7.素材④「机2」の作成
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「机2」では、下図のように、長机と椅子のセットを作成します。 まずは、長机から作成していきます。
1,長机の作成
長机は下図のように、A~F、6つのパーツから構成されています。 長机は、Z軸を基準に左右対称となっているので、半分のみ作成して X軸を適用軸としてミラーリングを行います。 ※ここでは、パーツが見やすいように、簡単に色分けしています。
パーツAの作成
パーツAは、パイプ部分のA1とクッションの役割を果たすA2、2つのパーツから構成されています。下図のように、半分のみ作成してZ軸を適用軸としてミラーリングを行います。
(1)まず、A1を作成します。[F1]キーを押して側面を表示して[基本図形]より、下図の様な円柱を作成します。
(2)作成した円柱を複製して、「90°」回転させます。(※[Shift]キーを押しながら回転させると 「15°」ずつ、回転させる事ができます。)複製した円柱と元の円柱は1つのオブジェクトレイヤにまとめておきます。
(3)下図、赤い矢印方向へ点を移動させます。赤枠内の点は、選択状態にした後、メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]を使用してX座標の値を「0」にしておきます。
(4)下図にて指定された円柱断面のポリゴンを削除します。
(5)下図のように、縦に配置していた円柱の断面を[押出]を使用して10回程度、押し出します。
(6)押し出した円柱断面のポリゴンを削除します。
(7)円柱の押し出した部分の点を、[移動]と[回転]を使用して変形させていきます。 この時点で、下図、赤枠内の断面の点は接続されていません。
(8)断面の点を接続します。画面内のオブジェクト以外の領域で、右クリックを行ったままマウスを移動させると、視点を変更する事ができます。断面上の点、点aと点bが確認しやすい視点まで移動します。
(9)点aを選択して、[移動]をクリックします。
(10)[移動]ツールの黄色いボックスをクリックしたまま、点bに近づけ、右クリックを 行うと、もっとも近い点である点bに、点aが吸着します。吸着を確認して、クリックと右クリックを終了すると、点bに点aが結合します。
(11)その他の断面の点も同様に接続していきます。
(12)パーツA1が完成しました。
(13)パーツA2を作成します。下図のように、完成したA1のサイズを参考にしながら[基本図形]から円柱を作成します。[基本図形の作成]パネルの[V方向]の分割数は、後の変形の工程をふまえ「10」程度の数値を入力しておきます。
(14)作成した円柱を変形させていきます。 下図、赤枠内の点を選択後、 [縮小]を使用して円柱を変形させていきます。
(15)A1のサイズを参考にしながら微調整を行い、形状を整えます。 これでパーツA2は完成です。
(16)完成したパーツA1、A2を1つのオブジェクトにまとめ、Z軸にミラーリングを行います。
(17)メニューから[オブジェクト]→[曲面・ミラーのフリーズ]を選択して、[フリーズ]ダイアログ内の[ミラー]にチェックが入っていることを確認した後、[OK]をクリックします。
(18)パーツAを選択してX軸上を移動させていきます。後の工程にてX軸を適用軸としてミラーリングを行いますので、この時の移動距離が下図、A’の距離となります。
パーツBの作成
次はパーツBを作成します。パーツBは半分のみ作成して、最終的にはX軸を適用軸としてミラーリングを行います。
この項目では、下図のようなパーツを作成します。
(1)先ほど作成したパーツAをロックした状態で表示します。パーツAをあたりに[基本図形]から直方体を選択して、下図のような直方体を作成します。
(2)[F2]キーを押して上面からの視点に変更します。
(3)直方体を複製した後、[回転][移動]を使用して、下図のように配置します。複製した直方体と元の直方体は1つのオブジェクトレイヤにまとめておきます。
(4)下図 、赤枠内の点を選択状態にして、メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える] を使用して、点のX座標の値を全て「0」にします。
(5)下図 のように、断面のポリゴンを削除します。
(6)下図、赤枠内のように直方体の断面を2回、[押出] を使用して押し出します。
(7)下図 のように、断面のポリゴンを削除します。
(8)押し出した部分の点を選択した後、[回転][移動]を使用にて下図のように変形させます。
(9)下図、赤枠内の点を結合させていきます。
(10)押し出し後、変形させた直方体側の点を選択した後、[移動]をクリックします。 [移動]ツールの黄色いボックスをクリックしたまま、結合させたい点に近づけ、右クリックを 行うと、もっとも近い点に、移動させている点が吸着します。結合させたい点に移動させている点が吸着していることを確認した後、クリックと右クリックを終了すると、2点が結合します。
(11)残りの点も結合させると、パーツBは完成です。
パーツCの作成
次はパーツCを作成します。パーツB同様、半分のみ作成して最終的にはX軸を適用軸としてミラーリングを行います。
(1)あたりとして、パーツBにロックをかけた状態で表示した後、[基本図形]から円柱を作成し、 [回転][移動]を使用して、下図のように円柱を配置します。
(2)下図 、赤枠内の点を選択状態にして、メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える] を使用して、点のX座標の値を全て「0」にします。
