6.顔を仕上げる
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主に使用するのは、[鉛筆]ツール、[エアブラシ]、[水彩]ツールです。
■[鉛筆]ツール
瞳や唇の輪郭線など、はっきり描くときに使用。基本カスタマイズは以下の通りで、ペンの太さを自在に変えて使います。
■[エアブラシ]
肌の濃淡を塗るときに使用。肌の柔らかい質感が出ると思うので多用してます。
■[水彩]ツール
肌、影や衣装などを描くときに使用。優しく柔らかい色が出せて楽しいツールです。
瞳
目はオンナノコの命!
1.2次元と3次元の瞳
例えば、イラストの画風にも、
・3D(3次元)……リアルイラストや厚塗り的手法
・2D(2次元)……漫画やアニメ的手法
などあると思いますが、寿の画風はちょうどその真ん中あたり。2.5Dといった感じ。3D、2D、どちらも素晴らしい魅力を感じていて、ちょうどその間をウロウロしながら描くのが好きなのです。
■3Dな瞳
ガシガシと塗り込みます。
■2Dな瞳
シンプルで無駄を省いたラインって、漫画・アニメが生み出した機能美だと思います。
■2.5Dな瞳
寿はこんな感じ。ちょびっとリアルが好きなんです。
2.瞳
瞳を描くとき、主に使うのは[鉛筆]ツールです。輪郭線と調和が取れるようバランスを見ながら描いていきます。
(1)下描きスケッチを参考にします。
(2)[鉛筆]ツールで、上から描き足していきます。
(3)黒目を描いていきます。
黒目は、大きいほど幼く、小さいほどオトナっぽい。
瞳孔は、大きいほど幼く、小さいほどオトナっぽい印象になります。
(4)さらに描き込んでいきます。少し涼しげな瞳に変更します。眉は意志のある太眉に。
(5)ハイライトを入れて、出来上がり。瞳は、ガラス玉に映る光の反射をイメージして描いていきます。
■ポイント
「ハイライトの入れ方でその人の個性が出る」とエライ人が言ってました。ハイライトは、ある意味色紙に書くサインのようなものです。自分なりのハイライトを見つけてみるとイイですね。
唇
唇もオンナノコの命!唇を描いていきます。
(1)下描きスケッチを参考に……
(2)上から描き足していきます。[鉛筆]ツールで、輪郭線をはっきりと。
(3)紅を塗ります。いつもより多めに塗っております。[エアブラシ]でややぼやけ気味に。
(4)陰を描いて立体感を出します。上唇にも陰を描いてぷっくり感を。
(5)光沢を入れます~主光源からのテカリ~。白色の[鉛筆]ツールで強めの光を入れます。
(6)光沢を入れます~環境光からのテカリ~。例えば下から来る弱めの日光の照り返しを考えて、[エアブラシ]で柔らかめに塗ります。
光沢を入れるコツは、唇にいくつかの光が当たっているのをイメージして塗るとイイと思います。
・ハイライトを強くするとグロス感が出て、オトナっぽい唇になりますね。
・ハイライトを少なくすると、幼くなります。
・紅の輪郭線をはっきり描くと、さらにオトナになります。
・唇の色でも印象が変わります(赤色が薄いと幼く、濃いとオトナっぽくなります)。
■ポイント
寿個人は「唇の厚いコは情も厚い」という定説から、厚唇に描くのが好きです。まあ、単なる厚唇派閥なだけなんですけどね。唇も瞳同様に女性の重要なチャームポイントですね。
顔全体
顔全体を描き上げます。
(1)[エアブラシ]で陰と影を描き加えます。
(2)同様に[エアブラシ]で、ほおに赤みを加えます。
(3)明るい部分も描き加えて、出来上がり。下からの日光の照り返しが少し当たっている感じで。
■ポイント
ほおに赤みを入れると血色がよく見えて健康的になります。ただ、赤過ぎると、子供っぽく、あか抜けない感じになってしまうので、適度に。また、赤みを減らすと大人っぽくなります。
第4回の完成はこんな感じです。
次はいよいよ仕上げです。
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