12.色の塗り分け

パーツや色ごとにレイヤーを分けて、それぞれ線画の上から色を置いていきます。各レイヤー1色しか使いません。また、色は後に編集することを前提としているので、あまり拘らずに着色していきます。

(1)髪用のレイヤーを「線画」レイヤーの上に新規作成し、線画からはみ出さないように彩色します。

ベタっと1色で彩色するので[ペン]ツールや[塗りつぶし]ツールを使います。

次に「白」を塗りたいのですがここで、白が塗られたことがわかりやすくなるようにキャンバスの色を変更します。

(2)[レイヤー]パレットの[用紙]リブにある「用紙」レイヤーのアイコンをダブルクリックします。

すると[質感]ダイアログが表示されます。

(3)[質感]ダイアログの[キャンバスカラー]をクリックし、表示される[色の設定]ダイアログからわかりやすい色を選択します。

(4)設定が変更できたら、[OK]をクリックします。

キャンバスの色が変更できました。

これで「白」を塗った箇所がわかりやすくなり、塗り残しの確認にも役立ちます。
白色を置いていきます。

(5)レイヤーを新規作成し、レイヤー名を「白」にします。[カラー]パレットから「白」を選択します。

(3)白を彩色します。

線画からはみ出さないように色を置きますが、既に髪の色が置かれている部分に関しては上から重ねて塗ってしまって構いません。

白の部分を全て塗ります。

後は色ごとにレイヤーを分け同様の作業を繰り返しガンガン塗っていきます。

全て色を置き終わると、｢髪｣～｢本｣までで19つのレイヤーが作成されました。

重なって塗った部分を削除して、キレイに塗り分けます。

(1)最初に作った着色レイヤーの｢髪｣レイヤーを右クリックして[レイヤーから選択範囲]→[選択範囲の作成]を選択します。

すると「髪」レイヤーに描画した領域の選択範囲が作成れます。

髪の上に重なった色を削除します。

｢髪｣レイヤーが選択されたら｢髪｣レイヤーよりも上にある｢白｣レイヤーから｢本｣レイヤーを全て選択します。

(1)｢白｣レイヤーを選択した状態で[Shift]キーを押しながら｢本｣レイヤーをクリックし、｢白｣レイヤーから｢本｣レイヤーを選択します。

(2)キーボードの[Delete]キーを押し、「髪」レイヤーに重なっている色(選択範囲内)を全て削除します。

これで、髪に重なる色が無くなりました。

(6)｢髪｣レイヤーの次はその上の｢白｣レイヤーを右クリックして[レイヤーから選択範囲]→[選択範囲の追加]を行い、同様の手順で｢白｣レイヤーに重なった色を削除します。

今度は「白」に重なった色が削除され、

次は｢白｣レイヤーの上の｢黒｣レイヤー・・・と順番に重なった色を削除して色を整頓します。

この手順を踏めば、それぞれの重なる色が削除されていきキレイに塗り分けられます。

そして下色を塗る作業時間が少し短くなります。