13.水たまりの表現
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水たまりと、そこに映りこんでいる空を描き入れます。
実際には、水たまりが鏡面のようにくっきりと空を反射することはほとんどないと思いますが、今回のイラストは幻想的に仕上げたいので、普通に空を描くのと同じように描き入れてみます。
■水たまりの描き方
(1)濡れた色を出すために、レイヤーの合成モードを[乗算]にした新規ラスターレイヤーを用意します。
今回は踊り場と階段に水たまりを描くので、その上にレイヤーを作成しました。レイヤー名は「水たまり」です。
(2)オリジナル[軟らかいエアブラシ]で、水たまりになる範囲を塗ります。
①コンクリートの濡れている部分は、乾いた部分と比べてやや茶色っぽく見えることがあるので、それを再現するために赤みがかった灰色を塗っています。
②コンクリートの乾き具合にもムラがあるはずなので、完全に塗りつぶすのではなく、エアブラシを使って多少ムラが残るようにしています。
③色が濃すぎた場合は、レイヤーの透明部分をロックして薄い色を塗り直すか、またはレイヤーの不透明度を下げて調整します。
④水たまりとコンクリートの境目がはっきりしていると絵の雰囲気になじまなかったので、輪郭を整えるときに[消しゴム]ツールの[軟らかめ]やオリジナル[薄い]を使ってぼかしています。
(3)新規ラスターレイヤーを作成して、「水たまり」レイヤーの上に重ね、オリジナル[軟らかいエアブラシ]で反射した景色の範囲を青色で塗り分けます。コンクリートと水たまりの境目がある程度見えるように、ふちを残しています。「空」というレイヤー名にしました。
(4)「空」レイヤーの透明部分をロックして、オリジナル[カスタム平筆]で反射している景色(雲)を描きます。
粗いタッチでも雲らしく見えるように、空の色を塗り重ねて薄めたり、白だけでなく灰色を混ぜたりして、雲が層にわかれて見えるようにしています。また、水たまりの真上にある車止めも描き入れます。
(5)水たまりに映った景色であることを表現するために、「空」レイヤーの不透明度を下げて下の色が少し見えるようにします。
ここでは80%に設定しました。
水たまりの表現は、ここで一旦終了です。波紋の表現や光の効果は、後ほど入れたいと思います。
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