5.ペンレイヤーにひと工夫

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/29    作家 : 武田みか(たけだみか)
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パーツを分けた段階で、「ペン」レイヤーは合成モードを[乗算]に変更します。主線と下地の色が重なることで、そのパーツの色にあったやわらかい印象の線に変化します。

主線のレイヤーを合成モード[乗算]で重ねた場合、主線の下に来る塗りの色によっては、重なった部分が雑に見えてしまうこともあります。

れゐ

しかしこれは逆に、手描きの雰囲気を出す手段としても使えます。細部のはみ出しに関しては、仕上げの段階で調整するとして、この時点では細かい部分はあまり気にしないように、楽しく塗り進めていくことを心がけましょう。

時々、背景のレイヤーも見て、全体の色を確認しながら進めます。なるべく手描きの感覚に近づけて、直感的に作業が出来るようにパーツのレイヤー数は出来るだけ少なくします。そのため、似た色味のパーツはまとめてひとつのレイヤーにしています。

背景を眺めながら

参考までに、この時点でのレイヤー構造です。これで、ひととおりのパーツ分けが完了です。

次回は、彩色を細かな部分まで塗り進めます。

作者プロフィール:武田みか(たけだみか)  (サイトURL:http://www2.ocn.ne.jp/~silph/

漫画家/イラストレーター。代表作にコミック『ゆるりずむ』(メディアファクトリー)、PC用ゲーム『フォーチュンサモナーズ~アルチェの精霊石~Deluxe』(ジャングル/リズソフト)キャラクターイラスト担当など。黄・オレンジなどの暖色をメインとした、やわらかな作風が特徴。また食べ物を描くことも好きで、今回は目玉焼にも愛を注いだとのこと。

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