6.背景
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1.背景下地
背景は月夜にする予定なので、下地にグラデーションを作っておきたいと思います。
(1)「下書き」レイヤーの真上に「背景着色」という名前の[レイヤーフォルダ]を作成します。
(2)「背景着色」フォルダ内の一番下に新規レイヤーを作成し、[下地」レイヤーとします。
(3)「下地」レイヤーが出来たら、[グラデーション]ツールの[ツールセット]パレットから[描画色→無色(線)]を選び、[ツールオプション]で塗りたい色合いを調整します。
調整し終えたら、試しに[グラデーション]ツールで色を流し入れ、思い通りのグラデーションになるかをチェックします。
思い通りにならない場合は、取り消し(ショートカット:[Ctrl]+[Z])でひとつ手前に戻り、[ツールオプション]で幅や色合いをさらに調整して再度グラデーションを流し入れます。流し入れた後、境界が気になる部分を [ぼかしブラシ]ツールなどで軽くならします。
いよいよ本格的な塗り作業に取り掛かりますが、キャラより先に背景を塗って、全体的なイメージを固めておきます。
2. 月を描く
「背景着色」フォルダ内の「下地」レイヤーのすぐ上に新規レイヤーを作成し、光源である月を[図形]ツールの[楕円(塗り)]で描きます。色は、白に近い水色を選びました。月を描いたらレイヤー名を「月」に変更し、レイヤーパレットの「月」レイヤーを右クリック[クリッピングフォルダ化]を選択して、クリッピングフォルダを作成します。
「月」クリッピングフォルダ内の「月」レイヤーのすぐ上に新規レイヤーを作成して、レイヤー名を「クレーター」にします。「クレーター」レイヤーに月のクレーター模様を描き込み、[ぼかしブラシ]ツールを使ってぼかし、なじませます。
月の描き込みが終わったら「月」レイヤーを、[フィルタ]メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]を使って輪郭をぼかし、柔らかい印象にします。
次に「月」クリッピングフォルダの上に新規レイヤーを作成して、レイヤーの合成モードを[スクリーン]にします。そのレイヤーに「月光」という名前をつけ、月の周りや円の外側を中心に彩度の高い明るい青で光を描き込み、[ぼかしブラシ]ツールを使用してぼかしながら月明かりを演出しました。
3. 雲を描く
「背景着色」フォルダ内の「下地」レイヤーの上に新規レイヤーを作成して、「雲」レイヤーを作ります(レイヤーの配置は月と下地のレイヤーに挟まれている状態です)。作成した「雲」レイヤーの合成モードを[乗算]にして、[ペン]ツールで雲っぽい影を青色を使って描き込み、[ぼかしブラシ]ツールでぼかします。描き込みとぼかし作業を繰り返して、雲を増やします。
ひと通り描き終えたら「雲」レイヤーの上に新規レイヤーを作り、レイヤーの合成モードを[スクリーン]にして名前を「雲-ハイライト」レイヤーにします。ハイライト用のレイヤーには、雲に月明かりがあたる部分や地平線付近などに少し紺色を入れると、雰囲気が出てきます。
ちょっと雲にハイライトを入れて過ぎてしまったので、[フィルタ] メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]を75ほどかけて柔らかくぼかしました。
4. 星を描く
星をひとつずつポツポツ描いていくのはかなり大変なので、ここでは星用のブラシを作りたいと思います。まず、イラストとは別に[ファイル]メニュー→[新規作成]から新しいキャンバスを用意します。[ペン]ツールで黒を使い、ポツポツと打つように点を描きます。
描き終わったら、画像を[矩形選択]ツールなどで囲うように選択し、[編集]メニュー→[素材の登録]→[画像をブラシ素材に登録]からブラシ素材に登録して、名前をつけて保存します。
作成した「星」ブラシは、[パターンブラシ]ツールの[ツールセット]パレットの一番下に追加されています。追加された「星」ブラシを選択した際、[ツールオプション]パレットの[描画スタイル]を見ると[ペン]に設定されていると思います。[ペン]のままだと下の図のように点が伸びてしまい、星らしい点を描画する事が出来無いので、[描画スタイル]の項目を[ペン]から[リボン]に変更します。
「雲」フォルダの下に新しい「星」レイヤーを作ります。作成したレイヤーの合成モードを[覆い焼き]にし、作った「星」ブラシを[パターンブラシ]ツールで描画します。
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