提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30    作家 : トリ
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ラフイメージにて構想していなかったオブジェクトも追加してしまいましょう。今回、追加で螺旋階段を作成しました。本棚などを作ったときと同様、円筒状のオブジェクトから作っていきます。複製する際に高さを変えることで立方体同士に段差がつき階段になります。

 

(1)階段の段差部分を作成します。あたりとして「柵1」にロックをかけた状態で表示します。[基本図形]から円筒を作成します。[基本図形の作成]パネルの[U方向]の分割数、[内径]、[外径]、[高さ]は下図のように入力し配置します。

 

 

(2)[F2]キーを押して上面を表示し、下図赤枠内以外のポリゴンを選択して削除します。

 

(3)断面部分に面を貼り付けます。[面の生成]をクリックして、両側の断面に面を生成します。

 

(4)階段の手すりとなるパーツを作成します。[基本図形]から円筒を選択して、下図のように円柱を作成します。[U方向]の分割数は、階段の段差部分のパーツと同様に「128」にしておきます。

 

 

(5)[F2]キーを押して上面を表示します。階段の段差部分のパーツにロックをかけ、あたりとして表示した後、下図赤枠内以外のポリゴンを選択して削除します。

 

(6)削除後は下図のような状態になります。

 

(7)手すり部分に傾斜をつけていきます。[F1]キーを押して、側面を表示した後、下図赤枠内の点を選択した後、Y座標を「0.85」移動させます。段差部分の高さが「1.7」ですので、その半分の値「0.85」移動させます。

 

(8)[基本図形]から円柱を選択して、下図のように手すりを支える円柱を作成します。作成後、3つのパーツを、1つのオブジェクトレイヤにまとめておきます。

 

(9)(8)で1つにまとめたパーツを、段差部分の高さ「1.7」の半分の値「0.85」ずらして、1つ複製します。

 

(10)複製したパーツを、Y軸を基準に「2.8125°」回転させます。(円筒作成時、[U方向]の分割数を「128」としている為、360°を128個で分割 → 1個あたり「2.8125°」となります。)

 

(11)[F2]キーを押し、上面を表示して回転させたパーツを移動させていきます。表示を拡大して、出来る限り正確に位置を合わせて、2つを1つのオブジェクトにまとめておきます。

 

(12)移動で重なった下図、赤枠内の点を結合します。

 

(13)同様の工程で、2段分の階段を4段分に増やしていきます。(複製時、Y座標をずらす距離は段差1つ分の高さと同じ「1.7」を入力します。回転時は「5.625°」を入力します。)

 

(14)複製により増えた手すりを支える円柱の数を減らします。

 

(15)「複製 → 回転 → 移動→ 1つのオブジェクトレイヤにパーツをまとめる→ 手すり部分の重なる点の結合」の流れで、段差4個分の階段を16個分まで増やしていきます。

 

(16)同様の工程で「段差16個 → 段差32個 → 段差64個→ 段差128個」と段差を増やしていきます。

 

(17)図書館最上階の床の位置を参考に、増やしすぎた段差と手すり部分を削除していきます。

 

(18)下図の赤枠内、階段の最上部に踊り場を作成します。

 

(19)下図、赤枠内の段差部分をそれぞれ選択して、Y軸方向に移動させ段差を無くしていきます。段差を選択する時は、コマンド内の[選択]をクリックした後に表示される[選択]パネル内の[接続面]を[ON]にします。[接続面]を[ON]にする事で、重なり隠れた面も選択状態にする事ができます。

 

 

(20)下図のように、手すりの下側ある点を選択します。メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]を選択して、選択した点のY座標を最も小さい値の点に合わせて揃えます。

 

(21)下図のように、手すりの上側ある点を選択します。メニューから[選択部処理]→[頂点の位置を揃える]を選択して、選択した点のY座標を最も小さい値の点に合わせて揃えます。

 

(22) 手すりを突き抜けてしまった円柱を移動させます。

 

(23)手すり両端の断面に面を作成します。

 

(24)図書館の床の位置を参考に、階段全体の高さを調整します。これで階段は完成です。

作者プロフィール:トリ  (サイトURL:http://www.pixiv.net/member.php?id=3968

インターネット活動を中心にイラストを描いているトリです。趣向としては『戦う女の子』を好んで描いており、かっこいい線と綺麗な色を見つけようと四苦八苦しています。

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