8.万華鏡ブラシの作成

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30    作家 : 憂(ゆう)
閲覧数 : 8949回 総合評価 : 0件

今度は模様を全方向に回転させて、丸い万華鏡のようなパターンブラシを作ってみましょう。

1.パターンブラシ用の模様を描く

(1)回転させる元になる模様を描きます。 大まかにラフを作成し、その上から元になる模様の半分だけを黒色の[ペン]ツールでなぞっていきます。

(2)模様の半分が描けたら、リボンブラシのときと同じように[ツール]パレットの[矩形選択]ツールで模様を囲み、[選択範囲ランチャー]の[コピー+貼り付け]と[移動と変形]アイコンを使って模様を完成させます。

最後に、左右の模様レイヤーを結合してひとつのレイヤーにまとめておきます。

2.模様を回転させる

元になる模様ができたら、この模様を回転させて丸い万華鏡のようなパターンを作ります。

(1)[レイヤー]パレットで模様が描かれたレイヤーを選択した状態で右クリックし、表示されるメニューから[レイヤーを複製]を選択して、レイヤーを複製します。

(2)[編集]メニュー→[移動と変形]→[上下反転]で模様を反転し、反転した模様を下に移動させます。
[ツール]パレットで[レイヤー移動]ツールを選択したら、[Shift]キーを押しながら複製した模様をドラッグして下に移動します。
※[Shift]キーを押しながらドラッグすると移動の角度が45度きざみにスナップされるため、真っ直ぐ下へ移動しやすくなります。

(3)上下の模様をひとつのレイヤーに結合したら、再びレイヤーを複製します。[矩形選択]ツールで模様全体を選択したら、[選択範囲ランチャー]の[移動と変形]アイコンをクリックし、表示されるダイアログの[角度]に「90」と入力して[OK]をクリックします。

(4)[レイヤー移動]ツールで模様の中央の位置を揃え、上下左右で十字架のようになったらレイヤーを結合します。このレイヤーを複製し、今度は「45」度回転させたら万華鏡模様の完成です。
模様を回転させるときは、360°が割り切れる数(45、30、60)などで回転をさせると美しく仕上がります。

3.パターンの登録とツールオプションの設定

リボンブラシと同じようにパターンブラシに登録します。

(1)[編集]メニュー→[素材の登録]→[画像をブラシ素材に登録]を選択し、ダイアログに[素材の名前]と[表現色]を設定してから、[ブラシ素材から新規ツールオプション設定を作成する]にチェックを入れてあるのを確認して[OK]をクリックします。

(2)[ツールオプション]パレットで、[描画スタイル]を[リボン]に変更します。万華鏡ブラシは円形なので[向き]は変更しませんが、使うときに模様の変化がわかりやすいように[厚み]を「65」に設定しました。

万華鏡ブラシが完成しました。

次は、このパターンブラシを使った装飾と、画像を使って装飾する工程を紹介します。

作者プロフィール:憂(ゆう)  (サイトURL:http://arcadia-art.com/index.html

群馬県出身、東京都在中。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。独特の色彩と装飾で構成されたイラストレーションを作成する。挿絵、CDジャケットデザイン、シンボルデザインなど幅広く活動中。

コメント
コメントはありません