5.着色~構図チェック~
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おおよその形が見えてきたところでラフチェックを入れます。
人物が、柱のパースのダイナミックさに気押されてしまっているようなので修正していきます。
※現段階での状態です。
(1)まず別ファイルで簡単に修正・加筆した画像を用意します。
~変更点~
全体的に左に寄せ、手前の人物をもっと大きく変更。あいた部分を少し描き足して角度調整。
さらに右上が寂しくなったので鳥を追加しました。
これで人物が強調され、抜けるような空間を表現できたのではないでしょうか。
この画像を元に各パーツを修正していきます。
(2)パースを修正する前に今のレイヤー状態では加工が難しいので整理します。
現在のレイヤーは大きく分けて
「影」レイヤーフォルダ/「人」レイヤーフォルダ/「線画」レイヤーフォルダ/「下塗り」レイヤーフォルダ
に分かれており、その中にさらに細かくレイヤーが分かれています。
これをパーツごとに、「線画」レイヤーと「下塗り」レイヤーを結合していきます。例として、人物フォルダを参考に結合してみましょう。
・「人物Aと人Aのレイヤー」が、右の人物の線画と下塗り
・「人物Bと人Bのレイヤー」が、真ん中人物の線画と下塗り
・「人物Cと人Cのレイヤー」が、左人物の線画と下塗り
となっているので、同じアルファベット同士を「選択中のレイヤーを結合」を使って結合し、A・B・Cの計3枚に整理します。
……このように、他も線画と下絵を結合していきます。レイヤーの順序を変えることによって消えてしまう部分は、途中で加筆・修正してやりながら、最終的に下記画像のように整理しました。
※このとき影レイヤーを橋の下・天井の2つに分けました。
これでレイヤー構成がだいぶすっきりしました。
(3)では、簡単に修正・加筆した画像(※以下[ラフ修正画])を元に変形していきます。
新規レイヤーにラフ修正画を張り付けます。
[新規レイヤーフォルダ]作成し、「ラフ修正画」レイヤー以外を全てフォルダの中に入れます。
フォルダの表示・非表示を繰返しながら、ラフ修正画に合わせて[編集]メニュー→[移動と変形]→[自由変形]で各パーツを変形させていきます。
橋の部分があってくれなくて、何度か変更しました。
ラフ修正画から多少ずれていましたが全体的に見て問題なしと判断しました。足りていない部分を加筆していき、これで最終的な構図が完成です。
(4)この後の工程では「影」レイヤーは使用しないのでフォルダごと非表示にします。
「ラフ修正画]レイヤーは不要なので削除。
下絵を入れた[新規レイヤーフォルダ]は[下絵]と名前を変更しておきます。
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