(3)下図にて指定された円柱断面のポリゴンを削除します。
(4) [オブジェクト]パネル内の[複製]をクリックして、円柱のZ座標をずらしながら7つほど 複製します。複製した円柱は全て、1つのオブジェクトレイヤにまとめておきます。
(5)パーツCが完成しました。
パーツDの作成
次はパーツDを作成します。パーツB、C同様、半分のみ作成して最終的にはX軸を適用軸としてミラーリングを行います。
(1)あたりとして、パーツAにロックをかけた状態で表示した後、[基本図形]から円柱を作成し、 [回転][移動]を使用して、下図のように円柱を配置します。
(2)[F2]キーを押して上面からの視点に変更します。
(3)円柱を複製した後、[回転][移動]を使用して、下図のように配置します。複製した円柱と元の円柱は1つのオブジェクトレイヤにまとめておきます。
(4)下図 、赤枠内の点を選択状態にして、メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える] を使用して、点のX座標の値を全て「0」にします。
(5)下図 のように、断面のポリゴンを削除します。
(6)下図、赤枠内のように円柱の断面を10回程、[押出]を使用して押し出します。
(7)下図のように、断面のポリゴンを削除します。
(8)押し出した部分の点を選択した後、[回転][移動]を使用して下図のように変形させます。
(9)下図、赤枠内、近接する円柱の断面の点を結合させていきます。
(10)押し出し後、変形させた円柱側の点を選択した後、[移動]を選択します。 [移動]ツールの黄色いボックスをクリックしたまま、結合させたい点に近づけ、右クリックを 行うと、もっとも近い点に、移動させている点が吸着します。結合させたい点に移動させている点が吸着していることを確認した後、クリックと右クリックを終了すると、2点が結合します。
(11)残りの点も結合させると、パーツDは完成です。
パーツEの作成
次はパーツEを作成します。パーツEは半分のみ作成して、最終的にはX軸を適用軸としてミラーリングを行います。
(1)あたりとして、パーツA、B、C、Dにロックをかけた状態で表示した後、[基本図形]から直方体を作成し、[移動]を使用して、下図のように直方体を配置します。
(2)[F3]キーを押して、正面を表示します。下図 、赤枠内の点を選択状態にして、メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]を使用して、点のX座標の値を全て「0」にします。
(3)下図 のように、断面のポリゴンを削除します。これでパーツEの完成です。
パーツFの作成
次はパーツFを作成します。パーツFも半分のみ作成して、最終的にはX軸を適用軸としてミラーリングを行います。
(1)あたりとして、パーツA、B、C、D、Eにロックをかけた状態で表示した後、[基本図形]から直方体を作成し、[回転][移動]を使用して、下図のように直方体を配置します。
(2) [F3]キーを押して、正面を表示します。下図 、赤枠内の点を選択状態にして、メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]を使用して、点のX座標の値を全て「0」にします。
(3)下図 のように、断面のポリゴンを削除します。これでパーツFの完成です。
ミラーリングとフリーズ
(1)作成したパーツA、B、C、D、E、Fを1つのオブジェクトにまとめます。
(2)1つのオブジェクトにまとめたパーツに対して、X軸を適用軸としてミラーリングを行います。
(3)メニューから[オブジェクト]→[曲面・ミラーのフリーズ]を選択して、[フリーズ]ダイアログ内の[ミラー]にチェックが入っていることを確認した後、[OK]をクリックします。
(4)長机が完成しました。
2,椅子の作成
椅子は下図のように、G~J、4つのパーツから構成されています。 パーツH、Jは、長机のパーツAと同様の工程にて作成します。 ※ここでは、パーツが見やすいように、簡単に色分けしています。
(1)パーツH、Jは、長机のパーツAと同様の工程にて作成します。
(2)(1)にて完成したパーツを複製してY軸を基準に「90°」回転させます。
(3)(2)で作成したパーツをあたりとして、ロックをかけた状態で表示した後、[基本図形]から円柱を作成し、[移動]を使用して下図のようにちょくほうたい円柱を配置します。
(4)更に[基本図形]から円柱を作成します。[基本図形の作成]パネルの[V方向]の分割数は、後の変形の工程をふまえ「4」程度の数値を入力しておきます。
(5)作成した円柱を変形させていきます。 下図、赤枠内の点を選択後、 [縮小]を使用して円柱を変形させていきます。
(6)作成した全ての椅子のパーツを1つのオブジェクトにまとめます。
(7)完成した椅子を複製して下図のように配置した後、長机と椅子を1つのオブジェクトにまとめます。
(8)長机と椅子のセットを2つ配置します。[F1]キーを押して側面から下図のように、長机と椅子のセットを移動させます。
(9)長机と椅子のセットに対してX軸を適用軸としてミラーリングを行った後、メニューから[オブジェクト]→[曲面・ミラーのフリーズ]を選択して、[フリーズ]ダイアログ内の[ミラー]にチェックが入っていることを確認した後、[OK]をクリックします。
(10)これでラフイメージにて、構想したモデル「本棚」、「地球儀」、「机1」、「机2」が完成しましたので、下図のように配置していきます。
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