6.最終調整
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1.キャラクターに効果をつける
これで一通り、塗り終わりました。ここでパーツごとのレイヤー構造についておさらいしておきます。すべてのパーツが基本的にこの構造になっています。ベースのレイヤーの上に、合成モード[乗算]で段階的に影を重ねていきます。
レイヤーは、合成モード[乗算]で重ねているので、重ねれば重ねるほど色が濃くなっていきます。一番上には、合成モード[ハードライト]で、ハイライトを入れるレイヤーを置いています。 この後、色のバランスや各パーツ(キャラや背景)の調和を取っていきます。
「キャラ」レイヤーフォルダ内の一番上に合成モード[スクリーン]で新規レイヤーを作成し、レイヤー名を「キャラ効果」とします。キャラクターのフチに沿って、[エアブラシ]ツールを使い、薄めに色を置いていきます。こうすると、コントラストが強くなっていたキャラクターと背景の境目が馴染んでやわらかい印象になります。
2.色合いの調整
最後に色の調整を行います。まず、必要なパーツをすべてひとつのレイヤーに統合します。レイヤーを統合するのは、フィルタをかけるときに作業が単純化できるためです。ですが、いままで描いたものをすべて1枚のレイヤーにしてしまうので注意が必要です。統合してしまうと元に戻すことができなくなるので、統合前のデータを必ず別名で保存しておくようにします。
バックアップが完了したら、調整の作業を行います。全体の雰囲気を太陽の光に当たった暖かい色味でまとめたいと思います。 統合したレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、単色で塗りつぶします。暖かい色味ということで、ここではややオレンジがかった黄色を使っています。
塗りつぶしたレイヤーの合成モードを[ソフトライト]に変更し、不透明度を下げます。ここでは30%前後に調整しています。右が[ソフトライト]のレイヤーをのせたあとの画像です。やや、オレンジがかったやわらかい色になりました。
最後に絵の中に光が反射している感じを際立たせます。すべてのレイヤーを統合し、そのレイヤーをコピーします。コピーしたレイヤーに[フィルタ]メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]でフィルタをかけ、合成モードを[オーバーレイ]にします。このままでは、コントラストが強すぎるので、レイヤーの透明度を下げて調整します。
レイヤーの透明度を丁度よいところまで下げて、完成です!
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