9.ウェブ用キャンバス調整
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今回のイラストはウェブで公開するので、キャンバスサイズを縮小したいと思います。縮小した際に生じる変化を調整するテクニックをご紹介します。
1.フィルタ調整
最初に、レイヤーをすべて統合し、[フィルタ]メニュー→[シャープ]→[シャープ]で、イラスト全体にシャープをかけます。この作業は、これからウェブ用にキャンバスを縮小する際、細かい部分がつぶれて見えにくくなったりするのを防ぐために行います。
シャープをかけた後、下図右のように多少線がギザギザしますが、縮小した後にまた効果をかけるので、この段階では気にしなくても大丈夫です。
[編集]メニュー→[キャンバス解像度の変更]を行い、ウェブ用にキャンバスサイズを縮小します。見栄えを考えて、[倍率]を0.35に設定しました。
2.色調整
全体的に薄めの色を使っていたため、シャープをかけた事で色あせしてしまったようなので調整します。
[フィルタ]メニュー→ [トーンカーブ]で全体の色味を濃くします。
合成モードを[オーバーレイ]に設定した新規レイヤーを作成し、ブルー系の色で全体を塗りつぶします。
レイヤーの不透明度を9%にし、全体的に薄く青みをかけます。これにより、イラストに統一感が出ました。
あまり変わらないような気もしますが、洋服などの黒のパーツを比較すると若干青みがかっています。
1.でシャープをかけた際のギザギザ感を和らげる為に、レイヤーを複製して効果をかけます。レイヤーを2枚複製し、1枚に [フィルタ』メニュー→[効果]→[シャープ(強)]をかけ、もう1枚に[フィルタ]メニュー→[ぼかし]→[ぼかし(強)]をかけます。
シャープをかけた方のレイヤーを不透明度23%に、ぼかしをかけたレイヤーは不透明度29%にしました。
レイヤーの重ね順は、1番下に元画像、その上にシャープをかけたレイヤー、1番上にぼかしレイヤーを置きました。
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