5.線画
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下描きを清書して線画を作成します。今回は[鉛筆]ツールの「粗芯」を以下のような設定にして線画を描きました。最大ブラシサイズは7.0で、[はらい]を下げ、筆圧設定で曲線を右下に最大まで伸ばしています。
下描きのレイヤーの上に新しいレイヤーを作成し、下描きをなぞるように丁寧に線画を描いていきます。ラフのレイヤーは非表示にしておくと、下描きが見やすくなります。
線画は、[表示]メニュー→[ピクセル等倍]でキャンバスを大きく表示し、線がブレないよう気をつけながら描いていきます。フリーハンドで線を引くときは、ゆっくりと線をなぞるよりも、腕全体を使って、できるだけ一気に線を引くほうが綺麗に描けます。[ツールオプション]の[後補正]にチェックを入れて描くと、震えた線がまっすぐな線に修正されるので、必要なら使っていきます。
気に入った線が引けるまで、1本1本、何度もやり直しながら描き進めます。はみ出た線は[消しゴム]ツールで、消し残しがないようにしっかりと消します。
さまざまなパーツの線画がいくつも重なってしまうと、線がはみ出た際の修正が大変です。そんな時はどんどん新しいレイヤーを追加して描いていきます。今回は髪のレイヤーとフリルのレイヤーを、他のパーツと分けました。これで髪とフリル部分の線画は他の線画の影響を受けなくなるので修正がとても楽になります。
線画が綺麗だと、着色後の絵の仕上がりも綺麗になるのでできるだけ丁寧に描いていきます。手前にあって輪郭がはっきりしているところや影が濃く落ちるところは、線も濃く、はっきりと描いていきます。光が当たって明るくなる部分や印象の淡いものは、細い線で描いています。
物が重なって影が出来る箇所は、それぞれの線が合流していることが多いです。合流しているところは思い切って黒く塗ってしまいます。こうして影を作ることで線画にも立体感を出していきます。
肌、布、髪などの曲線が多くて質感がやわらかいものは、筆圧を利用して線に強弱をつけることで、ふくらみとやわらかさを表現するようにします。
下書きを細部まですべてクリンナップして描き終えたら、線画の完成です。
最後に、線画とラフのレイヤーを、それぞれフォルダにまとめて見やすくしておきます。[レイヤー]パレットの[新規レイヤーフォルダ作成]アイコンを押してレイヤーフォルダをつくり、レイヤーをドラッグして格納します。
今後は線画で気になった点はその都度修正していくことにして、次回は着色の工程に移ります。
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