3.線画の作成
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第一回で作成した下絵を元に、線画を描いていきます。
この線画は塗りつぶしツールによる下塗りを容易にするための工程でもあるので、色分けされる部分はきっちりと線を閉じるようにしましょう。
(1)下絵のレイヤーの上に新規レイヤー「線画1」を作成します。
(2)下絵のレイヤーの不透明度を10に設定します。
下絵の不透明度を薄くすることで、描画している線が見やすくします。
今回線画レイヤーを4枚に分けて描画しました。
人物や背景が重なっていて描きづらい場所はレイヤーを分けて描くことで、楽に描くことができます。
(3)線画を描画するツールを設定します。「ペン」ツールのツールセットから「G」を選択し、下のように設定します。
[手ブレ補正]は「100」に設定します。
[手ブレ補正]を使う事で、カーソルが遅延するような動きになりますが簡単にきれいな曲線を引けるようになります。
[後補正]でも似たような効果が得られます。
[手ブレ補正]・[後補正]とは
描画ツールのストロークを補正するものです。
手書きのストロークの際に生じる手ブレを修正したり、曲線をなめらかに補正します。[手ブレ補正]はスタイラスペンがタブレットに触れた瞬間に、[後補正]は描画が行われた直後にかけられる補正です。
[手ブレ補正]は最大に設定しても極端に線を補正することはありませんが、[後補正]は設定の数値によっては、下図のようにギザギザに震えている線でも、極端なくらい滑らかに補正をかけることも可能です。
(4)下絵のレイヤーごとに新規レイヤーを作成し、下絵をなぞるように線画を描いていきます。
その際、手前の3人の線画は[太さ]を「6.0」、後方の線画はより細く「3.0」に設定し、奥行き感を出しています。
[太さ]:「6.0」
[太さ]:「3.0」
(4)机や教室などは、直線を使って線画を描いていきます。
直線は、「shift」キーを押しながらカーソルを動かすと補助線が現れます。
線の終点をクリックすると[ペン]ツールで直線が引けます。
直線を引く際に線の入り抜きは無くなるので、やや太めの線になってしまいます。
そのため、直線はペンを細めにして引きます。手前は[太さ]を「3.0」、後方は「1.5」に設定します。
下絵の時と同じく、ショートカットキー「E」で消しゴムとペンを切り替え、即座に修正しながら線画を描いていきます。
一通り線画を描いたら、全体のバランスを整え、描き損じや線が閉じられていない部分などを修正します。
この後の塗りの工程ではレイヤーが増えるので、ここでレイヤーをフォルダごとに整理します。
下絵のレイヤーは使い終わったので、一つのフォルダにまとめて非表示にします。
これで線画は完成です。
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