る
茂みの上の部分の輪郭をはっきりさせます。
(1)[ツール]パレットの[描画]リブから[消しゴム]ツールを選択します。

(2)下描きを参考にしながら、[消しゴム]ツールで茂みの輪郭を描くように消します。

(3)輪郭を取り終わったら、「下描き」レイヤーを非表示にします。
[レイヤー]パレットの「下描き」の左にある[レイヤー表示/非表示]アイコンをクリックして、オフにします。


(4)輪郭の外を[消しゴム]ツールできれいに消します。

5.加工を加える
さらに水彩らしさを出すためにフィルタを使って境界ににじみをつけます。
(1)[レイヤー]パレットで「茂み」レイヤーが選択されていることを確認します。

(2)[フィルタ]メニュー(①)→[効果](②)→[水彩境界](③)を選択します。

(3)[水彩境界]ダイアログが表示されますので、設定はそのままで[OK]をクリックします。

(4)茂みに[水彩境界]フィルタがかかり、輪郭がクッキリとしました。

色が白に近い辺りの輪郭を、 [水彩]ツールの[雲にじみ]で白くぼかすと、より水彩らしくなります。

茂みが塗り終わりました。

「茂み」レイヤーとは別に、影を着色するためのレイヤーを作成します。
[レイヤー]パレットで影を着色するレイヤーを新規作成します。

[新規ラスターレイヤー作成]ボタンをクリックし、レイヤーを作成します。
レイヤー名をダブルクリックし、「影」と入力します。
[ツール]パレットから[水彩]ツールを選択します。

ツールバーの[カレントツールセット]で[雲にじみ]が選択されていることを確認します。
![]()
[ツールプレビュー]パレットで[水彩]ツールの太さを調整します。

広い面積を塗りつぶすので、描画サイズを大きくします。
200.0px前後に調節してください。
[カラーセット]パレットで影の色を選択します。

上図赤枠の暗い水色を選択してください。
影を塗ります。

はみだすのを気にせず、影のある範囲を塗りつぶすように塗ります。
このとき、色のムラができるようにすると水彩らしくなります。
色が濃くなり過ぎたときは、筆圧を弱くして、影の周囲から白を引き延ばすようにして塗りましょう。
[ツール]パレットの[描画]リブから[消しゴム]ツールを選択します。

輪郭を取るため、「下描き」レイヤーを表示します。
[レイヤー]パレットの「下描き」の左にある[レイヤー表示/非表示]アイコンをクリックして、オンにします。

下描きを参考にしながら、[消しゴム]ツールで影の輪郭を描くように消します。

輪郭を取り終わったら、「下描き」レイヤーを非表示にします。
[レイヤー]パレットの「下描き」の左にある[レイヤー表示/非表示]アイコンをクリックして、オフにします。

輪郭の外を[消しゴム]ツールできれいに消します。

輪郭を取る時に、きれいににじんでいる部分は消さずに残すようにすると、より水彩らしくなります。
[フィルタ]メニュー→[効果]→[水彩境界]を選択します。

①メニュー(画面上部のバー)の中の[フィルタ]をクリックします。
②[効果]をクリックします。
③[水彩境界]をクリックします。
[水彩境界]ダイアログが表示されます。[OK]をクリックします。

上図の初期設定をそのまま利用するので、設定を変更する必要はありません。
茂みに[水彩境界]フィルタがかかり、輪郭がクッキリとしました。

色が白に近い辺りの輪郭を、[水彩]ツールの[雲にじみ]で白くぼかすと、より水彩らしくなります。

影が塗り終わりました。

■犬の着色
犬を着色するためのレイヤーを作成します。
[レイヤー]パレットで犬を着色するレイヤーを新規作成します。

[新規ラスターレイヤー作成]ボタンをクリックし、レイヤーを作成します。
レイヤー名をダブルクリックし、「犬」と入力します。
[ツール]パレットから[水彩]ツールを選択します。

ツールバーの[カレントツールセット]で[雲にじみ]が選択されていることを確認します。
![]()
[ツールプレビュー]パレットで[水彩]ツールの太さを調整します。

広い面積を塗りつぶすので、描画サイズを大きくします。
200.0px前後に調節してください。
[カラーセット]パレットで影の色を選択します。

上図赤枠のオレンジ色を選択してください。
犬を塗ります。
はみだすのを気にせず、まずは犬の内側を残すように塗ります。
そのあと、明るい部分が白く残るように色を延ばしてムラを作ります。

[ツール]パレットの[描画]リブから[消しゴム]ツールを選択します。

[消しゴム]ツールで、光があたっている面を消します。

左上から光が射していることにして、光があたって見えるように、犬の左側を線に沿って消します。
輪郭の外を[消しゴム]ツールできれいに消します。

[フィルタ]メニュー→[効果]→[水彩境界]を選択します。

①メニュー(画面上部のバー)の中の[フィルタ]をクリックします。
②[効果]をクリックします。
③[水彩境界]をクリックします。
[水彩境界]ダイアログが表示されます。[OK]をクリックします。

上図の初期設定をそのまま利用するので、設定を変更する必要はありません。
茂みに[水彩境界]フィルタがかかり、輪郭がクッキリとしました。

犬が塗り終わりました。
犬のイラストが完成しました。

コメント