9.絨毯のテクスチャ
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他のキャラも同様に塗っていきますが、ここで、左上の女の子が乗っている絨毯の裏地を作ろうと思います。
(1)レイヤーを新規作成します。
(2)一時的に他のレイヤーは非表示にします。
まずは真正面で空飛ぶ絨毯の模様を描きます。
左右反転コピーで作業量が半分になるので、左右対称の模様をにしたいと思います。
まずは片側の模様を描きます。
(3)[鉛筆]ツールの[ツールセット]、「濃い鉛筆」を選択し、描いていきます。
ワクの部分など、連続している部分はコピー&ペーストなどを駆使しつつ、模様の半分が仕上がりました。
※模様の中心部分は後から調整します。
(4)模様の左半分を描いたレイヤーを[新規ラスターレイヤー作成]ボタンにドラッグし、レイヤーを複製します。
(5)複製したレイヤーを選択し、[編集]メニューから[移動と変形]→[左右反転]を選択します。
(6)キーボードの矢印キー「→」を押して、場所の調整をします。
(7)[移動と変形プロパティ]パレットの[OK]を押して画像を決定します。
(8)複製したレイヤーを選択して、[レイヤー]メニューから[下のレイヤーに結合]を選択し、模様を描いたレイヤーを統合します。
(9)下図の模様中心部、赤枠内でズレていたり均等になっていない部分などを修正します。
模様の完成です。
中心の模様は、空を飛んでいる絨毯とそれを取り巻く雲、みたいなイメージです。
なお、レイヤーの管理や全体の調整のしやすさの問題で私は使用しませんでしたが、中心の模様などは「対称定規」(※後述)の機能を使ったりすると描きやすいのではと思います。
模様づくりに「対象定規」
IllustStudioには「対象定規」があります。
左右対称のものを描くのに便利な[線対称定規]のほかにも様々な対象定規があり、模様の作成や、使い方次第で新しい表現も可能です。
使用方法について詳しくは、機能解説!トラの巻「特殊な定規の使い方~対称定規~」をご覧ください。
絨毯に合わせて模様を変形します。
絨毯を模様を合わせたい線画レイヤーを表示しましょう。
(1)模様を描いたレイヤーを選択し、[編集]メニューから[移動と変形]→[自由変形]を選択し、大まかに画像を合わせます。
(2)ガイド線をドラッグし、画像を合わせることができたら[移動と変形プロパティ]パレットの[OK]を押して画像を決定します。
(3)[編集]メニューから[移動と変形]→[メッシュ変形]を選択します。
(4)[移動と変形プロパティ]パレットの[横][縦]ともに「7」程度に設定し、[元画像を残す]にチェックが入っていないことを確認します。
(5)絨毯の凹凸に合わせてできるだけ違和感無く見えるように、ガイドを動かしていきます。
(6)形が決定したら、[移動と変形プロパティ]パレットの[OK]をクリックし画像を確定します。
(7)はみ出した箇所を修正し、模様の完成です。
絨毯の裏地に色を乗せます。
また、加算(発光)レイヤーで模様の部分を塗り、[フィルタ]→[ぼかし]→[ガウスぼかし]5px程度をかけて、魔法で動いているような描写もほのかに表現してみました。
主人公が一番目立つよう、他のキャラは若干控えめな色合いで塗り進め、一通り形になりました。
次回は詰めの作業となります。
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