3.ラフの作成
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作画の準備が整ったのでラフに取り掛かります。素材を作っている段階でどんな絵を描くかはだいたい決めていたので、ラフでは脳内の妄想をアウトプットします。線画段階で、出来るだけ線を綺麗に引いておくと、後の着色作業が楽になります。
ざっくりとしたラフです。背景と人物を分けて描いているので、色を塗るまで混沌としています。
今回のメイキングを動画でご覧になりたい方は、こちらから再生してください。
1.大雑把なラフ
[ファイル]メニュー→[新規作成]を選んで、[ポストカード(350dpi)](100mm×148mm)を新規作成します。ラフは普段慣れているサイズで描き、線画の段階になってから細部を描き込むための大きいキャンバスに移行します。
ラフを描くのは[ペン]ツールの設定をカスタマイズした[G]です。以降の線はすべてこの[G]で引いています。深い理由はありません。個人的に気持ちがいいからです。
水色でざっくりと肉人形と衣装を描き、背景のイメージなどを描き込みます。
全体のバランスを見渡すために[定規レイヤー]を新規作成します。
[定規]メニュー→[パース定規]→[1点透視を作成]を選択し、定規を描きます。
奥行き感のある絵ではなく、平面的な絵を描くつもりなので、立体としてのパースはキャラクターに少しつける程度にします。三角形に配置するとバランスよく見えるので、このラフの場合、二人の距離を少し離したほうがよさそうです。
2.普通のラフ
大雑把なラフのレイヤーの上に新規ラスターレイヤーを作成します。[ペン]ツールの[G]で細かい部分を描き込んでいきます。色は黒を使います。時折、左右反転や拡大縮小をしながらイメージを固めていきます。和風魔法少女と洋風鎌女と廃墟。好きなファクターを存分にそろえました。
ラフのレイアウト
イラストを[A5サイズ(350dpi)](148mm×210mm)で仕上げようと思います。ラフを描いたキャンバスとはサイズや縦横の比率が違うので、仕上げ用のキャンバスを新規作成しラフをレイアウトし直します。 [ファイル]メニュー→[新規作成]を選んで、[既定のサイズ]から[A5(350dpi)](148mm×210mm)を選択します。
ラフを描いたレイヤーをコピーして、新規作成したキャンバスに貼り付けます。
ポストカードサイズからA5サイズへとラフを拡大します。ふたりの位置を少し離したいので、「お姉さん(後ろのキャラクター)」を[投げなわ選択]ツールで大雑把に囲みます。
※下図ではわかりやすくするために選択範囲を[クイックマスク]で色付けしています。
選択範囲ランチャーの右から4番目の[切り取り+貼り付け]ボタンで新規レイヤーに「お姉さん」だけを貼り付けします。これで二人分の「ラフ」レイヤーができました。選択範囲から直接移動しても構いませんが、再度直したくなった時に楽なのでレイヤーを分けました。
「お姉さん」の位置を右側に少し移動しました。イラストのレイアウトが決まったので、線画を作成する工程に移ります。
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