5.仕上げ

あとは細かい調整です。このままではちょっと寂しい気がするので、手前に差し込む光を入れてみることにします。一番上に新規レイヤーを作成し、定規を引いて、大きめのブラシでさっと光を入れてみました。

このままでは光の印象が強すぎるので、レイヤーの設定を[オーバーレイ]に変えて不透明度を76まで落としました。加えて、部屋の中を飛び散るかすかなホコリが差し込む光に反射しているように見せるため、ホコリをアクセントとして描き込んでいます。光と同様に新規レイヤーを作成して、小さな径のブラシを使い、絵のなかに散りばめるように、明るい色を置いていきます。

また、人物の髪が背景に沈んでしまっているように感じられたので、若干ですが、目立たせる工夫をします。本と床レイヤーの上に新しくレイヤーを作成し、上から下へ徐々に明るくなるようにグラデーションを作ります。このレイヤーの設定を[乗算]に変えると、奥（キャンバス上部）が少しだけ暗くなり、そのぶん人物が目立つようになります。

完成です！