1.下描き
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ラフから彩色する前の段階までの解説です。ラフを始める前に、あらかじめ「どんな絵が描きたいのか」を頭の中で考えておきます。ラフを描きながら変わってくる場合もありますが、方向性を決めてから描き始めるとペンが進むと思います。
1.キャンバス作成
まず、キャンバスを作ります。今回は[A5(350dpi)](148mmX210mm)のサイズで描くことにしました。
2.ラフその1の作成
「青年・コート・夕日・鳥」といった描きたいテーマを元に、思いついた構図をザカザカッと描いていきます。使用するツールは、[鉛筆]ツールの[硬芯]で、[入り抜き]の設定をオフ、ブラシサイズは太めの設定にします。色は水色を使います。[消しゴム]ツールは[硬さ]を最大にして使っています。
3.ラフその2の作成
描き上げたラフのレイヤーの不透明度を下げ、上に新しいレイヤーを作ります。ラフを参考により細かく描き込んでいきます。
ラフが描き終わったら、[レイヤー移動]ツールや[編集]メニューの[移動と変形]から[拡大・縮小]や[回転]を使い、構図を決めます。ここまではすべてフリーハンドの作業です。
4.下描きの作成
今度は、ラフその2の作成と同様、レイヤーの不透明度を下げ、細かく描いたラフを元に下描きします。ここでは[パース定規(3点透視)]を利用して、背景を描きます。[定規レイヤー]を新規作成し、[定規]メニュー→[パース定規の作成]→[3点透視を作成]を選択し、定規を配置します。
まず、[パス編集]ツールで[アイレベル]を決定し、それから3点の位置を決めます。左右の消失点が画面上に見えるくらいキャンバスの表示を小さくすると作業がしやすいです。位置が決まったら[定規]メニュー→[スナップ先を設定]→[パース]を選択し、[スナップ]の設定を[パース]にして、鉛筆でどんどん線を入れていきます。
背景に建物を描き加えました。
ラフと背景に合わせながら人物を描きます。この時、背景と人物が重なる部分など、見えにくくなる部分は[消しゴム]ツールで消していきます。描き終わったら、背景と人物のレイヤーを統合。下描きができました。
※見やすいように線を黒にしていますが、実際は水色で下描きをしています。
[パース定規]を作成すると、デフォルトの状態で[アイレベルを水平に固定]のチェックが入っています。[アイレベル]を斜めに傾けたい場合は、[パス編集]ツールを選択した状態でパース定規を右クリックし、メニューから[アイレベルを水平に固定]のチェックをはずします。
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