1.ラフを描く
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・背景のラフを描く
まず最初にキャンバスを開きます。[ファイル]メニュー→[新規作成]から、[A6(350dpi)]を選びました。キャンバスが表示されたら、背景ラフ用のレイヤーを作成します。[レイヤー]メニュー→[新規作成]→[ラスターレイヤー]を選択して、[新規レイヤー]ダイアログが表示されたら、表現色を[グレー(8bit)]に設定します。
レイヤーを作成したら、[レイヤープロパティ]パレットを表示して、[レイヤーカラーを使用する]にチェックを入れます。グレースケールで描画しても[メインカラー]で表示されるようになります。
[ツール]パレットから[ペン]ツールを選択し、さらに[ツールセット]パレットから[G]を選択します。個人的にGペンの描き味が非常に好きなので、ラフ、下描き、ペン入れと、すべて[G]で描いています。
今回は「木漏れ日を描こう!」というテーマがありますので、パースの一点透視法を使い、下から見上げるような構図にします。赤線がパースの補助線です。パースに合わせて、土台となる全体的な背景を大雑把に描きます。
俯瞰(ふかん)やあおりの構図は、最初は難しいと感じるかもしれません。しかし、イラストを立体的を表現するにはとてもよい構図です。逆に、真正面の構図で奥行きのある描写をする方が難しい場合もあります。
・人物のラフを描く
背景のラフが描けたら、この上に人物のラフを描くためのレイヤーを新規作成します。背景同様、人物も大雑把に描いていきます。下の赤線が人物のラフです。あれ? 単なるのっぺらぼうのお人形さんですね!?
しかし、これが重要なのです!
ここでの目的は、ポーズをデッサンすることです。ポイントは衣服を身に付けていないこと。人物のラフを描く時、いきなり服を着た状態で描いていませんか? いきなり服を着た状態で描こうとすると、服のラインに気をとられて、どうしてもバランスが崩れ易くなります。女性キャラだと、胸、ウェスト、腰といった曲線があります。その曲線(特に手前の部分)に対する意識が薄れてしまうため、平べったく立体感の無い人物になってしまうんですね。
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