6.髪
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次に髪の塗りに取り掛かります。個人的に人物の塗りで一番気合の入るところです。特に女の子は髪の毛が命!と思っているので、サラサラに見えるように心がけて塗っています。
(1)「塗り」フォルダの中に「髪」レイヤーを用意し、[塗りつぶし]ツールで下塗りをします。ここでも[塗りつぶし]ツールは[主線を参照]にしておきます。
(2)同じレイヤーに陰影を付けていきます。下塗りからはみ出さないよう「髪」レイヤーの透明部分をロックしておきます。
髪はできるだけはっきりとした影を[水彩]ツールで3段階ほど塗り重ねます。色は[カラーガイド]パレットの[中間色]を利用すると簡単に下塗りの濃い色を選択することができます。
①[スポイト]ツールで下塗りの色を取得します。
②[カラーガイド]パレットの[中間色]リブで隅の四角のうち上の二つをクリックします。
③[カラーセット]パレットで黒を選択し、[中間色]リブの左下の四角をクリックします。右下はデフォルトで黒が設定されているのでそのまま使用します。
これで下塗りの色と黒の中間色から影の色を選択できます。
(3)影を塗り終わったら、明るい色でハイライトを塗っていきます。
髪が肌にかかっている部分は、髪から肌が透けているようにするため、肌色で、髪を少しぼかします。[鉛筆]ツールの不透明度を40%に下げて使用しました。
(4)次にスクリーン、オーバーレイで髪の色味を変えていきます。この時、レイヤーを[下のレイヤーにクリッピング]に設定して髪部分からはみ出さないようにして色を置いていきます。
①「髪」レイヤーの上に新規レイヤーを作成します。
②新規作成したレイヤーを選択した状態で右クリックし、メニューから[下のレイヤーでクリッピング]を選択します。
③レイヤーに赤いマークが表示されます。これで下の「髪」レイヤーに描画された範囲からはみ出さずに着色できるようになりました。
新規作成したレイヤーの合成モードを[スクリーン]にします。
下からの光の反射と奥行きや立体感をつけるため[鉛筆]ツールの不透明度を40%に下げ、後ろ髪の毛先部分を中心に薄く紫や水色を塗ります。
新たにレイヤーを作成し、[下のレイヤーでクリッピング]、合成モードを[オーバーレイ]に設定します。
このレイヤーではハイライトを強調していきます。
(5)髪の毛部分の線画の色を髪になじむよう調整します。
髪の線画レイヤーの透明部分をロックした後、[鉛筆]ツールで髪の毛の色をスポイトで取りながら少しずつ色を変えていきます。あまり薄くしすぎず、塗りとなじむ程度が良いと思います。
(6)最後に線画レイヤーより上に新しくレイヤーを作成し、[鉛筆]ツールの不透明度を100%にして細かい髪の毛を描いていきます。
色は髪の毛を描き足す部分の周辺からスポイトで取ります。[Alt]キーを押すとスポイトに切り替えることができるので便利です。
(7)これで肌、目、髪までが完成しました。
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