4.着色用レイヤーを作成する

提供者 : セルシス    更新日 : 2016/06/16    作家 : 寿志郎(ことぶきしろう)
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ペン入れと同時に着色用レイヤーを作ります。ペン入れして、その下に着色レイヤーを作成していきます。
(1)[ベクターレイヤー]を新規作成し、定規のパスに沿って顔の輪郭を描いていきます。

[ベクターレイヤー]を新規作成し、顔の輪郭を描く


(2)その下に[ラスターレイヤー]を新規作成します。

(3)[定規]メニュー→[定規から選択範囲の作成]を選択して、さらに[編集]メニュー→「塗りつぶし」で、肌を着色します。

[定規パスから選択範囲を作成]後、塗りつぶし


(4)顔を塗りつぶしたレイヤーの下に[ベクターレイヤー]を新規作成し、体の輪郭をペン入れします。

体の輪郭をペン入れ


(5)同じように、体の色塗りをします。

体の色塗り


(6)さらにユニフォームを足して、出来上がり。

ユニフォーム追加


髪は…?次回にやります。少しレイヤーが増えてしまいましたが、レイヤーの階層はこんな感じです。

レイヤーの階層


ペン入れと着色が終わったイラストはこんな感じになります。

第2回の完成画像


この後、着色レイヤーに色を塗り込んで行くという工程になります。なお、着色レイヤーの「透明部分をロック」をオンにしておくと、塗りつぶした範囲から色が外にはみ出すことなく塗り加えることができます。[レイヤー]メニュー→[レイヤーの設定]→[透明部分をロック]を選択します。

POINT

[透明部分をロック]ボタンはレイヤーパレットからも選択することができます。
howto_eshi_kotobuki_02_v11_02.jpg


 

■パーツ分けのメリット
「ぶっちゃけ、パーツ分けなんて面倒臭い。普通に1枚のレイヤーに一気にペン入れをして、その下にまとめて着色した方がよくない?」と思いますよね。確かにパーツ分けをすると少し複雑になり、レイヤーも多くなってしまいます。しかし、このパーツ分けの手法には、一つ大きな利点があります。

それは、以下のイラストのように、後からユニフォームだけを変更するというようなことができるのです。たとえば、お仕事で依頼の方から「やっぱりユニフォームをもう少し小さくしてほしい」という変更の要望があった場合にすぐ応えられます。

パーツ分けのメリット


依頼主:「ユニフォームのイメージを変えたいなー」
寿:「はいはい、すぐやります」
ね、簡単でしょう。

次は、髪を描いていこうと思います。

作者プロフィール:寿志郎(ことぶきしろう)  (サイトURL:http://www12.wind.ne.jp/kotobuki/index.html

イラストレーター。女性の髪や唇の艶感、ボディラインを巧みに表現するデジ絵師。書籍の表紙、ゲームキャラクターのデザインなど多方面で活躍中。
< 作家・寿志郎さんは、2016年6月15日に逝去されました。寿さんには、IllustStudioのキービジュアルや本講座など、数々の素晴らしい作品を制作していただきました。謹んでお悔やみ申し上げます。>

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