7.仕上げ
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カラダ
カラダの色塗りをしていきます。肌の塗り方といっても、美術の授業で習った物質のとらえ方と一緒です。
確か高校の美術の授業で「木の球を描け」というような課題で、描く要素を「下地の色」「陰(それ自体の凹凸)」と「影(太陽などが作るかげ)」「ハイライト」と考えて描くと教わったような気がします。肌も(球状の肌があると仮定して)「肌の下地」「陰」「影」「ハイライト」という風に、同じように描いていくとイイと思います。
さらに柔らかい肌の質感を出すための工夫。
・「肌の紅潮」感を出すために赤みを入れる。
肌って結構赤いのです。さらに膝、肘、指の関節などさらに赤いですよね。
・強い白のハイライトを入れると、水気を帯びたような艶っぽい肌になる。
でも入れすぎると、テカテカになりすぎちゃうのでご注意を。
では、塗っていきます。
(1)地肌に陰と影を描いていきます。
陰も影も濃く塗る方がリアル感が増すと思うのですが濃すぎるとカラダ全体が重くなりがち。地肌との色のバランスを考えるとイイかも。
(2)肌に赤みをのせていきます。
試しに自分の膝や肘を見てみてください。結構赤いでしょう?しかし赤く塗りすぎちゃうと、擦り傷っぽくなり、怪我人に!
(3)ハイライトを入れて、出来上がり。
ハイライト強めだと、炎天下の天候っぽい。ハイライト弱めだと、日差しが弱めになります。
■ポイント
肌に赤みを入れると、紅潮感が出て素肌が生き生きしてきます。血行が良くなったイメージです。赤みを入れる手法も多種多様、その人の個性と画風が出てきますね。どうぞ、自分なりに楽しんで塗ってみてください。
衣装
ユニフォームを描いて戦闘モード!
(1)ユニフォームに陰を描いていきます。
布の質感をイメージしながら描くとイイですね。ランニングシャツは、通気性の良さそうなサラサラな布地な感じ。ランニングパンツは、軽くてツルツルした布地のイメージ。
(2)ハイライト、ランニングパンツの光沢、ロゴなどを入れます。
(3)全体を色調補正します。
[フィルタフォルダ化]の機能を使って、女性イラストのレイヤー群を一つのフォルダにまとめます。フィルタフォルダは、元のレイヤーを変えることなくフィルタをかけることができます。
次に[トーンカーブ]を操作します。[トーンカーブ]を選ぶと以下のような画面が出ますので変化を見ながら補正します。そして完成。リアル感を増したいのでちょびっと濃くしました。
■ポイント
ランニングパンツは光沢感がある、ツルツルした素材感を表現しました。
背景
新規に用意したキャンバスに、パーツたちを放り込んでいきます。
(1)背景に校庭を用意します。
陸上トラックではなく、学校の運動会的なローカルっぽいグラウンドな感じで。
(2)グラウンドが寂しいのでお友達のパン達を描いてあげましょう。運動会といえば、パンと相場が決まっておりまして……
(3)女の子を中央に配置します。
(4)出来上がり!
クリックすると拡大します。
今回は、アスリート的な雰囲気のなかにあるカワユサを表現した「アスリーッ娘。」でした。
■IllustStudioのインプレッション
・自由なパレットレイアウトがイイ。
・定規パスに沿って強弱の効いたキレイな線画を描けるのがイイ。
随所に野心的な試みを感じるステキなソフトだと感じました。そして大きなポテンシャルとさらなる進化の可能性を感じました。マンガ制作ソフトからの技術的蓄積の強みでしょうか、特に線画やコミックイラストレーションの作成に最大の能力を発揮しそうな印象を受けました。
個人的には、パレットのグレイな配色が好きです。清潔感あるキレイな道具箱ですね!
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