3.線画を描き起こす
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ラフのレイヤーの不透明度を35程度に下げ、それを下地にして線画を描いていきます。
背景のラフは、背景の彩色の際に下地として使用するので、統合しないでおきます。
背景ラフと人物ラフのレイヤーをフォルダにまとめます。
(1)レイヤーを[Ctrl]キー + クリックして「人物ラフ」レイヤー、「ラフ」レイヤーの二つを選択します。
(2)[新規レイヤーフォルダ作成]ボタンにドラッグ&ドロップします。
すると2つのレイヤーがフォルダ内に収納されます。
(3)フォルダ名を「ラフ」に変更します。
(4)「ラフ」フォルダの不透明度を「35」程度に変更します。
ラフが薄くなりました。
このラフを下地に線画を描いていきます。
フォルダを閉じてレイヤーを整理
フォルダの横にある「▲」をクリックするとフォルダの開閉ができます。
レイヤーが増えてきたときの整理と、フォルダを閉じている時はパソコンへの負荷を軽減することができます。
線画には[鉛筆]ツールの[荒い鉛筆]の[ツールオプション]を変更したものを使用します。
下図の赤枠箇所を変更しました。
※ブラシサイズは適宜変更します。
まずは主人公の線画を描きます。
主人公はセーラー服をファンタジー寄りにちょっぴりアレンジしています。いつもはエプロンも混ぜた服装を考えるのですが、アオリの構図でごちゃついてしまいそうなので今回は無くしました。
パーツごとのデザインは、その対象を象徴するモノからアレンジすることが多いですが、好きなファンタジー作品を参考にしたり、自分の中の引き出しを漁りながら、描いて消してを繰り返して気に入る形を掘り起こしていったりと様々です。
主人公がある程度形になってきましたので、線画全体のバランスを見るため、一旦置いておいて他のキャラを描いていきます。
サブキャラはこの土地の住人、もしくは近辺の旅人という設定を意識して、和風っぽい服装にします。
賑やかしのひとり、この街の警備員です。天狗族といったところでしょうか。服装も天狗要素を踏襲しています。
空飛ぶ絨毯に乗っているのは、主人公と一緒に飛んできた女の子です。ぱっと見、仲間っぽく見えるようにデザインは欧風ファンタジー寄りです。気が弱い性格。
このように、物語の中のワンシーンといった一枚になるよう、キャラ設定や物語性を盛り込んで世界観を作っていきます。
最後に主人公の女の子の線画を整えました。
同じ画面を見続けると目が慣れすぎてしまい、崩れたバランスやデッサンの狂いに気が付きにくくなってくるので、 はじめに設定したショートカット「H」キーを押し[左右反転表示]をして確認します。
メニューから行う場合は[表示]メニューから[回転・反転]→[左右反転]で、画像表示を左右逆に切り替えます。
問題なかったらキャラクターの線画は完成です。
ちなみに背景の点景などの小さなキャラは、今回の場合だと彩色の仕上げの段階で描いたほうが早かったり、レイアウトを変えた際に結局消すことになって無駄な作業になってしまったりもするので、後々追加することにします。
次は背景の彩色に入ります。
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