14.背景の色塗り-サーチライト
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後ろのサーチライトを塗ります。
まず大まかに[エアブラシ]ツールで陰影を付けます。
今回も彩色するレイヤーには[透明部分をロック]を設定してあります。
また、線画を作らなかった、後ろに回りこんでいる骨組み部分も描きました。
そして[鉛筆]ツールで細かい陰影などを描き込んでいきます。
線画の上に、レイヤーを新規作成し、骨組みの明るめの部分を描き込みます。あまり線画を目立たせないためです。
これと平行して、骨組みの中にある機械も描いていきます。
あまり細かく書き込むと、骨組みとの遠近感が薄れてしまうため、ざくっと陰影を描くのみにしています。
リング部分。さきほどキャラの小物を描いたときと同じように、ベース色は茶系、「加算(発光)」モードのレイヤーを使用してハイライトを入れていきます。
サーチライト下の巨大鉱石を塗ります。
なるべく沢山の色を使い、鋭利な三角形をバランスを見つつ沢山描いていきます。
この際も、[折れ線]ツールの[不透明度]は10~80パーセント程度に下げ下の色を透かして、図形的にも、色彩的にも、複雑に見えるよう気をつけます。
このとき[ツールオプション]の設定が重要です。
・サイズ:「2.0」程度
・不透明度:「10~80%」
・[図形の内部を塗りつぶす]にチェック
・[アンチエイリアス]にチェック
・[角をとがらせる]にチェック
[折れ線]ツールの[サイズ]
[図形の内部を塗りつぶす]にチェックしている場合、[サイズ]が小さすぎると下図のように[アンチエイリアス]にチェックがついていても、うまくアンチエイリアスがかかりません。
そこで[サイズ]を「2.0」にし、[角をとがらせる]にチェックを入れれば、アンチエイリアスがうまくかかった鋭角な三角が描けます。
鉱石に複雑なハイライトを入れます。
(1)鉱石のレイヤーを複製し、[編集]メニューから[移動と変形]→[自由変形]を選択します。
(2)[移動と変形プロパティ]パレットの[アンチエイリアス]にチェックを入れ、変形させたら[OK]をクリックします。
変形できました。
(3)歪ませた鉱石のレイヤーを、[レイヤー合成モード]「加算(発光)」に変更し、[不透明度]を調整します。
テクスチャを貼ったような、複雑なハイライトができました。
サーチライトが地面に反射しているように加工します。
まずサーチライトと鉱石部分のレイヤーを統合します。
(1)[レイヤー]パレットからサーチライトと鉱石が彩色されたレイヤーを選択します。
線画レイヤーは選択しません。
(2)[レイヤー]メニューから[レイヤーの複製]を選択し、レイヤーを複製します。
(3)複製されたレイヤーの順番がひと固まりになるよう並び替えます。
(4)[レイヤー]メニューから[選択中のレイヤーを結合]を選択し、複製されたレイヤーを統合します。
(5)「編集」メニューから「移動と変形」→「上下反転」を選択し、画像を反転させ、それを水平線をはさんで向かい合わせになるよう調整します。
この時、水平線をはさんでサーチライトがぴったりと合うように意識しながら合わせます。
(6)色を調整するために、反転したレイヤーの[レイヤー合成モード]を「オーバーレイ」に変えます。
(7)水平線付近などは、反転したレイヤーを若干[消しゴム]ツールの「軟らかめ」の[硬さ]数値を低くしたもので消しています。
市松模様の地面付近は[ぼかし]ツールの「強ぼかし」でぼかします。
水面の色を若干濃くしました。
また、[合成モード]を「加算」に設定した新規レイヤーにサーチライトの光も描き込んでいます。
(4)新規レイヤーにサーチライトの光を下図のように描きました。
[合成モード]「通常」
(5)サーチライトの光を描いたレイヤーの[合成モード]を「加算」に変更します。
[合成モード]「加算」
サーチライトができました。
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