15.テクスチャを使って仕上げよう！

さて、テクスチャといっても、『そんな素材なんて持っていないよ！』とおなげきのアナタ、ご心配なく。
IllustStudioには、数多くのテクスチャがあらかじめ収録されています。
ここではそんなテクスチャを使って、背景をチョチョイと豪華にしてみましょう！

テクスチャというとちょっと使い方がややこしいのでは？と思われがちですが、それがこのIllustStudioでは簡単に操作できるようになっています。
それでは、実際にテクスチャを使ってみましょう。

1.テクスチャを重ねて豪華に演出！

(1)レイヤーマスクを作成したように、[レイヤー]パレット上部にある[新規フィルタレイヤー作成]アイコンをクリックし、表示されるメニューから[質感]を選択します。

(2)すると、[質感]ダイアログが表示されるので、[質感の種類]からお好みのテクスチャを選択し、[効果の強さ]を調整します。あとは最後に[OK]をクリックするのみです。

ね、簡単でしょ？

今回は、[質感]ダイアログの[質感の種類]でリストから[パターン読み込み]を選択し、次に表示される[素材]パレットから[木目02]を選択します。あとは、[OK]をクリックするだけ！
※[木目02]は、[素材]パレットの左側にあるツリー表示から、「パターントーン」→「デフォルト」→「テクスチャ」を選択すると、パレット左側にサムネイルが表示されます。

と、まぁこんな風に、IllustStudioではテクスチャが簡単に使えます。

テクスチャは、容易に乱用しすぎると逆に見栄えが悪くなってしまうこともありますが、「ここぞ！」という部分に使用したり、全体的にうっすら敷いたりするなど、使い方によってはイラストが2倍も10倍もランクアップします。
この[質感レイヤー]を使って、いろいろなテクスチャを試してみるとよいでしょう。

POINT
[質感レイヤー]のアイコン部分をダブルクリックすると、あとからいつでもテクスチャの変更や効果の強さを変更できます。

2.背景イラストにもうひと工夫！

さて、テクスチャを付けてみましたが、うーん、いまのままでは明るさが足りないしちょっとシャープすぎるかも・・・。
思いつきですが、背景イラストにここでもうひと工夫してみます！

(1)まず背景イラストをすべて統合して、1枚のレイヤーにします。

次に、その結合した「背景キャライラスト」レイヤーを複製してすぐ上に置いておきます。

(2)複製したレイヤーに、[フィルタ]メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]で適度に絵をぼかし、レイヤーの合成モードを[オーバーレイ]に変更します。

(3)イラストの明るさをもうちょっと上げたいので、[オーバーレイ]に変更したレイヤーをさらに複製してすぐ上に置き、合成モードを[スクリーン]に変更します。

これでだいぶ明るくなります。

(4)3枚のレイヤーをそれぞれ不透明度や[色相・彩度・明度]を調整したら、背景のキャライラストをすべて結合します。ここで、[質感レイヤー]も一緒に結合してしまいます。

(5)さらにその上に新規レイヤーを作成して絵のようなグラデーションをグラデーションツールで作成し、レイヤーの合成モードを「ハードライト」にします。

よし、これで背景イラストがいい感じにメインイラストを引き立てるような沈み方をしてくれました！
ひとまず背景イラストは完成です。次はメインイラストの仕上げ工程に進んでいきましょう。